「みんなのウマ倶楽部」の視聴者投票数が少なかったのは、単純に視聴者が企画に興味がなかったから

NO IMAGE

『blog.tokyoace4.com: あけましておめでとうございます』にて

この前テレビを見ていたら、星野あきが出てる競馬の夜の番組がやってたんです。
そこで、アンタッチャブルの誰かとおぎやはぎのでっかい方のどっちが競馬アナウンスがうまいかみたいなのを視聴者投票で決めようという企画があったらしく、結果発表をしていたんだけど、その投票総数が3600ちょいぐらいだったんですよね。
まぁ、24時前ではあるが深夜帯なんだろうし競馬番組だし、昔からそんなものなのかよく知らないけど、テレビでそういった投票をしても数千単位しか集まらないものなんだなと思いました。マスというにはちょっと寂しい数字だよね。そういう時代なのかもね。

私はこの競馬番組『みんなのウマ倶楽部』をよく観ています。
この時の放送は見逃したのですが、たったの 3600 票ちょいとは……
あまりの少なさはビックリです。
ただ、考えてみれば投票数が少ないのも理解できます。

投票数が少なかったのは、視聴者が企画に興味がなかったから

競馬番組を観る人が番組に求めることは「予想に役立つ情報を得ること」です。
メインレースに出走する馬の状況や騎乗する騎手のコメント、専門家の予想などを参考にして、自分の予想を組み立て、馬券を買って当てたい、と思っています。
したがって「芸人が実況のまねごとをして、どちらが上手だったか」なんていう企画には少しも興味がないから、投票数も少なかった、ということです。

深夜番組の視聴者参加は凄い

では、他の深夜番組ではどうかという点ですが、視聴者の参加動機がバッチリハマっている番組の参加状況はすごいものもあります。
フジテレビで水曜日の深夜0時45分から放送されている「MANNINGEN」は、20問弱の質問に回答し、全問多数の項目を選択した視聴者に賞金が与えられる、という番組です。
「全問、多数派を選べば賞金がもらえる」というわかりやすい動機もあり、毎週4万人から5万人が参加しています。
また、NHKで毎月第1・第3土曜日に放送されている「ケータイ大喜利
こちらは、番組で出題される「お題」に対して、視聴者がケータイで回答を投稿するという番組です。
「一人で複数回投稿できる」という理由もありますが、毎週15万通の投稿があり、正月特番の際には70万通を超える投稿があったそうです。
参考)

「番組で出題された『お題』に回答し、採用されたら段位が与えられる」という、視聴者が参加したくなる仕組みになっています。

内容にあわせた企画が必要

先の競馬番組であれば、単純に「視聴者に『メインレースの予想』を投票してもらい、的中したらポイントが増えていく」という仕組みなら、もっと参加者が増えたかもしれません。
さらに視聴者の参加意欲を高めるなら「上位入賞者には賞金!」とか「日本ダービー当日の馬主席にご招待!」などの商品を提供するのも良いでしょう。
競馬番組は「競馬に興味ある人」が観る番組ですから、競馬に興味がある人たちが参加したくなるような企画、ごほうびとしてもらって嬉しい商品を提供しなければなりません。

マーケティングカテゴリの最新記事