リアルの友人よりも、ブロガーよりも、決め手になっているもの

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商品を買うときの決め手

メディア・パブ: リアルの友人とバーチャルのブロガー,どちらの評価をアテにする?』を読んで。

SNSの友人とか人気ブロガーのクチコミ影響力がスゴイと,ネット業界のコンサルタントやマーケターからいつも聞かされる。でも,ほんとうかな?

カナダの調査会社Pollaraによると,ネット上のインフルエンサーは,マーケターが期待するほど大きな影響を及ぼしていないようだ。1,100人の大人を対象にしたアンケートによると,回答者の80%がリアルの友人や家族が薦める商品をよく購入すると答えた。一方,よく知られたブロガーが薦める商品をしばしば購入すると答えた人は 23%であった。

smashmediaの河野さんが『そりゃ友だちさ(少ないけど)』にて書かれているように、

まあ冷静にコメントすれば、商品ってのが何かにもよるよね。本とかゲームとかジュースとかパソコンとかクルマとか旅行とか。その商品の値段や必需度によっても結果はかなり変わると思う。

というところが実際だと思います。「リアルの友人」か「ブロガー」か、という二者択一の場合、商品や価格などの要素にもよりますが、大半の場合はリアルの友人の意見をよく聞くと思います。
そのうえで、私自身がリアルの友人からのオススメや、ブロガーの記事よりも、商品を買うときの決め手になっているものがあります。

商品を買うときは「お店」で決めている

友人からのオススメや、ブロガーの記事によって「これ買おう!」と決めることもありますが、私が一番多い決め手は「お店」で商品を見ることです。
新商品の存在を知る経路として、友人との話やブログの記事のほか、TVや新聞などマスメディアでの紹介、そしてお店で実際に見る、という経路があります。この中で、実際に「商品を買う」という行動を取るのは「お店」でしかできません。
このことは『キミがこの本を買ったワケ』でも取り上げられていましたが、友人の話やブログ記事などは、相手に「商品があることを知らせる」という段階までであり、「商品を購入させる」という強制はできないのです。
「喉が渇いたからジュースを買おう」と思い、コンビニに立ち寄ったとき、いつも飲む(もしくはよく飲んでいる)ジュースの隣に新商品のジュースがあって、つい手を伸ばしてしまった、ということはよくあると思います。
私の場合、「お茶が飲みたい」と決めていても、具体的な商品まで決めていることもあまり多くありません。「伊右衛門」でも、「十六茶」でも、「おーい、お茶」でも、ストアブランドの緑茶でも、何でも良かったりします。
また、私は読みたい本が特に無くてもよく本屋に行くのですが、その際にぶらーっと店内を一周し、目に止まった本をパラパラッとめくって、気に入って購入する、ということがよくあります。
リアルの友人やブロガーより、「商品を買う」決め手となるもっと広くて大きいものが「お店」にはあるとだと思います。

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