「スイーツ(笑)」と言っているだけでは見えてこない大きな市場がある – 『彼女があのテレビを買ったワケ』を読みました

彼女があのテレビを買ったワケ

今までにも「女性心理」、「女性の購買行動」について書かれた書籍を何冊か読んできましたが、「頭では理解できた」というもので、実践に活かすことができずにいました。
しかし、この『彼女があのテレビを買ったワケ』を読んで、具体的に女性が「お買い物」をしている場面がイメージでき、実感として理解できる内容でした。

彼女があのテレビを買ったワケ 目次

はじめに 買物は会議室で起こっていない

CHAPTER 1 男女の買物行動

  • テレビ購入、決意の真相

[コラム] 売れっ子販売員は機械が苦手!?

  • スペックにこだわる男性、イメージにこだわる女性
  • 勝負にこだわる男性、共感したい女性
  • 結果がよければいい男性、買い方にこだわる女性
  • あなたの買物価値感は?

[コラム] ショッピングタウンと秋葉原

CHAPTER 2 モノが売れない時代

  • どうしてモノが売れないのか?
  • 消費の鍵を握る女性
  • 二極化する買い物
  • 「売り方」次第でモノは売れる

CHAPTER 3 女ゴコロをつかむ8つのキーワード

  • キーワード1【幸せ】
  • キーワード2【育む】
  • キーワード3【選ぶ】
  • キーワード4【共感】
  • キーワード5【誠実】
  • キーワード6【特別】
  • キーワード7【ご褒美】
  • キーワード8【学ぶ】

[コラム] 主婦が先生に! 大人気のレシピサイト

CHAPTER 4 女性のココロをつかんだ注目商品

  • ディズニープリンセス
  • ネピア鼻セレブ
  • Wii
  • 大地宅配
  • ABCクッキングスタジオ

CHAPTER 5 五感

  • 女性は五感に優れている
  • 感情を揺り動かす「”五感”
  • “五感”を刺激するしかけ

[コラム] 意外と気になる、不自然な匂い、音…etc.

CHAPTER 6 企業の女性視点マーケティング

  • 活躍が期待される女性マーケター
  • デキル女性マーケターになる!
  • デキル男性マーケターになる!

付録 女ゴコロをつかむ習慣

あとがき

女性の「お買い物」について、頭でわかっているつもりでも理解できていなかった

本の中で著者が大型テレビを買いに行って、販売員からスペックの話を延々と聞かされ、「テレビが買いたかったのに、買えずに帰ってきた」というエピソードがあります。
その後、男性の友人を連れて、再びテレビを買いに行くのですが、今度は男性が販売員とスペックについて話し合う結果に。
最終的に、著者は「なんとなく」2つの製品に絞込み、手に取った「リモコン」から「リビングのテーブルにリモコンが置いてあるシーン」を想像し、「かわいい!オシャレ!自分にピッタリ!」とイメージして高級を決めたそうです。
ついていった男性は「俺が一緒に行った意味あったの?」と疑問を持ったそうですが、女性の「お買い物」とはこういうものであることがよくあります。
『スペックにこだわる男性、イメージにこだわる女性』という項目にもあるとおり、みんながみんなそうでもないのですが、男性は「スペック」・女性は「イメージ」という「お買い物」のパターンが多いのもうなずけます。

ブロガーイベントにも男性・女性で差がある!?

男性は「スペック」重視・女性は「イメージ」重視、というのはブロガーイベントでも現れているようです。
極端な例で、かつ参加条件やイベントの概要がまったく違うものかと思いますが、以下の2つのブログイベントを比較してみるとよくわかります。
『hiniclip:ヒニクリップ | 「ヒャクシキ」とか「ギガジン」って呪文が効かない、女だらけのブロガーイベント』

ブロガーイベント・女性

ケータイ会議から学んだこと(企業とブロガーのモニタープログラムはどうあるべきか?) | IDEA*IDEA』より

ブロガーイベント・男性

どちらも携帯電話のブロガーモニターイベントなのですが、あまりにも様子が違います。
男性陣のブロガーイベント(というよりは一般的なブロガーイベント)は、机を丸く囲んで製品の説明を受け、モニターを行い、ブログを通じてレビューをアップするという内容です。
参加条件・参加費用などによっては軽食などをご提供いただくこともありますが、メインは「製品」に関する説明と意見交換会などです。
一方、上の「女性だらけのブロガーイベント」は(この回が「特別」な内容だったのかもしれませんが)、参加された女性ブロガーさんに対する雰囲気作りからしっかり行われております。

  • 表参道のオシャレレストランで開催
  • シャンパンで乾杯し、料理もフルコース
  • プロのカメラマンによるスナップ写真撮影
  • カワイイおみやげも一杯

明らかにこの「女性だらけのブロガーイベント」のが特別な例だとは思いますが、女性をターゲットにしたイベントを開催する際には、これくらいの場を提供することで、非常に良いイメージを提供することがでくるんだろうなぁ、と勉強になりました。
このように豪華なイベントの場に参加された女性ブロガーさんは「私だけが『特別』な場所に招待された!」という喜びを得ることができるのでしょう。

男性が同じようにイメージするには「モテている」ところを「妄想」してみる

「イメージ」でお買い物をする、というシーンを想像するのは、大半の男性にとっては難しいことかもしれません。男性が「イメージ」で買い物するには、『「モテている」所を「妄想」する』のが手っ取り早い方法の一つです。
本の中でも、ミュージシャンに音楽を始めたきっかけを聞くと「モテたいから」といった理由が多い、という所があります。
男子が好きな女の子から好かれるためにはどうすれば良いか、どんな格好がカッコいいか、どんな趣味を持っていればモテルか、どんなデートにすれば彼女を射止めることができるか、ということを「妄想」することで、具体的なイメージが湧きやすいのではないかと思います。
その際に気をつけたいことは、「コレさえ持っていればバッチリ」とか「デートでココに行けばイチコロ」といった、商品やサービスを「キラーアイテム」と考えないほうが良い、ということです。あくまで「全体像」をイメージし、一つ一つのものは「構成するパーツの一つ」として捉えるようにすると良いでしょう。
また、その商品やサービス、ステータスを持っていることに自己満足するのではなく、相手(彼女)に喜んでもらうために必要なものはどれか、ということをイメージすると良いでしょう。

『デキル男性マーケターになる! 実践編』は実践必須!

「モテカワ」とか「ゆるカワ」、「自分へのご褒美」、「ケータイ小説」などのブームを、「スイーツ(笑)」とからかっているだけでは、そこに大きな市場が生まれ、動いていることに気づくことができません。マーケッターや仕掛け人は、そのような一部の女性たちの動きを多くの人に広め、市場を生み出しています。
付録の『女ゴコロをつかむ習慣』と、その中にある『デキル男性マーケターになる! 実践編』を実践し、自分が今まで気づいていなかった大きな市場に気づき、活かしていくようにしましょう。
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