F-1の新しいシステム「KERS(カーズ)」って何?

今日からF-1が開幕し、ブラウンGPのワン・ツーフィニッシュという初戦から劇的な幕開けとなりました。

» F1 : ブラウンGPがデビュー戦1-2フィニッシュの快挙! – Melbourne – F1-Live.com

今年のF1開幕にあたって大きな変化がありました。中でもレース中継でしきりに出てきたキーワードが「KERS(カーズ)」と呼ばれるものでした。

KERS(カーズ)とは?

KERS(カーズ)とは、運動エネルギー回収システムで、「Kinetic Energy-Recovery System」の頭文字をとったものです。

技術規定変更で大変貌、2009年F1カー – OCNスポーツ ESPORTE』にて、以下のように説明されています。

 2009年のF1には、もう一つ大きな変更点がある。冒頭に記した運動エネルギーの回収利用だ。

 この装置は、KERS(カーズ=運動エネルギー回収システム)と呼ばれ、ブレーキング時の車体の運動エネルギーを蓄えて、そのエネルギーを加速時に利用するもの。

 FIAは、F1に参戦する自動車メーカーとの合意でこれを採用した。余剰となる運動エネルギーを回収再利用する装置をレースで試しながら開発することで、エネルギー効率が良いグリーンでエコな自動車技術の発展に寄与するという考えからだ。

今まで無駄になっていたエネルギーを有効に活用できるようにするシステムということです。

詳しくは『KERS(運動エネルギー回生システム)解説 by マーク・ヒューズ : F1通信』にて、わかりやすく解説されています。

KERS によって 0.2?0.5 秒ほど速くなるだろう、と言われています。しかし、KERS の装置(約 35kg )を組み込むことで車体が重くなって遅くなることなどのデメリットもあるそうです。

その他にも、テストの際に有毒ガスが発生したり、メカニックが感電したりするといった事故も起こっており、安全性に疑問も残っているようです。(参考:『F1 : KERSの問題をチームが協議 – F1 – F1-Live.com』)

今日のオーストラリアGPの決勝で KERS を搭載したのはマクラーレン、フェラーリ、ルノーの3チームと BMWザウバーのニック・ハイドフェルドのマシンの計7台。

結果は昨年の王者ルイス・ハミルトン(マクラーレン)の 4位 3位(ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)の違反による12位降着により繰り上がり)が最高。

[追記:2009年4月10日]ハミルトンとマクラーレンの虚偽証言をしたということで、ハミルトンは失格。トゥルーリは3位復帰となりました。

» F1 : トゥルーリが3位に復活、ハミルトンが失格に! – Melbourne – F1-Live.com

ラスト3週まで2位、3位を走行しながらも、両者クラッシュしてしまったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とロバート・クビサ(BMWザウバー)も KERS を搭載していませんでした。

オーストラリアGP では KERS を威力を十分に発揮できていなかったようです。しかし、ハミルトンのドライビングの映像が流れ、KERS を使用する様子が流れると、「これは慣れてくれば、どのチームも KERS を採用するでしょうね。」と解説の人たちは話していました。

第2戦、マレーシアGP は来週末(4月3日?5日)に開催されます。

KERSの他にもマシンデザインの大幅な変更、12年ぶりのスリックタイヤの導入という変更などがあります。エコに配慮しながら、抜きつ抜かれつのバトルを多くしたいとの狙いがあるようです。

新しいルールもしっかり理解して、今年もF1を楽しみたいと思います。

参考)

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