「和食に回帰」してるんじゃなくて、「おとな」になっただけでは?

Business Media 誠:和食に回帰? 日本人の味の好みの変化』より

 C-NEWS編集部の調査によると、この2年ほどで味の好みがどう変わったかを「甘味」「辛味」「塩味」「苦味」「酸味」「油味」「旨味」について、以前より「強い味を好むようになった」か、「弱い味を好むようになった」か尋ねたところ、「強い味を好むようになった(以前より強い味を好むようになった+以前よりやや強い味を好むようになった)」が「弱い味を好むようになった(以前より弱い味を好むようになった+以前よりやや弱い味を好むようになった)」を上回ったのは「酸味」と「旨味」の2つだけだった。

 一方、「油味」は「弱い味を好むようになった」(59%)が「強い味を好むようになった」(3%)を大幅に上回っており、C-NEWS編集部では「健康志向の強まりなどが影響している」と分析している。

いや、これは「日本人の味の好み」が変化しているのではなく、「一人一人の味の好み」が年を取ったことで変化しただけではないでしょうか。

2年も経てば、味の好みは変わる

この2年ほどで味の好みがどう変わったか

ここ2?3年で食べる頻度が変わった料理

このように質問されれば、過去の自分と比較して回答することになります。もちろん、2年前から食事記録をつけている人はまれでしょうから、イメージで答えます。
2、3年はという時間は、かなり長い時間です。
新社会人は3年目を迎え、20代前半の人は20代後半へ、20代後半の人は30代に突入し、30代の人は「アラフォー」(40歳前後)を迎えます。
その2、3年の間、毎日新聞やテレビでやれ「成人病」だ、やれ「メタボリックシンドローム」だという話を耳にすれば、否が応でも「健康」への意識は高まります。
したがって、自分が年を重ねたことにより、(自分にとって)若い時にくらべて油っこいものや塩味のキツいものは避けるようになった(と思っている)ため、「以前より弱い味を好むようになった」という回答になります。
また、「旨味」について「強い味を好むようになった」という回答の方が多くなったのは、若いときよりも美味しいものを食べる機会が増えて、美味しさを覚えたからでしょう。

「和食に回帰」ではなく、「大人」になったから

ここ2?3年で食べる頻度が変わった料理

の回答について、ハンバーガーやピザ、ステーキの割合が下がっているのは、回答者の環境や食生活が変わったから、ということも考えられます。
若いときや自宅にいることが多いときは、ハンバーガーやピザなどを食べる機会が多く、社会に出て食べる機会が少なくなり、(どうしても食べたい)というものでもないため、回数が減ったのではないかと思います。
その分、社会人として外で食事する時に多く利用する「うどん」や「そば」、「魚料理」、「寿司」が増えているのではないでしょうか。
食生活が変わったかどうかを考えるなら、この項目の中に「牛丼」、「ラーメン」がないとおかしいのではないかとも思います。
「安い、速い、うまい」でビジネスマンの強い見方である「牛丼」と、「全国どこでも食べることができ、味のバリエーションが豊富」な「ラーメン」は日本人が大好きなメニューです。
この2つのメニューの数値に変化がなければ、「食生活が変わった」ということも言いづらいのではないでしょうか。
年を重ねるとともに、食べ物の好みは変わるもの。できることなら、美味しいものを食べて過ごしたいものです。

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