ブログ・mixi・Twitter・Facebook がもたらしたものと、これから来るもの

Facebook 社が新規株式公開の申請をしたということで、ウェブ業界がまた新たなステージに入っていく大きな節目に来ているのだろうと感じています。

ここであらためて、Facebook をはじめとしたウェブサービスが私たちにもたらしたものと、これから来るであろうサービスの形について考えてみます。

インターネット上でのコミュニティについて振り返る

その昔、ネットワークを通じたコミュニケーションは、パソコンに強い人たちだけが行っていました。インターネットが一般的に普及し始めてからも、大半の人は電子メールのやり取りはするものの大半はホームページを眺めるにとどまり、一部の人が「掲示板」や「チャット」などで交流していました。

 
2003年頃からブログが日本でも広まり始め、メールを書く感じで記事が更新できる簡単さやコメント機能やトラックバック機能によりコミュニケーションしやすいことで多くの会社がブログサービスを開始しました。また、芸能人や著名人が利用し自ら情報を発信し始めたこともブログの普及に加速をつけました。

そして2004年2月に登場した mixi は日本に SNS の文化を根付かせ、インターネット上でのコミュニケーションを定着化させたサービスとなりました。mixi によって、私たちがインターネット上に情報を投稿し、交流するハードルを低くしてくれました。ちなみにこの2004年に Facebook もオープンしています。

この頃は「インターネット上を『あちら側』、現実の生活を『こちら側』」と表現して、それぞれ別のコミュニティとして区別して認識する概念が強く、あちら側・こちら側を区別なく利用するということはまだ弱かった時代でした。ただ、徐々にインターネット上と現実世界を区別することなく活用する人も増えていました。

 
インターネット上と現実世界の垣根を一気に低くしてくれたのが Twitter です。

「今、何をしているか」ということを投稿するだけのサービスは、ケータイで使えるクライアントの登場と普及によって徐々に広まっていきます。そしてブログや SNS でインターネットでの情報発信に慣れてきた芸能人などの利用開始によって、一気に利用者は増えました。

自分の状況をリアルタイムに投稿する Twitter は、(アカウント名は実名でないとしても)「あちら側」とか「こちら側」とか考える暇なく利用され、リプライ(返信)やリツイート(引用投稿)などの機能によって、さらにリアルタイムの交流が進んでいきました。

そして、インターネット上におけるコミュニケーションの大きな壁とされている「実名/匿名」の壁を徐々に乗り越えつつあるのが Facebook です。

日本ではまだユーザー数が少ない部類ながらも、すでに 1000 万人が利用しているとされ、認知度だけならば、かなり多くの人が名前を知っているサービスとなりました。

 

ブログ・mixi・Twitter・Facebook がもたらしたもの

まだまだインターネット上でコミュニケーションを行うことに対して抵抗が強い人も多いですが、インターネット上でのコミュニケーションが現実のコミュニケーションと同じものとしてほぼ根付きつつあるとも考えられるようになってきました。

インターネット上のコミュニティは、学生のサークルや社会人の習い事スクール、お茶飲み友達と同様、現実のコミュニティの一つとしてとらえられつつあります。

それにより、私たちにはコミュニティに対する欲求、特に「承認欲求」が生まれ、いろんな形でその欲求が満たされてきました。

 
まずブログの場合は PV です。PV を稼ぐことが人気を示す大きな指標となり、時にブログサービス内のランキング決めに使用され、広告媒体としてのブログの価値を決める基準ともなりました。今でも、ブログが「100万PV達成!!」となると嬉しくなる人は多いでしょう。

mixi の場合、欲求を満たしていたのは「足あと」機能だったのではないでしょうか。賛否両論あったこの「足あと」機能は、魅力あるプロフィール写真や文章、そして「日記」のタイトルや文章でマイミクたちからのアクセスを集めることで「自分の日記が読んでもらえている」という欲求を満たしていたのではないかと思います。

mixi から「足あと」機能がなくなってしまったことで、リアルタイムでの反応を知る大きな手段がなくなってしまったことは、今となっては残念なことかもしれません。

 
Twitter では「リプライ」や「お気に入り」なども私たちの欲求を満たしてくれていますが、「リツイート」機能が特に果たしていると思います。

広く、多くの人に広めたいツイートを「リツイート」というリンクをクリックするだけで、自分のフォロワーに知らせることができます。時に社会に問題提起を投げかける内容であったり、時に面白い大喜利の回答であったり、その内容は様々です。

