『ホームページのネタ帳からのエントリを信じないでください – 煩悩是道場』という記事にて、「猫知り顔」という言葉があることを知りました。
» 猫知り顔とは – はてなダイアリー
2.残飯部「猫知り顔」の解説:
「『お前らが盛り上がっている○○なんてのは世間から見たら全然知られてないんだぞ!』って言いたくなる心理」へ付けられたネーミング。または、そういう発言をする人。
この解説を読んで「Web業界って『猫知り顔』が多い業界だなぁ」と感じました。(自戒の念をこめて)
Web業界の専門用語
普段、Web制作の仕事上やインターネットに関する話題で、何気なく使用している言葉をざっと挙げてみます。
- SEO
- SEM
- PPC広告
- ドメイン
- レンタルサーバー
- ブログ
- アフィリエイト
- バズマーケティング
- CGM
- HTML
- CSS
- CGI
- ユーザビリティ
- アクセシビリティ
- ビジュアルデザイン
- ユーザーインターフェース
- バナー
- PV
- CPA
- ASP
- Yahoo!JAPAN
- ライブドア
- 楽天
- Amazon
- 2ちゃんねる
- SNS
- mixi
- YouTube
- ニコニコ動画
これらの用語について、自分自身が理解しているのはどれくらいでしょうか?
また、Web業界にいない友だちなどに話して、理解してもらえるくらい解説できる用語はどれくらいあるでしょうか?
さらに、インターネットをほとんど利用しない相手に説明して、理解してもらえるくらい解説できる用語はどれくらいあるでしょうか?
私自身、(自宅がインターネットがない、携帯さえ入らないド田舎とはいえ)自分の親に仕事内容を説明しても未だにあまり理解してもらえてない状況で、自分自身の未熟さを感じています。(とりあえず、ちゃんとした仕事はしているらしいという認識は得られています。)
いかに相手に理解してもらえるように説明できるようになるか
相手が上記の用語に対する知識を持っていればスムーズに話が進められますが、実際は用語の解説をしなければならないことが多くあります。
インターネット、Web業界は歴史がまだまだ浅く、毎日のように新しい概念が生み出され、新しい用語が生み出されています。
さらに「インターネットを使えば我が社は発展する!」、「ネットショップを開設すればバンバン売上が上がってウハウハになれる!」という幻想を抱いている所もまだまだ多く、その心の隙を突いて「この○○を使えばネットからの売上がドーンと上がりますよ」とそそのかすサービスが多い現状もあります。
このようなことをなくすには、利用者のインターネット・Webに関する知識を増やすことも大事ですが、解説する側が用語の概念や内容を正しく理解し、わかりやすく説明する必要があります。
インターネット上のサービス、Webサービスには、言葉で説明するより、実際に体験してもらう方が理解してもらいやすいものも多いので、その場合は実際に目の前でサポートしながら体験してもらうのも良いでしょう。
インターネットに対する幻想を消し、地道に活動することがWeb業界の発展にもつながる
「楽して儲けたい」という欲求は誰しも持ちうるものだと思います。その欲求に対して「ブログで○○!」とか「ネットビジネスで□□!」という誘惑が多くありますが、それらはすべて幻想です。もしくはそれらを提供している人だけが儲かるようにできています。
インターネットの世界でも「楽して儲かる」などの「夢のような話」はないと認識し、概念やサービスの内容を正しく理解し、他の人と知識を共有していくなど、コツコツと地道な活動をしていくことがWeb業界全体の発展にもつながっていくのではないかと思います。
このこと自体が「夢のような話」と言われるかもしれませんが、少なくとも一部の人だけが利益を独占する世界から、正しく活用する人が正当に利益を得られる世界になるのではないかと思います。