『キミがこの本を買ったワケ』を読みました

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以前から書店で見かけていて、古本屋で購入。

著者の「指南役」とは、ホイチョイプロダクションズのブレーンを務められているグループ。映画「バブルへGO!」への原作にも参加されているとのことです。

身近な事例を通してマーケティングの基礎がわかる

「どうしてダイエット中はケーキを食べる数が増えるのか?」
「なぜ毎日コンビニに寄ってしまうのか?」
「なぜいつも新しくオープンしたレストランに行って失敗を繰り返してしまうのか?」
など、身近な「あるある」ネタを通じて、今まで頭ではわかっていたけど、いまいち実感できていなかったマーケティングの基礎がわかります。
「エリマキトカゲが出てくるCM」や雑誌の「ぴあ」など、多くの人が知っている題材をもとにして、全体的に軽い感じでかかれていますのでサラサラっと読めます。(速い人は15分くらいで読めます。)
ただ、所々に自画自賛するようなネタや、有名人・著名人の名前を出してインパクトを強めている箇所が目立つので、そこは華麗にスルーしましょう。

友だちから「クチコミ」されても、最終的に買うかどうか決めるのは自分

本の中で「クチコミ」の効果についてのツッコミが大変良かったです。
今、「クチコミ」についていろんなところで持ち上げられていますが、本の中では冷静に「友だちから薦められて借りた本は読まない」、「クチコミで情報を得ても、最終的に買うかどうか決めるのは自分自身」と切り捨てられています。
意図的に「クチコミ」を起こしてブームを作ろう!という風潮もありますが、自分が実際に商品を買うときには意外と冷静になっているものです。あまり言葉面に惑わされないようにしたいです。
この本については、河野さんのブログ「smashmedia」でも、大変素晴らしく評価されています。
河野さんのさらに一歩踏み込んだ内容も読めますので、ぜひこちらも一度読んでみてください。

お仕事で疲れた頭と体に、サラサラっと読めて「へぇー」っとためになる本です。
続編の『透明人間の買いもの』もあわせてどうぞ。

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