SEOmoz の検索順位要因調査 2009年版で気になった項目

Search Engine Ranking Factors | SEOmoz』から、Overview で挙げられていた項目以外で、個人的に気になった項目をまとめました。

ページ内要因(対策キーワード関連)

title 要素の一番最初にキーワードを使用する – 63%

title 要素にキーワードを記述することはベスト5にも入っていたが、その中で一番最初に記述することも重要であるという意見が多い。ただ、11.3 %の割合で意見も割れた項目でもある。

ルートドメイン名内でのキーワード利用 – 60%

海外のウェブサイトであればルートドメイン名(例:sample.com など)にキーワードを使用する方法も有効だと思われる。しかし、日本語ドメインはURLとして入力しづらく、メール等でのURL記述の際にも違和感を与えやすい。
また、11.2% の割合で意見も別れており、あまり重視する必要はないと思われる。

H1 要素内でのキーワード利用 – 47%
H1 要素内で最初にキーワードを記述する – 45%

以前は、H1 要素にキーワードを記述することが必須要因であった雰囲気もあったが、現在は重要性が下がっている。それだけ、ほとんどのウェブサイトが H1 要素や他の HTML タグの記述方法、論理的なマークアップがなされるようになってきた、とも考えられる。

meta 要素の description 属性へのキーワード記述 – 19%
meta 要素の keywords 属性へのキーワード記述 – 5%

meta 要素の description 属性、keywords 属性にキーワードを記述することも以前は必須とされていたが、現在では重要性はほぼない。記述しないよりは、適切に記述しておいた方がよいという程度だろう。

ページ内要因(キーワード以外)

ページ内に独自の有益なコンテンツがある – 65%

ベスト5内には入っていないが、65% という高い評価を得ている項目である。
外部リンク獲得によって上位に表示されても、中身がなければ最終的な目的となる顧客獲得にはつながらない。最終的にコンテンツ勝負となる。

定期的なページ内容の更新 – 50%

完成された論文などでない限り、最新、かつ正確な情報に更新することは効果がある。

W3C の HTML Validation に準拠している – 16%

W3C の HTML Validation に準拠していることにこしたことはないが、それが検索順位を上昇させる大きな要因ではない。
現に今でもテーブルレイアウトだったり、フレームを使用したサイトでも上位表示されているサイトは数多くある。

ページ特有のリンクポピュラリティ要因

リンクポピュラリティに関する項目は、他の項目に比べて高い評価が多い。

従来からのアルゴリズムに基づくページの人気指標 ( Google PageRank ) – 63%

もはや、Google PageRank は過去の物であると考えられているが、現在でも高い PageRank を得ることは効果があるという評価。

関連する内容を持つサイトからの外部リンク – 58%

内容が無関係のサイトからよりも、関連する内容を含むサイトからのリンクの方が効果がある、ということ。

内部リンクのアンカーテキスト – 55%
内部リンクのリンクポピュラリティ – 51%

ウェブサイトの構造、アンカーテキストも比較的高めに評価されている。

サイト要因(リンク関連)

関連する内容を持つハブサイト、また権威のあるサイトからのリンク – 64%

日本であれば Yahoo!カテゴリへの登録ということか。また、サイトの内容に関する分野の第一人者のサイトからのリンクも有効。

取得制限のあるトップレベルドメインからのリンク – 47%

教育機関(.edu)、政府機関(.gov)、軍事(.mil)、大学(.ac.uk)などからのリンクは、一般のサイトからのリンクに比べて効果がある、という説もあるが、あまり評価は高くない。
リンクしてもらえれば儲け物というくらいだろうか。

サイト要因(リンク以外)

ドメイン取得年数 – 36%

以前に少し、「ドメイン取得年数の長いサイトの方が有利」という説もあったが、どうやらあまり重要ではないようだ。もちろん、以前に運営されていた大手サイトなどのドメインを取得して運用しても意味なし、ということ。

ホスティング情報 – 31%

同じサーバー内で他のドメインが運用されているか。また、IPアドレスが分散されているか、ということ。
こちらも以前に少し「ドメインが違っても、IPアドレスが同じならば意味がない」という説があったが、これもあまり重要ではない、ということだろう。

XML サイトマップを使用する – 29%

SEOの手法として「XMLサイトマップを利用する」ということが多くの所で挙げられている。
ただ、これは「ページのクロール、インデックス」には効果があっても、検索順位の決定にはあまり関係がない、ということとなる。

Google ローカルへの登録 – 24%

海外では利用頻度の高い「Google ローカル」への登録だが、あまり評価は高くない。日本ではあまりサービスの認知度も高くないこともあり、さほど重要視しなくても良いかもしれない。
ただ、一方で有効に活用することで顧客獲得に結びつけやすいサービスの一つだと考えている。

Google ブログ検索へのフィード登録 – 24%

Google ブログ検索にフィードを登録することは、ブログ検索からのアクセスアップにはつながるかもしれないが、検索順位への影響は少ない、という判断か。

Yahoo! Directory への登録 – 24%
DMOZ.org への登録 – 23%
Wikipedia への登録 – 22%

以前は「効果がある」と言われていた Yahoo! Directory、DMOZ、Wikipedia への登録もいまはあまり効果がない、という評価。ただ、それぞれ意見が割れている項目でもある。
日本では今でも、Yahoo!カテゴリへの登録が効果がある傾向がある。

