ロアッソ熊本のJ2・2010年シーズン最終節。札幌ドームでのコンサドーレ札幌戦。
勝利で2010年シーズンを締めくくる姿を見届けるべく、北海道に行ってきました。
羽田から新千歳空港まで飛行機で1時間10分。意外と北海道は近い。
新千歳空港から札幌駅までJRで40分。札幌駅から札幌ドームまで地下鉄と徒歩で約30分。最寄駅から札幌ドームまで歩く間に少し寒さを感じたものの、心配された雨は降っていなかった。
この日の最高気温は5度。しかし、北海道の人は結構薄着。寒さに慣れているからかもしれない。
あと、特徴的なのはダウンジャケットなどを着ている人が多いこと。北海道は暖房設備が整っており、室内がとても暖かく、インナーなどで防寒していると室内では暑く感じるため。脱ぎ着しやすいようにアウターで対応するのだそう。
実際、札幌ドーム内の室温は21度だったとのことで、応援中は長袖Tシャツ1枚にレプリカユニフォームでも充分でした。
札幌ドーム内の展示ブースには、コンサドーレ札幌と我らがロアッソ熊本のレプリカユニフォームが展示されていました。
コンサドーレ札幌の胸スポンサーは北海道土産の定番「白い恋人」。そして、ロアッソ熊本の胸スポンサーは熊本の代表的なお菓子「武者がえし」。北と南の「名菓ダービー」とも言える一戦。
札幌ドーム内。フェンスの高さはあるものの、意外とピッチまでの距離は近く感じる。
ただ、ドームの特徴なのか音の反響がすごい。この日、札幌ドームに訪れていた元ロアッソ熊本の GK で現在スタジアム DJ を務められている DJ Kova は「音の反響のせいでピッチ上では 1m 先の声も届かない」と言われていたとのこと。
結果として、この特徴がロアッソを苦しめることに・・・
札幌ドームの天井には HTB のマスコットキャラクター “on ちゃん”
序盤のチャンスをつかめず、砂川選手にやられる
立ち上がりはロアッソペース。FWカレン・ロバートのオープニングシュートに始まり、左右の展開からFW松橋やMF西などが攻め込んでいく。しかし、幾度の決定機にも得点が奪えず、徐々に流れはコンサドーレへ。
31分、縦パスからサイド深くに切り込んだ札幌の砂川選手のクロスに、高校生・三上選手をフリーにしてしまい失点。
ハーフタイムで序盤の流れを引き戻したかったが勢いは止まらず。64分、ゴール前で砂川選手を倒してしまいFKを与える。これを砂川選手がゴール左上に決め2失点目。
これでほぼ勝負あり。試合の流れ、ドーム内の雰囲気など、すべてが札幌のものになってしまった。
その後、点を取りにいくために全体的にラインを押し上げて攻めるも、なかなかボールを前に運べない。そして、横パスが増えた所を札幌に狙われ、75分、86分と失点。終わってみれば 0 – 4 での完敗。
シュート数は15本と札幌の9本を上回ったものの、ほぼキーパー正面か枠の外。今季の前半は「守備の改善」が行われ、後半は「攻撃の型作り」が行われてきましたが、来季に向けてより攻撃の精度を高める必要を感じました。
コンサドーレ札幌サポーターのみなさまにとっては「ラスト砂川デー」ということで、歴史に残る一戦になったことでしょう。
[追記: 2011年1月9日]砂川選手は、12月25日にコンサドーレ札幌と再契約されたそうです。
ロアッソ熊本としても攻撃の精度向上、得点力、攻撃から守備への切り替えなど、課題がすべてあらわになった試合となりました。
全日程を終了して、14勝10敗12分の勝点54で7位。昨年14位で、シーズン途中までJ1昇格争いできたことを考えると大きく躍進したといえますが、客観的に見れば “中位” となります。来期、”J1昇格” を現実のものとすべく、もう一段、二段のレベルアップが求められます。
私自身もロアッソサポーター1年生を終えて、試合観戦を楽しむとともに、より一層選手たちの力になるべく、レベルアップが必要だと感じました。
少しでも選手たちの力になれるよう、来年はもっとスタジアムに行きたいと思います。