2月9日に開催された『近未来ケータイ会議 sponsored by 富士通』に参加してきました。
事前投稿
今回の「近未来ケータイ会議」の事前会議はこちら。
Q. 2012年、あなたがうっかり考案してしまったケータイは、そのユニークなカメラ機能によって大ヒットを記録してしまいました。今までのケータイカメラになかったそのユニークな機能とはなんだったでしょうか?
寄せられた回答の中から会場で紹介された回答はこちら。
- 電車で座っている人がどの駅で降りるかわかる機能
- 撮影した人の犯罪歴が見えちゃう・前科タグカメラ
- 友人を撮影すると、インカメラで自分も撮影して合成してくれるカメラ
- 何らかの方法で地上100mまで打ち上げて空撮ができる
- 撮影時に必ず笑わせてくれる機能
- 自分の目を写してロック解除(網膜認証)
- 撮影すると指輪のサイズがわかる機能
- 撮影した画像の中にウォーリーが隠れている
- 写真を撮れば撮るほどポイントがもらえる機能
今回は のんたん のイラスト付きで紹介されました。
» 近未来ケータイ会議でのんたんにイラスト描いてもらったから晒してみる – IDEA*IDEA
網膜認証はかなり便利そう。撮った写真の中にウォーリーがいる機能というのはとても楽しそうですね。
携帯電話の現状
今回のイベント参加者の大半は Twitterユーザーで、かつスマートフォンも所持しているという状況。
しかし、現状は日本におけるスマートフォンのシェアは2009年で2.3%。日本の携帯電話契約数は2009年12月で約1億1000万件(『社団法人 電気通信事業者協会』調べ)なので、スマートフォンは約250万台と考えられます。
ちなみに2009年の北米のシェアも15.5%。IT/Web系の仕事をしていると、多くの人が iPhone などのスマートフォンを持っているような感覚になりますが、実際はまだまだこれからの端末ということになります。
また、驚いたのが「らくらくホン」の普及率。
50代から70代の携帯電話ユーザーの約 23.5 %がらくらくホンユーザー。
富士通ではいち早くシニア向けの携帯電話に力を入れており、富士通のらくらくホンは約 800万台だそうです。
会場からの「親がらくらくホンを使っている」 というツイートがいくつも投稿されていました。
防水や防塵、セキュリティ、フリータッチライティングといった最新機能を備えた機種をリリース。一方で、通話とメールが使いやすく、通話音声も聞き取りやすい機種も提供。
こどもからおじいちゃん・おばあちゃんまで、すべての人が満足して使ってもらえる携帯メーカーだということがわかります。
LTE や 3D などの進化
携帯電話の新しい通信規格として「LTE」(Long Term Evolution) というのが、今年2010年からのサービス開始が予定されています。
LTE では通信速度が下りで最大 100Mbps 以上となり、接続速度も速く、携帯電話で映像や音声をより楽しむことができるようになりそうです。
国内では NTT docomo が 2010年12月のサービス開始が予定されています。
また、映画「AVATAR」の大ヒットで注目されている 3D 映像も、近い将来に携帯電話で楽しめるようになりそうです。
イベントでは 3D 映像が見られるモデル機も置いてありました。
その他、いろんなコンセプトモデルの機種も展示されていましたが、多くの人数がいたので、あまり見ることができませんでした。残念。
全体会議で衝撃の展開が…!!