Google ウェブマスターツールへの登録 – 18%

「XML サイトマップの利用」と同様、検索エンジンからのクロールやインデックス登録には効果はあるが、検索順位の決定には影響は少ない、ということだろう。

Google の検索窓を設置する – 6%
Google AdSense を利用する – 5%
Google AdWords を利用する – 5%

「Google の提供しているサービスを利用することで、検索順位が上がる」という都市伝説。それだけで検索順位が上げられるのなら、みんな積極的に利用する。

ソーシャルメディア/ソーシャルグラフに基づく要因

Delicious、StumbleUpon、Twitter、LinkedIn、Facebook、MySpace に登録されているデータに基づく評価、ということだが、どれも評価は高くなかった。
どこかに登録されているから高評価を得られる、ということではなく、あくまで「外部リンクの一つ」という認識なのだろう。
feedburner や friendfeed が項目に入っていなかったのが気になるが、まあ結果は同じようになるだろう。

検索結果要因

検索結果から正しい内容ページへのクリック率 – 42%
検索結果から自分のウェブサイト内ページへのクリック率 – 39%

一時的に検索順位が上位でも、クリック率が悪ければ順位を下げられる、という仮説に基づく検証だと思われる。ただ、評価としてはあまり高くない。
ウェブサイトの運営において、ウェブサイトのコンテンツを充実させることと、対策キーワードをあわせることは必須要因の一つなので、「考えるまでもない」項目なのかもしれない。

Gmail 内からのリンク – 9%

他の Google のサービス同様、評価は低い。

マイナス要因

マイナス要因は「=スパム認定」につながることもあるので、しっかり確認しておきたい。

背景色と同色/同系統色のテキストで見えなくすること – 49%

昔からあるスパムの手法で、マイナス要因であることは変わらない。ただ、15%の割合で意見が割れている。

ページからスパムサイト/スパムページへのリンク – 51%
サイトからスパムサイト/スパムページへのリンク – 48%

スパムサイトへのリンクは避けましょう。

CSS を用いてテキストを画面表示範囲外に設定して隠す – 44%

サイトのロゴを画像置換で設置するときによく使用される方法。「text-indent: -9999px;」などでテキストをディスプレイの表示範囲外に移動させ、代わりに「background: url(“logo.gif”) no-repeat;」などで画像を表示させる。
現在、この方法がマイナス要因として判断されるケースが増えているようだ。今回の結果でも 44%と高めのマイナス要因評価となっている。
ただ、意見が割れている割合も 14.8%となっており判断が難しい要因でもある。
最近は、ページの一番上にキーワードを含めたサイトの概要を記述することで回避するサイトも増えている。

スパムサイトからページへのリンク – 36%
スパムサイトからサイトへのリンク -34%

スパムサイトからのリンクについてはあまり強く不安に感じる必要はないようだ。
Yahoo! のサイトエクスプローラーにはスパムサイトからのリンクを通知する機能もあるので、不安な場合はそちらを利用すると良いだろう。

フォーラムリンクへの参加 – 22%

署名サイトなどに登録する、という方法だが、あまり気にする必要はないようだ。
検索エンジン側もあまり高い評価を与えないだけ、ということだろう。

外部リンクへのマイナス要因の影響

Google からのスパムサイト認定によるインデックス削除 – 70%

Google のインデックスから削除された場合の影響は大きい。すみやかに対応、修正しなければならない。

Google からのスパムサイト認定によるペナルティ – 65%

こちらも同様。検索順位が大きく低下したら、速やかに対応すること。

サイト運営者に対し、リンクを設置することで報酬を支払うこと – 63%

ウェブサイトの運営者やブロガーなどに対し、自分のウェブサイトにリンクを設置することで報酬を支払う、という働きかけをすることは、マイナス要因となる。

ジオターゲティング要因

この項目はあくまで複数の国に向けたウェブサイトの運営、展開をしているサイト向けの項目となっていると思われる。

ドメイン内における国別トップレベルドメイン – 69%

.co.uk や .de、.fr、.com.au など。日本であれば、.co.jp、.ne.jp、.jp などとなる。
コンテンツを提供する対象の国が限定されている場合、その国のトップレベルドメインを取得して利用した方が良いということになる。

サイト内ではその国で使用されている言語を使用する – 63%

そりゃそうだ(笑
外国語を利用して検索順位が上がっても、対象となるユーザーに理解してもらえないのでは意味がない。
日本国内向けなら、日本語で制作しましょう。

同じ国のユーザーを対象とするサイトからのリンク – 60%

国内のサイトなら、同じ国内向けのサイトからのリンクを得た方が効果が高いようだ。
以上、順位決定要因の中から個人的に気になった項目について書いてみました。
3つのポイントにまとめてみた。

  • 基本に忠実に施策する。相対的に効果がなくなった項目もきちんと施策する。
  • 短期間で順位を上げる特効薬はない。もし一時的に上がっても、いずれ調整される。
  • 今は外部リンクの獲得が重要。有益なコンテンツを提供して、リンクポピュラリティを高める。

今回の調査結果からも、地道に一つ一つの作業を積み重ねていくことが、結果的に検索順位の改善につながっていくことになる。
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