人が集まる「つかみ」の仕掛け

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ブログへのアクセス数を増やす、イベントの参加者を集める、お店に来店してもらうなど、人を集めるためには「つかみ」が重要です。
「つかみ」を仕掛ける方法として、日常よく目にする光景を生み出すことで、多くの人の興味、関心を集めることができます。

人は大勢の人だかりがある所に足が吸い寄せられる

『エンタメの法則』に、以下のように書かれています。

人は、“人がなぜだか集まっている”場所に、ついつい胸を躍らせてしまう習性があります。

歩行者天国のパフォーマンスやストリートライブ、何かの事故があったと思われる場所などに人だかりがあると、胸騒ぎがして人だかりの方に足が吸い寄せられていってしまうものです。
この「人だかり」という光景は、人を集めるための「つかみ」として大きな効果を得ることができます。
本の中でも以下のように書かれています。

お祭りや文化祭のように「人が集まっているみたいだ」と人が勝手に感じてしまうような演出は、起承転結の起が肝であるエンタメの世界では非常に重要なのです。

「人だかり」や「行列」を演出し、メディアを通して伝える

人だかりの演出を活用して集客力を高めた例として、「キッザニア」が紹介されています。
キッザニアは「働く意識」を身につけたい親と、好きな仕事をして楽しみたいこどもの意識を活用した、職業体験型テーマパークです。
職場体験を提供する各会社がスポンサーとして入っていることもあり、開設してからすぐにメディアに取り上げられこともあって人気になり、土日のチケットは予約が取りづらい状況です。
その混雑している状況をまたテレビのニュースなどで伝えられることで、より多くの親子が見て、「混雑しているくらいだから、相当楽しいに違いない!」という気持ちになり、参加申込につながっていきます。
テレビなどのマスメディアが使えなくても、「人だかり」や「行列」を演出することで周りの人を集めることはできます。
また、その人だかりや行列の様子がケータイで撮影され、友だちにメールで伝えたり、ブログにアップされたりすることで、話題が広まっていくこともあります。
人だかりや行列をつくるために人を集めるには、いろんな方法があります。
人が集まる魅力的なイベントを企画、実施することが王道です。それでも人が集まりづらいときには、友人・知人を招待したり、常連客に割引クーポンなどを配布して告知したりする方法もあるでしょう。「サクラ」を雇って作り出す方法もありますが、これはバレたときの周りの反発が大きくなります。
一度、人が集まっている様子が伝われば、次はその様子を目にした人たちが自然と集まってきます。その人たちが楽しみ、満足してくれれば再び訪れ、さらに多くの人が集まります。
いいものを作るだけ、良いサービスを提供するだけでは、お客さんはやってきません。
最初に多くの人の気持ちを「つかむ」ことが重要。そのために「人が集まっている」ことを演出し、伝えることもアリなのです。

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