 
そして Facebook が私たちにもたらした大きな機能は「いいね!」でしょう。

自分が投稿した近況や写真、映像、リンクに対して、他のユーザーが「いいね!」と承認する。また、自分が友人の近況に対して書いたコメントについて「いいね!」をもらう。たった1クリックで私たちの「承認欲求」が満たされる「いいね!」機能がもたらした影響は、とても大きなものといえます。

それまでも「Web拍手」などの似たような機能はありましたが、少しずつ築かれてきたインターネット上でのコミュニケーション文化と、少しずつ垣根が低くなったインターネット上と現実を区別しない活用にもとづいて、誰から承認されたかがわかる「いいね!」は大きな影響を与えてくれています。

 

「いいね!」の先にある、これから来るもの

ブログ・mixi・Twitter・Facebook がもたらしてくれたものは、今後も私たちのコミュニケーションの一部として根付いていくことでしょう。

今まで、インターネット上でのコミュニケーションに対して不安を抱いていた人たちも、徐々にコミュニケーションをとる方法の一つとして組み込んでいきつつあります。

そして、この先に来るであろうサービスもすでに登場しつつあります。すでに広く知られているサービスも多いですが、いくつか取り上げてみます。

ソーシャル・ランチ

ソーシャル・ランチ

今後、インターネットでのコミュニケーションを実際のコミュニケーションに活用するサービスは特に増えていくと思います。その例として、「ソーシャル・ランチ」というサービスがすでに注目を集めています。

『いつものランチをソーシャルに!』というキャッチフレーズの通り、インターネット上で知り合った人同士でランチをセッティングするサービスです。インターネット上でのコミュニケーションをきっかけに、ランチを取りながらより深いものにすることが可能です。

» ソーシャル・ランチ

Grow!

Grow!

「コンテンツ発信によって、人々の評価を集めながら、生活基盤をより強固にするサービス」というものにも注目しています。すでにアフィリエイトという分野が確立されていますが、まだまだ改善の余地があります。そこで今、注目されているサービスが『Grow!』です。

『Grow! はボタンを通じて、あなたの大好きなコンテンツを作っている人々を支援するサービス』という、『おひねり』サービスです。「いいね!」ボタンと同様に気に入った記事などにおいて「Grow!」ボタンをクリックすることで相手のコンテンツを評価するだけでなく、相手に報酬を贈ることができます。

相手はコンテンツを評価してもらったことと報酬を得たこと、自分はコンテンツを広め、さらに相手を支援するといった複数の欲求を満たせる仕組みとなっています。

» Grow!

minne

minne

楽天や Amazon などのネット通販も一般的になりましたが、「手作り商品」や「1点もの」の制作・販売を行うにはまだまだハードルが高いのが現状です。「自分の好きなものを作って、認めてもらって、そしてちょっとおこづかいが稼げたらいいな」というポイントを突いてきたのが『minne』です。

『minne(ミンネ)は、てづくりの作品を公開・販売が出来るwebのレンタルボックスです』とのコピー通り、手作り品・リメイク品・アート作品・ヴィンテージに特化しています。1点ものの手作り品を気軽に登録し、作品を評価してもらったり、さらに気に入ったら購入してもらえるという需要を突いてきています。

このような小さな需要を集めて大きなコミュニティにするサービスというのも、まだまだ多くありそうです。

» minne

CAMPFIRE

CAMPFIRE

これまで「小額出資を募るサービス」というのは、登場が待たれていたサービスの1つでした。CAMPFIRE はそのサービスとして一般の人にも認知されつつあります。

自分のアイデアを実現するために必要な費用を募る仕組みは、広く多くの人からアイデアを認めてもらうのと同時に自分のやりたいことを実現できるという、高いレベルでの欲求を満たすことができ、出資者もその支援をすることで満足することができます。

» CAMPFIRE

 

インターネットでのコミュニケーションを現実の交流に活用する。

インターネットで築いたコミュニティを、現実の生活の糧とする。

インターネットのコミュニティでやりたかったことを実現する。

書いてみるとどれもあたり前のようで、どれもかなり前から言われてきてきたものですが、それを実現するためのハードルが下がり、ようやく現実のものになりつつあると思います。

これまでも現実だけではできなかったことが、インターネットで少しずつできるようになってきました。今一度、自分がやってみたいことを考えてみて、インターネットを活用して実現できないか考え、取り組んでみてもいいかもしれません。

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