“ダメ出し”の意味を考える

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べしゃり暮らし 5巻

F’s Garage:自分にとって優しいことを言ってくれる人が真の味方とは限らない1』を読んで、以前に紹介した『べしゃり暮らし』の中でも同じようなことが描かれていました。

期待する人だからこそ”ダメ出し”をする

逆に、僕は期待する人には苦言を隠さない人です。

F’s Garage:自分にとって優しいことを言ってくれる人が真の味方とは限らない1』より

『べしゃり暮らし』の中でも、お笑い芸人を目指す主人公・上妻が作ったネタを人気お笑いコンビ・デジタルきんぎょの金本が読んで、一言「おもんない」「一個も笑えんかった」と突き返すシーンがあります。
上妻はその言葉を聞いて怒りますが、金本の相方・藤川から「普通、素人の作ったネタはそれなりにホメとくもんや。ダメ出しされた意味をちゃんと考えてみい。」と教えられます。上妻はそこで、金本が期待しているからこその”ダメ出し”であった、ということに気づきます。
また、上妻は生まれも育ちも東京(荻窪)なのですが、「お笑いをやるなら『関西弁』は基本でしょ」という思い込みから関西弁でボケるクセがあります。しかし、この関西弁が「エセ」であるため、プロの芸人やお客さんからは(無意識的にも)見破られ、あざとく感じられるとのことです。
藤川はそのこともふまえて上妻に「その関西弁はやめたほうがええ。面白さ半減してんで。」と忠告します。しかし、上妻本人は、自分の中でのプライドもあるのか、(クセになってしまっているのもあるのか、)認めて止めようとすることができていません。
周りからの忠告を素直に聞くことができない、というのは誰にもあることではないでしょうか。

“ダメ出し”の意味を考え、理解し、改善する

苦言を言われたり、キツイことを言われたり、ダメ出しされることは、誰にとってもツライことでしょう。時には自分の「信念やプライドが傷つけられた」として、いらだつこともあるでしょう。
ダメ出しが相手の一方的な思い込みによることもありますが、まずは一度深呼吸をして落ち着き、相手の言っている意味を考えてみましょう。
ダメ出しは言う方にとっても「相手から嫌われるかも」というリスクを背負うことになるため、仕事上ならともかく、プライベートではなかなか言いづらいものです。それでもあえてダメ出ししてくれることには何らかの理由があるはずです。
相手が言いたいことは何か? 自分にどうなって欲しいのか? ダメ出しの内容を踏まえて改善することでどのようになれるか? 失うもののリスクは何か? など冷静に考えます。そうすると、ダメ出しを通じて相手の伝えたいことが理解でき、自分自身を改善することができます。
私自身まだまだ未熟で、相手からのダメ出しに対して冷静さを失うこともありますが、そこで一度落ち着いて、しっかりと考えられるように精神的にも強くならなければと思う次第です。
[修正: 2008年4月23日 20:50]
デジタルきんぎょの二人の名前が逆になっているとの指摘をいただき、修正しました。ご指摘いただき、ありがとうございます。

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