今年のはじめに「糖尿病」と診断されてから、はや半年。
先日の血液検査の結果、
血糖値が正常値の範囲内に戻りました。
糖尿病と診断されてからの数値の変化
健康診断で「要精密検査」と出てから「糖尿病」と診断され、
正常値に戻るまで、数値の変化で振り返ります。
2012年1月 健康診断でコレステロール値がひっかかる
2012年に受けた健康診断で、
総コレステロールとLDLコレステロールが正常値を超えており、
「要治療」となっておりました。
「コレステロールは高めに出やすい」なんていう話をうのみにせず、
しっかり対策しておけば良かったな、と感じます。
2013年1月 健康診断の結果が「要精密検査」に
今年、2013年に受けた健康診断の結果で、
総コレステロール・LDLコレステロールに加え、中性脂肪も正常値を超え、
空腹時血糖も正常値を超えてしまい、「要精密検査」となってしまいました。
この時の空腹時血糖の値は「240」(正常値は 70 〜 109 (mg/dl))
空腹時血糖が 200 を超えていると糖尿病確定、という状況で、
すでにあまりにもひどい状況でした……
2013年2月 糖尿病の治療開始(HbA1c(NGSP):12.4)
健康診断の空腹時血糖が 240 という時点で、
ほぼ糖尿病だと言われていましたが、
血液検査の結果が、糖尿病が確定し、治療を開始しました。
糖尿病の状況は、主に「HbA1c」(ヘモグロビンA1c)という値で判断します。
この HbA1c とは、血管内でブドウ糖がヘモグロビンに結合して形成されるもので、
過去30日間の数値が出てきます。
つまり、直近1週間だけ規則正しい生活を送っていたとしても、
その前の3週間が不規則な食生活と運動不足だとしたら、数値は改善されない、
というものなのです。
2013年2月時点の HbA1c の結果は 12.4。(正常値は 4.6 〜 6.3)
HbA1c が 12 を超えているというのは、糖尿病の人の中でも1%未満で
相当に悲惨な状況であった、ということです。
そりゃ、急激に体重が落ちたり(体調を崩して2週間で6kg減)もしますよね……
2013年3月 食事改善・運動改善に取り組む(HbA1c(NGSP):10.3)
糖尿病と診断されて1ヶ月。
まったく予期していなかった病気になったため、
1から勉強して取り組みました。
行ったことは主に「食事改善」と「運動改善」。
食事は1日の摂取カロリーを 1800kcal を目安として改善。
それまで牛丼やラーメン、コンビニ弁当だった食生活を、
定食屋(ごはんは少なめ)と自炊に切り替えました。
運動はフットサルとキックボクシングを週に1回ずつ取り組み、
毎日、帰宅時に2駅分歩くようにしました。
2013年4月 糖質制限の効果とよくない影響(HbA1c(NGSP):8.2)
糖尿病の食事改善について、勉強を進めている時に、
「糖質制限」(糖質制限食)が効果がある、ということを知り、
取り組み始めました。
ごはんやパン、うどん、そば、ラーメンなどの炭水化物、穀物、
じゃがいもやさつまいもなどのいも類、お菓子やジュースを含めた糖類、
これらをまとめた「糖質」が、血糖値を上げる要因であるということで、
これらのものを制限する食事に切り替えました。
その結果、血糖値は下がりましたが、炭水化物や糖類をとらなさすぎたため、
「ケトン体」という成分値が高くなってしまいました。
糖尿病の人が糖質を制限しすぎてしまうと、低血糖となってめまいやふらつきが起こったり、
糖尿病性ケトアシドーシスというものになってしまう危険性があり、
ひどい場合は意識障害が起こってしまうことがあるそうです。
糖質制限食の草分けでもあるリチャード・バーンスタイン先生は、
「1日の糖質量130g以内で効果がある」と提唱されています。
また、私がなってしまったケトン体の数値が高くなるのは、
糖質の摂取量が「1日50g」を下回った状況で起こるそうです。
糖質1日130g、1食あたり約40g。
目安としては、ごはんがお茶碗半分くらいで20g、
その他のおかずは普通に食べると残りの20gの糖質が摂取できる計算です。
私は4月から、昼食だけごはんを少なめで頼んで食べるようにしています。
2013年5月 “アズーリ風冷奴サラダ”であと一息(HbA1c(NGSP):6.3)
2月から糖尿病治療として、食事改善・運動改善に取り組み始め、
3ヶ月目にして、血糖値が正常値の一歩手前まで改善しました。
特に食事改善の大きな力となってくれたのが
“アズーリ風冷奴サラダ” です。
このサラダは、ロアッソ熊本のスカパー観戦でお世話になっている、
二子新地にあるスポーツカフェ Azzurri のメニューにあるサラダを参考に、
自宅で手軽に作れるようにアレンジしたものです。
作り方は以下の通り。
- 大きな深皿にカット野菜を広げる
- 野菜の上に絹ごし豆腐を乗せる
- ツナ缶を豆腐の上に広げる
- マヨネーズなどのドレッシングをかけてできあがり
野菜、豆腐、ツナと血糖値を上げる糖質がほとんどなく、
野菜がたっぷり食べられて、お腹いっぱいになるという、
糖質制限食に取り組んでいる人には心強い一石三鳥メニューです。
2013年7月 血糖値が正常値の範囲に改善(HbA1c(NGSP):5.5)
5月の血液検査で、血糖値が正常値の1歩手前まで改善したこともあり、
2ヶ月開けて検査を行った結果、正常値の範囲に改善しました。
糖尿病(しかも相当ひどい状況)と診断されてからほぼ約5ヶ月、
実質3ヶ月強で正常値まで改善させることができました。
糖尿病改善のための食事改善・運動改善はつづきます
今回の結果で、血糖値は正常値の範囲に戻りましたが、
これで終わりではありません。
薬も飲んでいますし、食事改善・運動改善は、
継続して行っていく必要があります。
糖尿病は、すい臓の機能が弱まることで起こってしまう病気であり、
一度、糖尿病になると完治することはほとんどないと言われています。
そのため、以前のような食生活に戻ったり、運動をやめたりすると、
あっという間に血糖値がわるくなってしまうのです。
これから生涯にわたって、食事改善・運動改善を続けることになりますが、
この数ヶ月間の改善によって、良くなった部分が多いため、
いい感じで続けていけそうです。
健康診断でひっかかったらお医者さんに診てもらいましょう
私の場合、健康診断の結果で異常がわかり、
すぐにお医者さんに診てもらったことで改善に取り組むことができました。
改善に取り組み始める段階の数値がひどかったため、
もし、ほったらかしにしていたら……と思うとぞっとすることもあります。
病気は早期発見での治療、病気でなくても早いうちから改善して予防することで、
治療や薬にお金をかけずに済みますし、家族や友人に心配かけることもなく、
なにより健康でいられます。
「まだ、若いし、何ともないから」
「検査の結果が異常といっても少しだけだから」
と感じている段階で、ぜひお医者さんに診てもらってください。
「健康」は、何物にも代えがたい大切なものです。本当に。