2010年 J2 第37節 ロアッソ熊本 対 ギラヴァンツ北九州 〜今季ホーム最終戦〜

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ロアッソ熊本のJ2・2010年シーズン第37節。ホーム KKWING での最終戦。相手はギラヴァンツ北九州。

相手は今季最終戦ということで、勇退される与那嶺ジョージ監督のためにも、今季2勝目を死にものぐるいで獲りにくると思われますが、そうはいきません。私たちもホーム最終戦ということで有終の美を飾る使命があります。また、 J1 昇格がなくなったとはいえ、残り2戦連勝して来季につなげていかなければなりません。

ボビさん覚醒

試合は序盤からロアッソペース。

高い位置からプレスをかけ、相手陣内でボールを回す時間が多く、シュートチャンスを作る。しかし、相手GKの好セーブもあり、得点は奪えない。徐々に動きが固まっていくと、シュートにまで行けない機会が増え、逆にピンチを迎える場面も。

37分にFWファビオが右の太ももの裏側付近を痛め、FWカレン・ロバートと交代。前半で攻撃の基点を失い、そのまま 0 – 0 で前半終了。後半ロスタイムに同点に追いつかれた前回の戦いのようなイヤな雰囲気が漂い出す。

しかし、今日のロアッソは違った。

ハーフタイム中に高木監督から『バイタルエリアでは、ワンタッチ、ツータッチでいくことを意識しよう。相手が下がっている状況では、クロスをもっと多く入れていこう。』という指示があり、DF福王も『(前半は)このままいったらやられるんじゃないかという雰囲気があったので、後半のスタートから締め直すことができた。』といったコメントの通り、後半開始からまたペースを握った。

その流れを確実にしたのは、ボビさんことカレン・ロバート。

50分、MF原田のシュートがはじかれたボールを拾い、右サイドを上がっていたDF筑城に渡し、筑城が切り込んでマイナスのクロスを上げる。それにあわせたのはゴール正面で待っていたカレン・ロバート。ゴールド真ん中にぶち込むヘディングを決め、ロアッソデビュー戦以来となる、今季2点目となる先制点を挙げる。

ロアッソサポーターの興奮さめやらぬ53分、相手のセットプレーを防いだGK南はボールをグラウンダーで前線へ。カウンターで一気に走り出し、DF堤がペナルティエリア左から真ん中に戻した所に走り込んでいたカレン・ロバートがあわせ、ゴール右隅に落ち着いてゴール。ここに来てついにボビさんが覚醒した瞬間だった。

その後、北九州の選手交代などにより、カウンターを喰らう機会があったものの、GK南を中心に冷静に対応。

77分、今季限りでの退団が発表されたMF藤田俊哉が登場。前線でボールを溜めて攻撃のリズムを作り直し、流れを引き戻す。

85分、藤田からのパスをカレンが受けて、最後はMF西が押し込む。ボールは点々と転がり、ギリギリの所で相手GKに防がれたかと思われたが、ゴールの判定で3点目。

86分、こちらは契約満了による今季限りFW山内祐一が登場。最後まで前線でアグレッシブに駆け回る。

そして試合終了。今季のベストスコア 3 – 0 での勝利。これにより今季8位以上が確定。得失点差も0となりました。何よりホーム最終戦を勝利で終えられたことは素晴らしいことです。

お別れの季節

試合終了後、この日は「2010ありがとうセレモニー」ということで、スポンサーから年間で活躍した選手に贈る表彰セレモニーが行われました。

また、退団が発表された藤田俊哉選手、契約満了が発表されたDF山下訓広、MF松岡康暢、FW井畑翔太郎、FW山内祐一、MF渡辺匠の5選手から、サポーターに向けての挨拶も行われました。

毎年、同じメンバーで戦うということはほとんどなく、新しく入ってくる選手もいれば、旅立っていく選手もいる。頭ではわかっていることですが、やはりツラいものです。旅立っていく選手達も、新しい場所でまた活躍してくれることを期待します。

ロアッソサポーターからの退団選手へのメッセージ
Photo by @ayushimd

今季も残り1戦。12月4日(土)の最終第38節は、アウェイ・札幌ドームでコンサドーレ札幌戦。

北の大地で勝利を収め、素晴らしい締めくくりにするため、精一杯応援します。

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