誰が悪い?

NO IMAGE

北京オリンピックが終わりました。
水泳・北島選手の2大会連続二冠達成や、悲願の女子ソフトボール金メダル、陸上・400mリレーで初の銅メダル獲得など、輝かしい結果も数多く生まれました。(ボルトは速過ぎ。)
一方で、期待された結果を残すことができなかった協議に対して、「○○が悪かった」という原因の追究も行われています。
 「事前にケガが把握できていなかった。」
 「監督の采配が悪かった」
 「世界との差を痛感した」
など、選手や監督、団体に関する追求は行われていますが、まったく追求されない方々もいます。
それは言わずもがな「マスメディア」です。

誰も「マスメディアが悪い」とは言わない

競技が行われる前は力不足にも関わらず「メダル候補」と持ち上げ、ちょっとでも不本意な結果に終わると徹底的に叩く。
自分達が冷静な視点を提供せず、持ち上げるだけ持ち上げている部分があるにもかかわらず、「自分たちに責任は一切ない」というのはどうかと思います。まぁ、「自分が悪かった」というのは自分の首を絞めることになるので言うはずもない、ということはわかるのですが。
この体勢はずっとずっと変わらず、「あたりまえ」とも思われてしまっていますが、このような状況を「あたりまえ」と思い続けるのもどうかと思います。
そろそろ冷静に批評するマスメディアが出てきても良いのではないでしょうか。
今や、インターネットで世界中の情報が簡単に手に入り活用できることは小さい子でも知っていることですから、少し調べれば「この競技で日本の選手がメダルを獲るのは難しい」ということを知ることができます。
そこで、メディアが「メダル候補だ!」と騒ぎ立ててもシラけるだけです。
「今回は○○選手と□□選手がメダル候補。特に○○選手の演技には注目です。日本の△△選手は××が得意なので、そこで得点を伸ばして入賞を期待したいところです。」
というスタンスで、世界のスーパースターとの共演を楽しむように促す方が楽しめるのではないかと思います。
既存のマスメディアでの展開が無理なら、こういう視点こそネットメディアが提供すべき点ではないかとも思います。
ネットメディアであれば専門家からの偏った意見を提供するのではなく、世界中からコメントも集めて議論することも可能です。
競技レベルをしっかりと理解することで安易にメダルを期待するのではなく、8位入賞でも「快挙達成!」として素直に喜ぶことができるようになるのではないでしょうか。
日本の代表として出場する選手に対して、日本のメディアが期待するのはわかります。しかし、過度に持ち上げて、わざと「国民の期待を裏切った」状況を作り出すのは、改めていくべきです。

ひとりごとカテゴリの最新記事