「サクラ」散った後に残ったもの

マクドナルドが「クォーターパウンダー」の発売にあわせて「サクラ」を雇い、行列を作ったことが話題になっています。
asahi.com(朝日新聞社):マクド、東京の先行店でもバイト動員 行列演出を認める – 関西ニュース一般

 日本マクドナルド(東京都)が新商品「クォーターパウンダー」の発売時にアルバイトを集めていたことが大阪で明らかになったが、東京都渋谷区内の臨時ショップ2店で11月に発売した際にも、アルバイトを集めて行列に並ばせていたことがわかった。同社は大阪のケースは「モニター調査」としていたが、今回は「発売日を盛り上げたかった」と、商品PRの演出だったとしている。

 日本マクドナルドコミュニケーション部は「発売日を盛り上げたかった。並んでもらったのはマーケティング手法の一つ。今後は誤解のないよう検討したい」と話す。

日本を代表する企業が、このような発言をするというのはどうなんでしょう。

たしかに「サクラ」は「マーケティング手法」の一つだけど

今回、マクドナルドはバイトを雇って行列を作るという「サクラ」による演出を行いました。
「サクラ」は『マーケティング手法の一覧 – Wikipedia』には、プロモーションの一つとして書かれています。
サクラ (おとり) – Wikipedia ※一部、読みやすいように編集

もともとは江戸時代に桜の花見は無料で見られることから、芝居小屋でタダ見をさせてもらった後、芝居の見せ場で役者に掛声を掛けたりして盛り上げることや、それを行う人のことをサクラといったという。

これが明治時代に入って、露天商や的屋などの売り子とつるんで客の中に入り込み、ひやかしたり率先して商品を買ったり、わざと高値で買ったりするような仕込み客のことを隠語でサクラと呼ぶようになった。

「サクラ」は仕込まれたものであり、いわば「ウソ」です。
「サクラ」は「マーケティング手法の一つ」ではありますが、あまり良い手法ではないといえます。

他にも「行列を作る」方法はあった

「熱心なファンに並んでほしい」とマクドナルド社が考えていたのであれば、他にもファンに並んでもらうための方法は考えられたはずです。

このような方法を行えば熱心なファンは集まるのではないかと思いますが、(ウソでも)確実に行列を作るために「サクラ」という方法をとったのでしょう。

マーケティングは人々を騙すためのものではない

マクドナルド社が『並んでもらったのはマーケティング手法の一つ。』と言ったことは、「サクラで人を騙してでも、盛り上がればいいんですよ」と言っていることに近いものだと感じました。
本来「マーケティング」とは顧客と一緒に市場を成長させるため、顧客イメージの想定や商品開発、価格設定、広告展開などを行っていくもの。
マーケティングは、企業が顧客を騙して売上を上げるためのものではありません。
「サクラ」散った後に残っているのはゴミだらけで目も当てられない、という市場にならないような商売をしたいものです。

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