今、発売されている「クーリエ・ジャポン」今月号の特集は『究極のバカンス!』
アフリカ・ナミビアのハーナス野生生物保護区で猛獣の世話をするプログラムや、スコットランドの大自然に触れながら料理を味わい、泊まることができるホテルなど、どれも特別なバカンスプログラムが16プラン紹介されています。
9月号には「グーグル・スピーチ」という特集があり、特別付録 CD として CEO のエリック・シュミットと共同創設者のラリー・ペイジのスピーチが収録されています。
ラリー・ペイジ、ミシガン大学卒業式でのスピーチ
特別収録 CD には、2009年5月18日に行われたペンシルバニア大学卒業式でのエリック・シュミットのスピーチと、2009年5月2日に行われたミシガン大学でのラリー・ペイジのスピーチが収録されています。
どちらもスピーチの英文書き起こし、対訳が誌面に掲載されています。
また、2人のスピーチ映像は YouTube にアップされています。
さすがに訳文を全文引用することはできないので、私の印象が強かったラリー・ペイジのスピーチの中から、訳文の一部を引用して紹介します。
(1:15) 1962年の寒い9月、この大学にスティーブンズという寮がありました。寮には台所があって、その天井をおそらく10年に1度くらいの頻度で学生がボランティアで掃除していました。
グロリアという名前の女子学生が、高いハシゴの上に登って、汚れた天井を一生懸命、掃除しているのを想像してみてください。そしてその下にはカールという若い寮生が立っていて、頭の上の眺めを愛でている。こうして2人は出会いました。これが私の両親です。
(8:21) 私はよく思うんです。とてつもなく野心的な夢のほうが前進させやすいと。変なことに聞こえるかもしれません。けれども、そんな挑戦をするクレイジーな人はほかにいないため、競争がほとんどないのです。実際、それほどクレイジーな人というのは、本当に少ないもので、私は彼らの全員をファーストネームで呼べるくらいです。
(8:46) 優れた人は、大きな挑戦をしたがるものです。それがグーグルで起きたことでした。私たちの使命は、世の中の情報を整理して、誰もがアクセスでき、役に立つものにすることです。これに興奮せずにいられるでしょうか。
(9:40) 世界を変える方法を一言で言うと?「うずうずするくらいエキサイティングなことに、常に必死に取り組むこと」です。
(10:03) テクノロジー、とりわけインターネットは、人を限りなく怠け者にします。怠け者? つまり、3人の人が設計したソフトを何百万人もの人が使って楽しむことができるのです。でも3人の人間が、100万回電話に出ることは可能でしょうか? 世の中にレバレッジ(テコの原理)を見つけて、もっと怠けられるようにするのです。
(11:04) 友達や家族と過ごす時間や、世界を大きく変えることに取り組むチャンス、あるいは小さなことでも愛する人のために何かをするチャンス、人生が私たちに与えてくれるこうした素晴らしい機会を、人生は奪うこともできるのです。それは、あっという間に、そして予想以上に早く起きるかもしれません。
(13:23) 世界は、あと少しでポリオを根絶できるところまで来ています。いまのところ感染者は328人です。さっさと根絶してしまいましょう。もしかしたら皆さんのなかに、それを実現する人がいるかもしれません。
(14:42) もし今日、父が生きていれば、ルーシーと私に子供が生まれようとしていることを何よりも喜んだでしょう。一方、私が博士課程をいまだに修了していないことには憤慨したでしょう。ミシガン大学、ありがとう。
※ラリー・ペイジはスタンフォード大学博士課程の修士課程取得後、同大学休学中。
また、ミシガン大学工学部の国家諮問委員も務めている。
『とてつもなく野心的な夢のほうが前進させやすい』
『世界を変える方法を一言で言うと?
「うずうずするくらいエキサイティングなことに、常に必死に取り組むこと」』
というのが特に心に響きました。
『クーリエ・ジャポン』2009年9月号 にて、上のスピーチの英文書き起こしと訳文の全文が読めるので、気になった方はぜひコンビニや書店などで見てみてください。
» クーリエ・ジャポン
2009年5月18日に行われたペンシルバニア大学卒業式でのエリック・シュミットのスピーチ
» グーグルCEO卒業スピーチ「コンピュータも携帯もオフにせよ」:Eric Shmidt “Turn off your computer”
2009年5月18日、カーネギーメロン大学におけるエリック・シュミットのスピーチ
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