『BLOG15.NET : ブログはこれからおもしろくなるのかな?』から、『404 Blog Not Found:読者という神は自らを助くbloggerを助く – blogを続ける3つのコツ』を読んで。
まず「ブログの新規参入障壁」を「単純にアクセス数を集めるだけ」と考えるなら、「若干高くなったかもしれないが、むしろ『その壁は越えやすくなっている』」と思います。
まずはイレギュラーな例から紹介
以下の方法は、一般的に見ると「どうなの?」と思われるような手法です。推奨するわけではありませんが、提供されているシステムを活用した一つの方法であることは間違いありません。
「はてなブックマーク」では、ブックマークされたページに関するブログ記事を書いてトラックバックすると、「このエントリーを含むほかのエントリー」や「このエントリーを含む日記 」に掲載される機能があります。
この機能を活用することで「注目のエントリー」に関連する記事をバンバン書くことで、「このエントリーを含む日記 」などにどんどん表示され、そこからのアクセスも増える、という流れを作り出すことができます。
この作成数があまりにも多く、言及内容量が少なかったりすることで「スパムじゃないの?」と思われる、ということが起こっているようです。
また「アメーバブログ」では「アメーバニュース」のニュース記事にコメントを書きつつ、自分の名前欄にリンクを張ることができます。この「アメーバニュース」のすべてのニュースに「○○好き」とだけコメントして、自分のブログへのリンクを張っている人がおり、そこからのアクセスもかなりあるようです。
これは「コメントスパムではないのか?」と思うのですが、削除されていないのが現状です。
「イザ!」でも同じように、ニュース記事には一言だけ言及してトラックバックする、というブログもあります。
無料レンタルブログASPやニュースサイトから提供されているシステムを使ってアクセスを集める方法は、昔に比べてはるかに数が増えました。それらの方法を、度を越した使い方をすることで「これ、スパムだろ!?」と思われるものも数多くありますが、適切に活用することでアクセス数を増やせるようになっています。
「アルファブロガー」からアクセスを集める
今度は正攻法ともいえる方法。dankogai さんがアルファブロガーとして、しっかりとアクセスを集める方法が提案されています。
アルファブロガーを徹底的に利用しよう
アルファブロガーがなぜアルファかといえば、他のbloggerにとって利用しやすいからです。そこから記事がリンクされればアクセスは増えますし、アルファブロガーであれば単にbloggerとしてアルファであるだけではなく、そのblogをアルファたらしめた分野ではたいてい第一人者、少なくとも一人前であるので、そこからの反応というのは単純にうれしいことが多い。
(中略)
だったら何の遠慮がありますか。徹底的に利用しましょう。自分が絡める話題であれば、遠慮せずに絡みましょう。異論があればどしどし述べましょう。そのアルファブロガーが何か悩んでいて、それに対して何かできることがあれば、「どうせそのアルファブロガーの記事の方がアクセス数が多いんだろ」とか言わずに助けてあげましょう。
『404 Blog Not Found:読者という神は自らを助くbloggerを助く – blogを続ける3つのコツ』より
読んでためになったブログにコメントしたり、そのブログ記事の内容に関連した記事を書いてトラックバックすることは、とても自然な相手のブロガーやその他の読者とのコミュニケーションです。
私自身「アルファブロガーのような読者の多いブログにコメントやトラックバックするのは恥ずかしいし、怖いから、できない」と思っていました。
しかし「自分のブログにコメントされたり、トラックバック記事が書かれたり、ブックマークされるのは嬉しい」としっかりと認識してからは、できる限りこちらからためになった記事にコメントし、関連する記事を書いたらトラックバックするようになりました。
誰かとコミュニケーションするときにおいても、人として「嫌われること」・ブログにおいて「ネガティブコメントを書かれること」は嫌なことなのですが、それ以上に嫌のは「無視されること」だと思います。
今回、この記事を書いてトラックバックを送ってみましたが、いかがでしょうか。もし、何らかのご参考になり、「私もコメント書いたり、トラックバックを送ったりしよう」と思っていただたのであれば、まずは、自分の方から相手のブログにコメントしたり、関連記事を書いてトラックバックを送るようにするのも一つの方法です。
自分とアルファブロガーとを比べても仕方ない
ちょうど、以下のような記事を読みました。
お笑いに「笑いの空気」があるように、
ソーシャルブックマークにも「ブクマの空気」があるんだなって思った。例えば、人気のある芸人さんが出てきてネタを始めただけで笑っちゃう人がいるように、
読者数の多いブロガーさんが記事を書くと、すぐにブクマされ「注目のエントリー」に入る。『ブクマの空気』より
「お笑い」をテーマにしたマンガ『べしゃり暮らし』を読んだ 直後だったので、とても納得しました。
自分とアルファブロガーさんが同時に同じような内容の記事を書いて、自分のブログにはアクセスが少なくてさっぱりブックマークされないのに、アルファブロガーさんの記事にはブックマークが100とか200とかついている、ということは良くあることです。
アルファブロガーさんの読者数やファンの数が多いのですから、仕方のないことでしょう。しかし、その読者やファンもアルファブロガーさんがコツコツと記事を書き溜めて積み重ねてこられたものです。
アルファブロガーさんの中には、ブログを始める前から有名人だった方もいらっしゃいますが、まったく無名だった方も多くいらっしゃいます。「アルファブロガーアワード」などで一気にブレイクされた方も多いでしょうし、アルファブロガーさんたちでも、ブログをやっていない一般の人たちにとっては「誰それ?」と言われてしまう方も多いでしょう。
「隣の芝生は青く見える」ではありませんが、自分とアルファブロガーを比べても仕方のないことだと思います。たとえ、1日20人でも読んでくれている人がいるなら、素晴らしいことだと思います。
それぞれのブログを続けていくのがいちばんいい
ちょうど、昨年の11月の「RTCカンファレンス『ブログ限界論』」に参加して、『今後、”アルファブロガー”はもっと「人を動かす」ブロガーになって欲しい(かも)』という記事を書き、『ガ島通信』さんにツッコミを受けたのを思い出しました。
だから、「今後、”アルファブロガー”はもっと「人を動かす」ブロガーになって欲しい(かも) 」(ALPHA LABEL)なんて言わずに、それぞれのブロガーが少しずつ取り組んでほしいと思います。ブロガーが増えていけば数%のブロガーが反応してアクションを起こすだけで、社会や政治へもそれなりの影響を持つようになるはずです。
このありがたいツッコミのおかげで、コツコツと記事を書き続けるようになりました。確かにアルファブロガーさんのブクマ数、影響力がうらやましくなることもありますが、そのことに振り回されることなく自分のブログを続けていきたいと思います。
そうすることで、いつの間にか自分から売り込みに行かなくても、誰かが「あのブログ、面白いよ」と言ってくれるようになれればいいと思います。