メディア・リミックスの時代

メディア・リミックス

新聞屋は、なにがしたいんだろうか。 – Attribute=51』を読んで。
この記事に関しては、コメントなどでいろんな意見が交わされていますが、それはそれとして、先日とあるセミナーの席上でお話させていただいた方の、マスメディア・インターネットの活用法について、書いてみます。

地方で家族経営による暮らし

その方は、2003年まで東京で商社に勤められ、バリバリお仕事をされていましたが、その年の秋にご家族が倒れられました。そのときは無事に回復されたそうですが、家族のそばにいてあげたいということと、過疎化が進む地域の支援のため、一念発起で九州の地元に戻られ、地元の特産品を取り扱うネットショップを立ち上げられました。
商材の知名度の低さによる売上の伸び悩みや、地元の方々との取引の難しさなど、さまざまな困難を乗り越つつお店は少しずつ成長を続けており、今では家族経営で東京にいた頃と同じ(相対的に考えたらそれ以上の)収入を得て、生活されているとのことです。

今でもほぼ「新聞」が有力な情報源である世界

その方の地域は、東京のようにいろんな人であふれていて、私たちを魅了するものが何でもあり、夜遅くまでお店が開いている、という世界とはまったく異なる所です。
昼間の商店街でも歩いている人は少なく、生活に必要なものだけしかなく、お店のほとんどが20時には閉まってしまいます。居酒屋や飲み屋さんなど、夜遅くまで開いているお店もありますが、毎日飲み歩くわけにもいかず、多くの方が仕事が終わると家で過ごされます。したがって、今でも娯楽の王様は「テレビ」であり、信頼できる情報源は「新聞」であるそうです。

インターネットの普及で少し変わった

インターネットは普及しており、(一部、ADSLが届いていない所もありますが)普通にブロードバンド通信もできます。
最近では、YouTubeやニコニコ動画、オンラインゲームを楽しむ若い人も増えたそうですが、大半はブログやmixiも知らないそうです。
ただ、誰か一人が知っていて、その人から勧められて「自分もやってみようかな」と思い、パソコンを始めた人もじわじわと増えているとのこと。ブログに日記を書いたり、花の写真を載せたり、他のブログとの交流を楽しむ人も増えてきているそうです。

複数のメディアを組み合わて取り入れる「メディア・リミックス」の時代

今までの生活は「新聞」で信頼できる情報を得て、「テレビ」で娯楽を楽しむ、というのが大半でした。
インターネットの普及、携帯電話の広まり、ブログやmixi、YouTubeなどの登場により、私たちが得られる情報量が圧倒的に増えました。
ただ、その方は、それら全ての情報源を組み合わせ、情報に流されることなく、自分の中に取り入れて活用されています。

  • 「テレビ」は観たいもの、面白いものだけを選択して観る。録画の場合もある。ドラマも観てる。
  • 「新聞」は社会の流れをつかむために読む。しかし、論調に流されたりはしない。
  • 「インターネット」は(仕事柄)仕事が中心。その人は iGoogle を活用していた。(Yahoo!JAPAN はコンテンツが多すぎる、とのこと。)
  • 「ブログ」で、仕事とは別に趣味の人たちとの交流をとったりもする。
  • 「本」も読んでいる。(やっぱり、Amazonは素晴らしい、とのこと。)

これだけのことを家でやっていると、あっという間に夜が更けるので、早く寝るようにするのが基本、ということでした。

「メディア・リミックス」で自分にあった情報収集と情報活用

今の時代、新聞やテレビなどのマスメディアだけでなく、インターネット上であらゆるニュースや情報が手に入ります。
私たちにはそれらの情報を「必ずすべて取り入れて、処理しなければならない」という決まりはありません。私たち一人ひとりが望む情報だけを選択して取り入れればよく、そのためのツールも揃っています。
生活するため、仕事をするために、世界情勢や社会の流れを知るためのニュースを知っておく必要もあるでしょう。その一方で、自分の好きな、自分にとってためになる、自分の知りたい情報を積極的に収集することもできます。また、誰かの作った娯楽コンテンツを楽しむこともできます。
私たちに与えられている時間は「1日24時間」とみな平等です。
私たち一人ひとりが「理想の生活」を送る上で、膨大な情報を取り入れ、処理するだけではもったいないです。さらには、自分の望まない情報にとらわれる必要はまったくありません。
よくよく考えてみると「あたりまえ」なことなのですが、センセーショナルな記事、人目を引く見出し、衝撃的な映像、面白いコンテンツがあふれ、それらの誘惑に流されることで、情報社会の中における自分を見失っている気がしたことを改めて感じました。
自分に合った情報を効率よく収集できるよう「メディア・リミックス」を行い、活用していけるようになっていくことが大事なのかな、とその方から学びました。