ニッチ市場の見つけ方

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以前どこかで「ビジネスとはニッチ市場を探し、ニーズを掘り起こすこと」という言葉を目にしました。

インターネットでビジネスを展開する上で、大企業と同じサービスで真っ向から対立しても、ほぼ勝ち目はないでしょう。いかに強い競合のいない隙間を見つけ、お客様の欲求を満たす製品やサービスを提供できるかが成功の鍵といえます。

以下、私なりのニーズが埋まっているニッチ市場の見つけ方をまとめてみました。

ニッチ市場の見つけ方として、すでにある市場をもとに、その市場における属性を変えて考えます。そうすると、以下のような視点でニッチ市場を探す方法が考えられます。

  • 時間を変える
  • 場所を変える
  • 量を変える
  • 使用頻度を変える
  • 男女対象を変える
  • 対象年齢を変える
  • 価格を上げる

時間を変える

すでにある市場の営業時間が固定されている場合、競合が営業していない時間におけるニーズがあることが考えられます。

コンビニが良い例で、それまでスーパーマーケットが朝10時から夜7時までしか営業していなかった所に、朝7時から夜11時まで営業を行うことで、早朝と深夜の顧客を得ることができました。今や、コンビニは24時間営業が当たり前になっており、スーパーマーケットも追随するように営業時間を延ばしています。

レストランにおいても、ディナー中心のところにランチメニューを提供して顧客を獲得したり、最近では「モーニングセット」を提供するところも増えています。

場所を変える

営業場所、顧客対象の範囲を変えることで市場を見つけ出す方法もあります。

大きい都市には多くの人が集まっており、その分市場も大きくなります。その反面競合も増え、競争が激しくなります。同じ製品やサービスを扱う場合でも、競合が少ない地域で活動することにより、優位に立ちやすくなります。

また、営業範囲を広めるとその分市場は大きくなりますが、細かいフォローが行き届かなくなる場合があります。営業範囲を限定し、優位に立てる地域でNo.1になることでその後の営業展開が行いやすくなります。

量を変える

最近改めて、テレビなどで「大食いタレント」がたくさんの料理をペロリと平らげるのを目にする機会が増えた気がします。それに伴い、通常よりも量を多くしたメニューを提供するレストランも増えつつあるようです。

お店が1人前として出した量でも、お客さまによって多かったり少なかったりします。昔からあるのは、「若い子はお腹すかせているから、お腹一杯食べさせてあげたい」という”下町の食堂のおばちゃん”的なイメージ化と思います。「とても食べきれないよ!」という量を求めている人は少なからずいるようです。

また、多くの人は「数量限定」という言葉に弱いようです。お客様からの注文がある文だけ生産できる商品でも生産数を限定することで希少価値を高め、「手に入れたい!」という欲求を満たすことができます。

使用頻度を高める

使用期間が30日の商品において90日使える商品を作ったり、1ヶ月かけて使い切る商品の「1回使い切り」の商品を作ったりすることで市場を得られることがあります。コンタクトレンズ、調味料などが良い例です。

基本的に2年契約を行う賃貸住宅と、1日単位のホテルなどの宿泊施設の中間にあたる、ウィークリーマンションの需要、提供する会社も増えています。

男女対象を変える

男性向けの商品を女性対象に変えたり、女性向け商品を男性に提供したりすることで市場が見つかる場合があります。

「かつら」といえば男性が使用するもの、というイメージがあるかと思いますが、女性にも薄毛で悩んでいる方が多くいらっしゃるようで、女性向けのかつら市場というのも大きなものになっています。

また女性が顧客対象の中心であるファッション、コスメ、リラクゼーショングッズなどの商品も、男性向け商品がどんどん出てきています。

対象年齢を変える

こども向け商品を大人に提供したり、大人が使用する商品のこども版を制作したりすることで市場を生み出すことができることがあります。

「ビール」といえば大人の飲み物ですが、グラスに注ぐと泡だち、炭酸が音を立て、まるでビールを飲んでいるかのように見せられる「こどもびいる」というりんごジュースがヒットしました。

また、若い人が市場の中心であるパソコンや携帯電話も、高齢者でも使いやすくしたシンプルな製品を提供したり、高齢者を対象としたパソコンセミナーなども活況です。

価格を上げる

製品の大半は普及するまでは価格が高く、普及するにしたがい大量生産のノウハウなども蓄積され、生産コストが下がり、価格は下がっていきます。

価格を下げることで多くの人が製品を購入することができるようになりますが、その分競争も激しくなり、利益を削って販売していくことになります。

その一方でより質の良い製品を求めている人も存在します。より品質を高め、その品質にあわせて金額を高めた商品を求める人を集めることができます。

まだ、この他にもいろんな視点で範囲を変えることで市場が見つかることがあると思います。特に大きな市場を参考にその市場に必ず生まれている隙間を逃さないようにしなければなりません。

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