何度も繰り返し楽んでもらうには?

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繰り返す習性

遊園地やテーマパークは、1度だけでなく何度も来て楽しんでもらえるようにする必要があります。
人のある習性を利用することで、何度でも繰り返し楽しんでもらえるようになる法則があります。

自分で解決できる程度のスリルは癖になる

『エンタメの法則』という本に、以下のように書かれています。

人はいくつになっても”自分で解決できる程度のスリルを楽しむ習性”がある

お化け屋敷やジェットコースターなど、「ちょっと怖いけど、終わった時は爽快」と思えるものを一度体験すると癖になり、何度も楽しみたくなる、というものです。
この法則を利用した例として「スーパーマリオブラザーズ」をあげられています。
マリオはピーチ姫を助けに行くためにクッパ城を目指します。マリオの行く手を阻む多くの敵をやっつけ、山あり谷ありのマップを飛び越えながら進んでいきます。
最初はクリボーにぶつかってやられたり、穴に落ちてしまったりといったミスをしてしまいます。それらを乗り越えゴールについた時の快感、ピーチ姫を助け出した時の達成感が癖になり、何度も遊んでしまうことになります。
1-1がクリアできたら1-2、1-3、1-4……。1面がクリアできたら2面、3面、4面……。全面クリアできたら2周目、3周目……と、達成できる度合いが高くなるにつれてちょっとずつ難しくなり、さらにやりこんでいくことができます。

一人一人にあわせて解決できるレベルを用意し、レベルアップさせる

この「解決できる程度のスリルは癖になる」法則は、仕事でも活用することができます。
本人の持っている能力からちょっとだけレベルの高い仕事を与え、取り組ませることで、仕事が完了し、成果が出た時に快感を覚えることができます。
一度その快感を覚えると、もう一度同じ快感を味わいたくなり、繰り返し取り組むようになります。
その快感に慣れてきたら、もう少しレベルを上げることで、再び取り組ませることができます。
もし、失敗してしまった時には、再挑戦できるようにしておく事も必要です。マリオも1回やられたらゲームオーバーではなく、最初は何度か挑戦できるようになっています。
仕事でも「チャンスは1度」とするのではなく、何度か機会を与えるようにします。もちろん同じ失敗を繰り返させないよう、どこが悪かったか、どこに注意すべきか、どうすれば解決できるか、ということを明確にして理解させ、改善させながら再挑戦させるようにします。
マリオも最初は1-1から。仕事も最初は1から。
少しずつ解決できる課題のレベルを上げていくことで、マリオはピーチ姫を助け、私たちは大きな仕事を成し遂げることができるようになります。

Photo by compujeramey

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