2010年2月23日に開催された『アルファブロガー・アワード2009結果発表イベント』に参加してきました。
当初、USTREAM での中継スタッフとしてお手伝いする予定でしたが、私よりできる方がすでに対応されていたので手持ちぶさたに。
なので、イベント中は Twitter での実況をしていました。
メディア vs ブログ vs ツイッター
前半はパネルディスカッション。
テーマは「メディア vs ブログ vs ツイッター」
フジテレビの福原伸治さん( @shinjifukuhara )、インフォバーンの小林弘人さん( @kobahen )、メディアジャーナリストの津田大介さん( @tsuda )を迎えてお話しされていました。
「メディア vs ブログ vs ツイッター」というテーマでしたが、話されている割合としては
メディア:ブログ:ツイッター=2.5:0.5:7
という感じでした。それだけ、今 Twitter が急成長しており、誰もが注目しているということなのでしょう。
3人の話でそれぞれ印象に残ったのは以下のポイントです。
福原「Twitterを始めたのは去年の11月。TV業界の中ではツイッターの認知度はまだ低い。」
福原「テレビとブログはうまく住み分けができた印象。ただ、テレビとツイッターはうまく融合できそうな印象がある。」
福原「テレビの影響で動く人は、深く携わるのではなく、ふわふわと動き回る。」
津田「ツイッターはあらゆるメディアと愛称が良い。ラジオのほうが相性が良いことは確か。ラジオは生放送中に電話かけたり、乱入したり、パーソナリティとリスナー同士が同時に楽しめる。」
小林「2003年にブログのフィードを出していた人は16000人。当時瞬間メディアと言っていたが、今はTwitterになりブログは月刊誌になった。Twitterが前線基地としたらブログはキャンプ地」
福原「USTREAMは今、178人見ているが、テレビというと1%でも100万人見ていることになる。USTでは1000人見ているとすごいといわれるが、メディアとしてはまだまだこれから」
小林「ツイッターはミニインターネット。フォロワーが少なくても、その人にとって重要な情報が流れてくればいい。柔軟性のあるところがいい。
」
個人的には、現状でテレビよりも一度に多くの人に影響を与えられるメディアはまだできていない印象。今でもテレビで取り上げられたことによって、一気に知名度が上がる、ということはよく起こっています。
一方で、ブログなどのネットを通じた浸透性、クチコミの影響力も広がってきました。Twitter の登場、普及により、さらに情報が広がる速さや浸透性は高まって行くかもしれません。
それぞれのメディア、ツールの特性を活かしながら、上手く組み合わせて活用していくようになっていくようになるでしょう。
パネルディスカッションの様子は『Twitterとテレビの”力”、その違い 津田大介さんなど議論 – ITmedia News』でも報じられています。
アルファブロガー・アワード2009発表
後半は「アルファブロガー・アワード2009」の結果発表。
アルファブロガーに選ばれたブログは『いま読みたいブログ15選–「アルファブロガー・アワード2009」決定:ニュース – CNET Japan』をご参照ください。
個人的に今年ノミネートされたブログは、ほとんど知っていたものばかり。むしろ、すでに有名なブログも多かったので、「今さら?」という感がしていました。
GIGAZINE や GIZMODE、コリス、ライフハッカー、Lifehacking.jp、ダカフェ日記、俺と100冊の成功本、痛いニュース(ノ∀`)、アルファルファモザイク、ハムスター速報、そして芸能人・有名人ブログ…
IT/Web系の仕事をしている人、インターネットをよく利用している人、ブログを書いたりよく読んだりしている人なら、よく目にすることが多いブログが多かったのではないかという印象でした。
しかし、Twitter のタイムラインを見てみると「初めて見るブログばかりだ」という投稿をいくつか目にしました。
ブロガーの中ではすでに超有名なブログであっても、自分の興味のない分野や、さらには普段ブログにあまり触れることのない人たちにとって、まだまだ知られていないブログが多くあるということに改めて気づかされました。
ブログが一般的に認知され、次に Twitter が定着している現状において、来年以降の「アルファブロガー・アワード」はより「権威あるもの」にシフトしても良いのではないかと思います。
「新しい良いブログの発見、掘り起こし」から、「良いブログを表彰し、広く一般的に認知される場」へ。ある種、古い考え方かもしれませんが、「権威」を与えることでさらに強く、広く、ブログを浸透させて行くことができるのではないかと思います。
企画準備から開催まで大変なことも多かったと思いますが、今年も楽しませていただきました。ありがとうございました。
当日のイベントの様子は映像でもご覧いただけます。