『うさんくさい – jkondoの日記』を読んで。
この「うさんくさい」ということは「はてな」に限った話ではないと思います。
未だに親に理解してもらえないお仕事
大学時代の友人が会社に遊びに来てくれたので昼ごはんを食べて、一緒に食べたはてな社員の印象を聞いたら、うさんくさい、と感想を言ってくれた。インターネットばかりやっているうさんくさい人たち、という感じだろうか。
Web業界、IT業界の仕事内容がうさんくさい、よくわからない、という声はまだまだよく聞きます。
インターネットをあまり利用しない友人などと話をすると、以下のようなイメージを持っていることがよくあります。
- 「2ちゃんねる」は、殺伐としていて誹謗中傷が飛び交い、グチや鬱憤を書き捨てるところ。
- 「ブログ」は、個人の日記。もしくは、小遣い稼ぎのためのもの。
- 「mixi」は、出会い系サイト。
- 「ネットショップ」は、通販らしいけど、注文しても商品がちゃんと届くか不安。
私の両親に、今やっている仕事について出来る限りわかりやすく説明するのですが、(私の説明の仕方がマズイのだと思いますが)ほとんど伝わりません。「通信販売をするホームページを作っている」というと、なんとか伝わります。
近所の人にまで説明しようとしても「あー、パソコンのお仕事ね」と両手でキーボードを打つしぐさをしてくれるので、「そうです」と言って場を収めることにしています。
Webサービスをマジョリティ(一般)の人にまで使ってもらえるようにするには?
一日中ネットに張り付いているような人たちが、新しいネタやサービスを追いかけ続けているその後ろに、置いてきぼりにされた大集団、みたいなものがあって、実はそちらがマジョリティなのだ、という現在の構図がようやく最近実感としてつかめてきた気がする。
Yahoo!JAPAN、Google、2ちゃんねる、ブログ、twitter、mixi、はてなブックマーク、YouTube、ニコニコ動画、その他Webサービスは星の数ほどあって運営されているのですが、みんながみんな使用しているものはほとんど無いに等しいでしょう。「100万人のユーザーがいる」と言っても、全体から見れば100人に1人です。
『はてながマジョリティに求められるためには – ARTIFACT@ハテナ系』にて、
盛大に突っ込まれている箇所だけど「置いてきぼり」ではなくて、その人たちはWebサービスをそこまで必要としていないのだろう。
と書かれていますが、まさしくその通りだと思います。
調べ物が無ければ、Googleなどは利用しませんし、ブログやmixi日記でなくても日記は書けます。家族や友人、会社の同僚などとのコミュニケーションが充実していれば、2ちゃんねるやブログ、はてなブックマークのコメントなどでのコミュニケーションに価値を見出す必要もありません。
まだまだ、インターネット上のサービスを「絶対必要」とはしていない人の割合が圧倒的多数なのだと思います。
とはいえ、「○○って、ブログ知ってる?美味しいレストランがいっぱい紹介されているんだけど」とか、「この前の同窓会で mixiっていうのを教えてくれて、高校の同級生と連絡取り合っているんだ」とか、「YouTubeって所で面白い映像を見つけたんだ」とか、最先端にはいないけど、サービスを利用している人からその友人・知人に対して紹介され、じわじわユーザーが広がっていくところも、よく目にしています。
一般の人に対して広く使ってもらえるようにするには、ユーザーから他の人へ、サービスを利用する価値や必要性を伝えてもらい、「実際に使ってみよう」という気になって利用してもらうような流れを生み出す必要があるでしょう。