『世界一愚かなお金持ち、日本人』を読みました

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ミリオネアのイメージ

『世界一愚かなお金持ち、日本人という本を読みました。

日本人女性として高校から渡米し、華僑富豪やユダヤ人、アメリカ人富裕層に「本物のお金儲けの方法」を学びながら、コーラ1本も買えないような貧乏生活から、不動産投資により20代で1億円の資産を築き、100の不動産を持つに至った国際派ミリオネア(Amazonの著者紹介より)

の著者が書かれた、「本物のお金持ち哲学」指南書とのことです。

『世界一愚かなお金持ち、日本人』目次

第1章 貯めこむばかりの日本人、借りてでもふやすアメリカ人

  1. お金との付き合い方が変わりつつある
  2. 本人は「世界一愚かなお金持ち」
  3. 世界の富裕層や有力企業は、本業以外で資産をふやす

第2章 20代で1億つくった私の方法

  1. 「マクドナルドの店舗オーナーになりたい!」
  2. マクドナルドの経験から学んだこと
  3. ダイヤモンドよりバーガーキング?
  4. 父の介護と初めての経済的ピンチ
  5. 「そなえよ、常に」→貧乏生活から学んだこと
  6. 成功する投資家になるための3つの条件
  7. はじめての不動産投資
  8. アメリカの投資家に学ぶ資産運用のセオリー

第3章 アメリカと中国華僑に学ぶ「投資の掟」

  1. 投資を決める判断基準は、「資産価値があるか否か」
  2. 自分に適した投資方法を検討する
  3. 日本の銀行は「キャッシュと人脈」を重視する
  4. 中国系銀行は「人相」で相手を判断する
  5. “クレジット社会”アメリカは「返済の実績」で融資を決める

第4章 「本物のお金持ち」になる人の黄金法則

  1. パートナーや仕事仲間の見つけ方
  2. 甘い言葉にダマされない! 付き合う相手を見きわめる技術
  3. 信用を演出する「お金持ちの三種の神器」(持ち物編)
  4. 識武装するための「お金持ちの三種の神器」(プロ集団編)
  5. 本物のお金持ちになるための「賢いお金との付き合い方」
  6. 本物のお金持ちになるための「心の法則」

収入は「労働収入」と「不労所得」の両方で増やす

日本でもここ数年、本業から得る収入だけでは、経済が悪化して会社が倒産したり、病気などにかかって働けなくなったときに収入がなくなるからという不安などから、「本業以外の収入源を作ろう」という話がいろんな所でされています。本の中でも「労働収入」と「不労所得」の両方で資産を増やそう、と書かれてい
ます。
『ダイヤモンドよりバーガーキング?』の項目にもある通り、「ダイヤモンド」そのものは立派な資産ですが、時価によって価値が若干上下するくらいで増えることはあまりありません。一方、バーガーキングやマクドナルドのフランチャイズ店舗を持てば、「労働収入」として店舗での売上に対するロイヤリティ収入が入ることに加え、「不労所得」としてフランチャイズ店舗の不動産の地代、家賃収入が得られます。

「借り」をつくるより、「貸し」をつくる

著者はマクドナルドの購入失敗から以下のことを学ばれたとのことです。

  1. たいまつは自分で持て
  2. お金がからむと、人は変わる
  3. 借りをつくるより貸しをつくれ

人がビジネスや投資で失敗するのは、感情的になって判断を誤るとき

お金が変わると人の感情は大きく変わるもの。ビジネスにおいて、経営などの大事な部分は自分で管理しなければならない。
また、『借りをつくるより貸しをつくれ』というのは、失敗を通じて華僑富豪から学んだ人生哲学であるとのことです。
その他にも『お金はツールであって、ルールではない』として、お金によって人生を振り回されてはならない、とも書かれています。

付き合う相手を見極める

ビジネスでもプライベートでも、相手から「信用」を得ることが一番大事です。また自分も付き合う相手を見極めていく必要があります。
相手を見極めるポイントとして以下のようなところに注目すると良いそうです。

  • 「相手はなぜ近づいてくるか」を考える。
    → 自分と付き合うことで相手は何を得ようとしているのか?
  • 「相手は何で儲けているか」を知る。
    → 相手がいかがわしい商売でお金を得ていたらNG。
  • 言動一致しているか
  • 相手の時間を大切にしているか
  • 約束を守る人か

日本人は「キャッシュ」を財産とし、華僑・ユダヤ・アメリカの富豪は「信用」を財産とする

日本人は「貯金」が大好きで、稼いだお金をせっせと銀行に預けます。しかし、それではお金は増えません。「収入源を増やしてしっかり稼ぎ、本当に必要なものだけにお金を使い、投資して増やす」というのは、鉄則の一つとのことです。
また「お金」よりも大事なこととして、相手との付き合いによって積み重ねた「信用」こそが大事であり、「真の豊かさ」であると書かれています。
「お金」は生活していくためには必要なものですが、人生を豊かにする道具のひとつにしかすぎません。お金に振り回されてはならない、とは先に書かれていた通りです。
今の日本人は、金融リテラシーが不足しており、高める必要があるということは『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』でも書かれていました。
金融リテラシーを身につけるとともに、お金に振り回されることなく、今後お付き合いをする人から「信用」を積み重ねて財産としていくことが大事です。
著者のマダム・ホーさんの連載が「ダイヤモンド・オンライン」にもありますので、こちらもあわせてチェックしておくと良いかもしれません。
» 『世界の大富豪に学ぶ!お金と愛情の成功哲学|ダイヤモンド・オンライン
華僑・ユダヤ・アメリカの富豪はすでに身につけていて、日本人だけが知らない、お金ではない「真の豊かさ」を知るために、ぜひ一度読んで、実践していきましょう。

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