AMN主催の「新しい動画配信の形 ワーナー・オンデマンド ブロガーミーティング」に参加してきました。
イベントが開催された場所はワーナーエンタテイメントジャパンの試写室。そこらの映画館よりも座りやすい良い席でした。
前半は「ワーナー・ブラザーズ」という会社の説明と、「ワーナー・オンデマンド」の説明。後半は今年注目のドラマ「FRINGE」の第1話の試写会でした。
ワーナーといえば「ハリー・ポッター」「マトリックス」「忠臣蔵」
ワーナー・ブラザーズといえば、古くは「カサブランカ」や「マイ・フェア・レディ」、最近では「マトリックス」シリーズや「ハリー・ポッター」シリーズなど、名作を挙げればきりがないほどの会社。
近年は邦画の製作、配給も強くなっており、「DEATH NOTE」や「GOEMON」、「昴」、「彼岸島」などを手がけられています。
また、昨年末に「忠臣蔵」の映画製作を行うということが発表され、2011年春の公開に向けて現在撮影されています。
» asahi.com(朝日新聞社):米ワーナーが日本映画に本腰 まず「忠臣蔵」 – 文化
ハリウッドの映画製作大手のワーナー・ブラザーズ映画が、日本映画の製作に本格的に乗り出すと発表した。1本目は池宮彰一郎原作の「最後の忠臣蔵」。役所広司さん、佐藤浩市さん、安田成美さんらが出演、「北の国から」の杉田成道監督がメガホンを取る。8日にクランクインし、11年新春の日本公開を目指す。
製作会社自身によるオンデマンド配信サービス
「ワーナー・オンデマンド」は2009年11月24日にオープンし、現在公開されている作品は約100本、総時間は40000時間を超えるということで、「1日20時間見ても5年以上かかる」ということになります。
これまでにもオンデマンド配信サービスはありましたが、製作会社自身がサービスを提供するのはワーナー・オンデマンドが初とのこと。
レンタルだけでなく、海外では主流のセル(売り切り形式)方式も提供されています。(ただし、Mac はレンタルのみ)
作品は DVD / Bru-ray の販売・レンタル開始と同時に配信されるようになるとのことで、利用者にとっての作品を見る選択肢が増えるのはありがたいです。
また、docomo のケータイでも利用でき、PC と連携させることもできます。PC で途中まで見て、続きをケータイで見る、といった視聴方法もできます。
オンデマンドサービスは「映画」より「TVドラマ」向き?
作品を視聴するには事前にポイントを購入して、視聴に必要なポイントを支払って入手します。毎月決まったポイントを購入する「月額ポイントコース」と、必要な分だけ購入する「ポイントコース」の2種類。ポイントの購入はクレジットカードで支払って購入します。
「月額ポイントコース」に登録すると、プレミア試写会やレッドカーペットイベントに抽選で招待されるなどの特典もあります。
また、2010年1月末までに新規会員登録すると 200ポイントがもらえます。この 200ポイントで TVドラマのレンタルが1話分視聴できます。
個人的に、オンデマンド配信サービスは映画よりTVドラマ作品向きだと思います。
映画の場合は個人の思い入れが強く、DVD / Bru-ray などのパッケージとして欲しい人も多いと思います。その点、TVドラマは映画よりは気持ちの割合は低めで、なにより DVD / Bru-ray などのパッケージがかさばることもありません。
また、DVDレンタルだと「見たい」と思った時に借りられず見れなかったということがよくありますが、オンデマンド配信ならその心配も無用です。TVドラマは10話以上続くので、見たい時にいっぺんに見られるというのでオンデマンド向きという感じもします。
とりあえず、作品一覧ページが欲しい
私もさっそく登録して利用してみました。
そこでまっ先に思ったのが「作品一覧ページが欲しい」ということ。
実際、配信されていても「注目のタイトル」や「カテゴリ検索」からだけでは探しきれないことがあります。「作品一覧」ページがあれば、そこから五十音順で探すことができるので、機会損失を少しでも減らすことができると思います。
オンデマンド配信サービスに期待したいこと
インターネットが出てきた時から「いずれ、映画やTV番組はインターネットを通じてオンデマンド配信で視聴できるようになる」と言われてきました。まだ、一般的に普及しきれてはいませんが、いずれ視聴できる環境が整ってくるでしょう。
今後、私個人が期待したいことをいくつか挙げてみたいと思います。
テレビで利用できるように
現在のオンデマンド配信サービスはパソコンで利用するものとなっています。今でもパソコンを TV に接続して視聴するとか、テレビ対応のパソコンで利用するといった方法がありますが、ほとんどの家庭ではそのような視聴はまだされていないとおもいます。
やはり「テレビで見る物は、テレビで操作する」という点から、テレビから利用できるようになると良いと思います。
ただ、テレビ単体での実現はまだ難しいかもしれません。今ある形式で近いのは「Wiiチャンネル」でしょう。
テレビと常につながっている通信端末を通じて、作品を購入し、視聴できるようになればもっと広まるのかもしれません。
LIVE放送コンテンツの視聴
そして、オンデマンド配信とは少しことなりますが、「LIVEコンテンツ」の提供にも期待したい所です。
スポーツや音楽、映画の舞台挨拶、レッドカーペットの中継など、時間や場所の都合で現地で参加できない貴重なコンテンツを共有できる機会が欲しいです。
LIVE配信については、配信環境などの課題はあるものの、検討されているというお話も伺ったので期待したいです。
2010年は「FRINGE」を見ておくべし!
イベントの後半は、TVドラマ「FRINGE Episode 1.01」の試写会。
映画『アルマゲドン』の脚本、『M:i:III』の監督・脚本を務めたJ・J・エイブラムスが手がけるSF作品。
まったく作品の基礎知識なくして見たのですが、衝撃的なオープニングから深まる謎、広がる伏線、最後で回収された伏線によってさらに深まる謎……
50分があっと言う間に過ぎ去り、会場からは
「はやく第2話が見たい!」
「えっ?コレはまだ配信されないの?」
という雰囲気が満載でした。「FRINGE」は2月24日から DVD / Bru-ray の発売と同時に配信が開始されるそうです。
映画やTVドラマを楽しむ方法が、テレビや映画館に加え、DVD / Bru-ray レンタル、宅配レンタルサービス、そしてオンデマンド配信といろんな方法が揃ってきました。
見たい時に最適な形で楽しめる環境が今後さらに発達していくことを期待したいです。
あー、はやく「FRINGE」の第2話が見たい。
» 新しい動画配信の形 ワーナー・オンデマンド ブロガーミーティングにご参加いただき、ありがとうございました |AMNイベントレポート
» ワーナー・オンデマンド