今、ウェブ業界にはテレビ放送に耐えられるネットワークストレージサービスが必要だ

2010年1月18日放送のテレビ朝日「報道発 ドキュメンタリ宣言」でちゃんぽんチェーンのリンガーハットの再生について放送されていました。

世界的不況などの影響で、国内にデフレの波が押し寄せる中、リンガーハットはあえて100%国産野菜を使用することで商品価値を高め、価格が上がったにも関わらず業績を回復させた、というドキュメンタリーでした。

リンガーハットのちゃんぽんは以前よく食べていたので、番組を観て新商品の「野菜たっぷりちゃんぽん」(野菜の量が480gもあるそうだ)を食べたくなりました。

そこで、近くの店舗を調べようと調べようとリンガーハットのウェブサイトにアクセスしたのですが、なかなかつながらなかったのです。

テレビを見てウェブサイトにアクセスする人は多い

私と同じように、TV番組を観て「リンガーハットのちゃんぽん美味しそう。」、「食べに行きたい。」、「近くにお店はどこにあるんだろう。」と思い、『リンガーハット』と検索してウェブサイトにアクセスした人が多く、リンガーハットのウェブサイトにアクセスしてもなかなか表示されませんでした。

このような事例は今回に限らず、今まで頻繁に起こっています。

雨上がり決死隊が司会を務めるバラエティ番組の「アメトーーク!」や、テレビ東京のビジネス番組「カンブリア宮殿」で「餃子の王将」が取り上げられた時は、ほぼウェブサイトにつながらず、今でもお店には行列ができる人気になっています。

今日の夜だけでもテレビ朝日「報道発 ドキュメンタリ宣言」のリンガーハット、日本テレビ「しゃべくり007」で紹介された 「博多水炊き 蟻月(ありづき)」、テレビ朝日「お願い!ランキング」で取り上げられた下北沢にあるつけ麺が人気ののお店「やすべえ」などが、テレビで紹介された直後にウェブサイトへのアクセスが集中し、ページが表示できなくなってしまいました。テレビでの紹介が終わって間もなくすると、問題なくページを表示することはできました。

他にもTBSの「王様のブランチ」や「はなまるマーケット」、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」、フジテレビの「めざましテレビ」や「ザ・ベストハウス123」、テレビ朝日の「smaSTATION!!」など、お店の商品やサービスが紹介されるTV番組は数多くあります。それらの番組内で紹介されると、その商品名や店舗名で検索する人が増え、一時的にウェブサイトにアクセスできなくなることが多々あります。

テレビ放映からとウェブサイトをつなげるネットワークストレージサービス

お店の商品やサービスがテレビ番組で紹介されている瞬間が、「そのお店に行きたい!」、「その商品が欲しい!」、「もっとその商品について知りたい!」という欲求が最も高まっている時であり、その時にウェブサイトにアクセスできないというのはとてももったいないことです。

数秒程度紹介される位なら耐えられるかもしれませんが、数分とか1時間単位で紹介される場合、その間ずっとサイトにアクセスできない、ページが表示されないというのは、企業にとって新規顧客の獲得や1度以上利用したけどしばらく利用していない「休眠顧客」の掘り起こし機会を失っていることになります。

先のリンガーハットの例であれば、番組が放送されている1時間+放送終了後の数十分は「お店や商品について知りたい!」と思っている人がなかなかウェブサイトにアクセスできず、機会を損失したと考えると、その人数はかなりのものになると思われます。

前もって番組の放送時間はわかっていたので、今日の放送のために一時的にネットワークストレージサービスを利用してアクセスが増えても大丈夫なようにしておけば、多くの人が店舗検索や商品について知ることができた、ということになります。

ネットワークストレージサービスは、まだこれからのものか

ネットワークストレージサービスの可能性については、元ライブドア社長の堀江貴文さんも以下のように語られています。

 アマゾンとかがやっているような零細中小事業者向けのプラットフォームを提供したり、アマゾンのEC2/S3みたいなことはできますよね。EC2は仮想サーバ、S3はバーチャルストレージサービスですね。つまり、ネットワークストレージを月いくらで貸しますよ、増やせますよというサービスですね。

 アマゾンのEC2というのは、ネット上にバーチャルマシンを乗っけて、リナックスでもウィンドウズでもなんでも選べるんですけど、ネット上にパソコンのCPUがいくらでも増やせる状態で、月1CPUだったら月1,000円ね、みたいな。トラフィックの転送量やCPUの多さによって、月額の課金は変わってくるし、トラフィックが増えそうだな、と思ったら、今月10CPUで契約しておこう、という風にどんどん増やしていけるクラウドサービスですね。それを日本で本格的にやっているところはないし、やっていても値段が滅茶苦茶高すぎたりする。月何百何千円でネット決済できる、っていうのがアマゾンのサービスのいい所なんですけど、アマゾンは日本でやる気はないみたいなんですね。

『livedoor 10周年記念スペシャルインタビュー「きっかけはlivedoor 2009」 : "ブログとかニュース系は、がんばってますよね。" – 堀江貴文さん』より

このようなサービスをアマゾンが初めているが日本ではまだ少ない。あっても本格的にやっている所は少なく、金額が高すぎる所が多い。また、課金処理などの課題も多い。

月極という単位でも面倒なのに、数分単位、長くて1時間、さらに番組制作上カットされることも多くあるテレビ放送に対応するサービスというのはまだ事業として成立しにくいかもしれません。

しかし、その数分、1時間で得られる多くのアクセスや認知度の向上、ウェブサイトで商品を販売していれば見込める利益は非常に高い物になります。

また、番組の内容や放送時間、それにともなうウェブサイトへのトラフィックなどのデータが蓄積されていけば、徐々に最適なサービスの提案もできることになるでしょう。

ネットワークストレージサービスの提供だけでなく、テレビ番組を見てアクセスされたユーザーに対するコンテンツの提供をしたり、ネット通販だけでなく電話対応マニュアルのコンサルティングという横展開も充分可能です。

ネットワークストレージサービス自体がまだまだこれからのものですが、毎日のようにテレビで紹介され、その度にウェブサイトにアクセスできなくなり、機会損失しているのを見ると、このようなサービスが展開できるといいと考えています。

もしかしたら、技術力に定評があり、「痛いニュース(ノ∀`)」や「アルファルファモザイク」、「404 Blog Not Found」などの日本有数のアクセス数を誇り権威あるブログを安定して閲覧できる環境を提供しているライブドアとかが、このようなサービスを提供するかもと思ったりしています。

 
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