WBCにおける「街頭テレビ」プロモーション

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きのうの WBC 決勝戦は10時半試合開始。
お昼どきに試合の中盤を迎えたこともあり、街中でテレビ観戦した人も多かったのではないでしょうか。

「街頭テレビ」で観戦した人も多かった

その昔、テレビがまだ高級品だった頃、人々は街頭に設置されたテレビの前に集まり、スポーツを観戦していました。
そんな風景は過去のものになってしまったかと思いきや、今回の WBC 準決勝、決勝の試合中継において、日本中のあちこちで観ることができました。

未来検索ガジェット通信 » 【WBC】昔なつかしい電気屋さんの風景が今ここに

ランチタイムはすでに終わっているというのに、サラリーマンやOL、近所のおじさんたちが電気屋さんの前に集まり、日本選手団の勝利を願って観戦している(ほとんど男性サラリーマンだが)。そのなかのひとりのおじさんにお話をうかがったところ、「いやあ、家はすぐそこでテレビもモチロンあるんだけど、みんな集まってるからきちゃった♪」とのこと。その気持ち、わからなくもない。

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有楽町にいたついでにビックカメラに行くと、それはそれはすごい人だかりでした。
2つのTVでしか中継していないので、入場規制がかかるほどの人だかり。
警備員と店員さんが
「止まらないでくださーい。観るならロープの中にはいってください!!!」
と叫びまくっていました。

アキバの街、WBC放送に群がる人たち:まいくのアキバ日報

アキバの街頭では、あちこちで試合の様子がテレビやラジオで放送されており、人だかりが出来ていた。

+++ A to Z +++ : 久屋大通でワールドベースボールクラシックV2の瞬間を見た。

名古屋の象徴のひとつ、テレビ塔の横でWBCの中継をしていたので釘付けになってました。携帯の速報では3対2ではあったが、テレビに駆けつけたときにはすでに同点、3アウトで延長に入ったときだった。

今日、多くの電機店の入口の「街頭テレビ」では WBC が放映され、多くの人が立ち止まって観戦したのでしょう。

野球はオジサンたちだけのものじゃないよ

「街頭テレビ」で観戦した人も多かったと思いますが、今はケータイの「ワンセグ」機能で観戦することもできる時代になっています。
実際、ケータイのワンセグで観戦した人も多かったようです。

日刊スポーツのSNS ‐ ニッカンスポーツ・スクエア(エヌスク) : 広部玄記者日記「こちら裏・社会部」

本日、取材先への徒歩移動中、路上の横断歩道で信号待ちしている際、携帯電話のワンセグを使ってWBCを視聴していたところ、周囲の複数の人が筆者の携帯画面を自然にのぞき始める状況になった。

またオジサンたちだけでなく、女子高生がワンセグで観戦する風景もありました。

電波感度の良いガストの窓際に行ってワンセグでWBCを応援する女子高生3人。

ケータイの「ワンセグ」が当初の狙いであった「新たな街頭テレビ」としての活躍を十分に果たした人なりました。

広く、多くの人が興味あるコンテンツに対して有効な「街頭テレビ」プロモーション

実はこの「街頭テレビ」プロモーションは、今回の WBC で改めて気付いたものではなかったことを思い出しました。
同じ風景が見られたのは、今年の1月26日。大相撲初場所の千秋楽。横綱・朝青龍が優勝決定戦で勝利し、土俵上でガッツポーズをした ことが話題になった日です。
その時の朝青龍はケガなどで休場もあり、4場所優勝から遠ざかっており、進退をかけた場所とニュースで取り上げられていました。
初日から14連勝を飾り、千秋楽で横綱・白鵬に敗れたものの、優勝決定戦で勝利し復活を遂げた場所です。
その日、商店街を通りかかると、電機店の前に人だかりができていました。ちょうど、朝青龍と白鵬の取組が行われていたのです。
白鵬が朝青龍を破った瞬間、どっと大きな歓声が沸き起こっていました。
「広く、多くの人が興味を持っている」、「話のネタになる」、「昼間にライブで放映される」など、人をうまく集めるための条件もあります。
しかし、「街頭テレビ」プロモーションも、まだまだ有効だと感じました。

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