WBC 2009 決勝「日本対韓国」戦を観た

WBC(World Baseball Classic)の決勝「日本対韓国」を観ました。
日本は延長10回表、イチローが2点タイムリーヒットを放って勝ち越し、最後はダルビッシュが空振り三振にきってとり、5 – 3 で韓国に勝利。
2006年に続き WBC 連覇を達成しました。

ギリギリの勝利だったと思う

今日の日本の勝利は、ギリギリで勝ち取ったものだと思います。
痛かったのは5回の攻撃。中島がフォアボールを選び、青木のヒットでノーアウト1・3塁。ここで韓国の投手が交代したあと、後続が三振、三振・ダブルプレーで無得点。
私の印象としては、5回までは日本のペースだったものの、韓国の投手交代の後は、韓国ペースになっていた感じがしました。
日本は9回までに12安打、4つのフォアボールを選んだものの3得点。10回表も2点勝ち越し後、2アウト満塁から城島が見逃し三振。計17残塁。
韓国は5安打で4つのフォアボールで3点。
負けていたら「拙攻」が大きな敗因の一つとなっていた試合です。

WBCはイチローのための大会!?

日本代表のチームキャプテンを務めたイチロー選手。
2006年の第1回WBCの成績は打率 .364(33打数12安打)・1本塁打・5打点・5盗塁、の大活躍。
しかし今回、WBC開幕前から不調。第1ラウンド初戦の中国戦も5打数ノーヒット。
「イチロー、大丈夫なの?」と感じていた中での第1ラウンド2戦目、韓国戦の第1打席。1ストライクからの2球目をきれいに捕えライトヒット。
このイチローのヒットを皮切りに日本打線は爆発し、14 – 2 で7回コールド勝ち。イチローは5打数3安打の活躍。
しかし、第1ラウンド順位決定戦の韓国戦は、4打数1安打。
第2ラウンド初戦のキューバ戦、2戦目の韓国戦とノーヒット。さすがに「イチロー、ヤバいんじゃない?」という不安が募りました。
キューバとの再戦で2安打。第2ラウンド順位決定戦の4度目の韓国戦は5打数1安打。
準決勝のアメリカ戦。8回裏にダメ押し8点目のタイムリーヒットを放つものの、5打数1安打。
日本チームは勝ち進んでいくものの、「イチローはやっぱり不調なんだ」という気持ちで一杯でした。
迎えた今日の決勝・韓国戦。
第1打席、1ストライク3ボールの5球目、ストレートをセンター前ヒットにして、日本チームに勢いをつけます。
第2打席、第3打席は凡退したものの、7回表の第4打席、ノーアウト2塁からセーフティバントを決めてチャンスを広げ、中島のタイムリーヒットへとつなげました。
9回表の第5打席、先頭打者でライトフェンス直撃のツーベースを放つも日本は無得点。
そして10回表の第6打席。2アウト1・3塁でイチローに打順が回ってきた。
「僕は持ってますね。神が降りてきました」 と試合後のコメントで語ったように、まさにイチローは「何かを持ってる」選手なんだと思います。
そして、イチローは決勝の2点タイムリーヒットを放ちました。

今大会でイチロー選手が打撃で活躍したと言えるのは、第1ラウンドの韓国戦と今日の決勝戦だけでしょう。
しかしその2戦は、第2ラウンド進出を決め日本チームに勢いをつけた試合、WBCの連覇を決めた試合、というどちらも非常に重要な試合でした。
さらに2戦とも、試合を決定づけたのがともにイチローのヒットというのが、まさに「選ばれし者」です。

なぜ韓国はイチローを敬遠しなかったのか

10回表、2アウト1・3塁で、バッターはイチロー。この場面でなぜ韓国バッテリーはイチローを敬遠しなかったのでしょうか。(一部では「敬遠のサインがきちんとつたわらなかった」というニュースもあるようですが。)
私の考えに過ぎませんが、韓国は「完膚なきまでに日本をやっつけたい」と考えたため、イチローと勝負したのではないでしょうか。
イチローを敬遠したとして、つづく中島は大会を通じて好調。4打数2安打1四球(1犠打)で、1凡退もいい当たりのセカンドライナー。
それにひきかえ、イチローはあまり好調とはいえない状態で、この試合5打数2安打。それでもイチローは日本のキャプテンであり、象徴的選手。
「このイチローを打ち取り、10回裏にサヨナラを決めて、日本を倒す」
という意気込みで、イチローと勝負したのではないかと思います。

4年後の第3回大会に向けて

劇的な連覇で終えた日本代表の皆様、改めておめでとうございます!
一部ネット上で「世界一を決める国際大会としてどうなの?」とか、「盛り上がってるの日本(と韓国)だけじゃないの?」などの意見もありましたが、最終的にはとても盛り上がりました。
イチロー選手が勝ち越しタイムリーヒットを打った時、2ちゃんねるのサーバーも落ちまくったそうです。

次回第3回大会は、2013年の開催される予定です。
4年後、イチロー選手は39歳になっており、出場は難しくなっているかもしれません。
その他にも国際球など国際規格への対応や、大会トーナメントの仕組みなど、解決して欲しい課題が多くあると思います。
それでも「野球世界一を決める大会」として、盛り上がった事実はあるので、3連覇を目指して、より良い大会を実現して欲しいです。