イベントの後半は全体会議。
出題されるお題にまずは個人で考え、その後グループを作って回答を提出します。
今回のお題はこちら。
LTEによる超高速通信が当たり前となった2012年、あなたは画期的なケータイを思いついてしまいました。友達と使えば使うほど便利になったため、クチコミで爆発的に広がったそのケータイにういて次のことを教えてください。
■その画期的なケータイの詳細
そのケータイはみんながよく使っている( )にヒントを得て、今まで不可能だった( )を実現。友達と使えば使うほど( )できたため、瞬く間にクチコミで多くの人が乗り換えた。
しかも、その機能には超高速通信を活かした( )なる特徴があり、ハードウェア的にも( )なる工夫がされていたため、さらにクチコミが加速した。その画期的なケータイの名前は( )。■その画期的なケータイの図解
以下にその画期的なケータイの効用がわかるように図解してください。
私たちのグループが提出した回答はこちら
そのケータイはみんながよく使っている(
カラオケけいおんがく )にヒントを得て、今まで不可能だった( リアルタイム合奏 )を実現。友達と使えば使うほど( 世界規模での合奏 )できたため、瞬く間にクチコミで多くの人が乗り換えた。
しかも、その機能には超高速通信を活かした( タイムラグのないバーチャルセッション )なる特徴があり、ハードウェア的にも( 色々な楽器に )なる工夫がされていたため、さらにクチコミが加速した。その画期的なケータイの名前は(グループ・サウンズけいふぉん! )。
この回答を聞いたとき、とてもワクワクしました。バンドセッションはもちろん、オーケストラや合唱もできます。
このケータイを使って、1万人で「第九」を歌うとか考えるとものすごいことになると思い、とても楽しくなりました。
最後の「ケータイの名前」の所を旬なものにしたくて、「けいおん!」をもじった「けいふぉん!」に変更。
するとこのアイデアがグループ賞の候補に選ばれ、私がプレゼンすることに。しかし、あまりの緊張でガッチガチになってしまい、上手くプレゼンできませんでした。
「あぁー、やっちまったぁ……」とガッカリしていたのですが、
「グループ賞の第2位は、、、
リアルタイム合奏の「けいふぉん!」のチーム!」
との発表!!
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
見事、グループ賞の2位を獲得して、富士通特製カレー・ようかん・せんべいの3点セットをいただきました。
この日、みんなに配られたミネラルウォーターにも富士通のロゴが入っており、パソコンや携帯電話だけでなく、こんなものまであるのかと、参加者の誰もが驚いた瞬間でした。
しかし、これだけでは終わらなかったのです……
続いて個人賞の発表なのですが、発表の前に田口さんから「名前を見ずに選びました」という妙な前フリ。
なんだか妙だなと思っていた所に、
「個人賞は、、、ふっちーさん」(発表の声弱め)
……Σ(°д° )
僭越ながら私、今回の個人賞を受賞させていただきました。
一気に固まって、確認してしまいましたよ。
ちなみに私のアイデアはこちら。
そのケータイはみんながよく使っている( 「ただしイケメンに限る」とか「着ていく服がない」という言葉 )にヒントを得て、今まで不可能だった( 自宅にいながらにしてのファッションコーディネート )を実現。友達と使えば使うほど( より自分にあった髪型や服装の選択が )できたため、瞬く間にクチコミで多くの人が乗り換えた。
しかも、その機能には超高速通信を活かした( デジタル試着とプロや友人などからのコメントやアドバイス )なる特徴があり、ハードウェア的にも( 3D投影による様々なシチュエーションでの試着 )なる工夫がされていたため、さらにクチコミが加速した。その画期的なケータイの名前は( アバター Phone )。
自分の姿を撮影してアップし、画面上でいろんや洋服や髪型をドラッグして合わせることで、自宅に居ながらにしてデジタル試着ができる、というもの。
さらに LTE の高速ネットワークを通じて、洋服屋の店員や美容師などのプロのアドバイスや、友人からの感想を聞くこともできる。また、3D技術で試着した姿を立体的に見て確認することも可能。
気に入ったらその場で一式注文することもできる、というものです。
あまりに驚き、壇上では極度の緊張で目の前が真っ白に。自分のアイデアを話しながら、手が震えまくっていました。
自分自身のファッションセンスへの自信のなさから考えついたアイデアだったのですが、富士通の松村さんからは、
これを実現しようとするといろんな要素が必要で、これからの進化が隠されているように感じた。
とのコメントをいただきました。
商品は来月発売予定の富士通の最新機種「F-04B」と、モバイルプロジェクターとなりました。
まさかまさかの衝撃の展開に、その後2時間あまりドキドキしっぱなしでした。
スマートフォンのシェアの現状、らくらくホンの市場の大きさ、富士通さんの取り組み、そして携帯電話技術の今後の展開など、いろんなことを勉強させていただくことができました。
田口さん、富士通のみなさま、ご参加のみなさま、本当にありがとうございました!