新しい iPad が導く二度と戻れない世界

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新しい iPad

本日、新しい iPad が発表となりました。

新しい iPad の注目はなんといっても Retina ディスプレイです。

新しい iPad は iPad 2 の 4 倍の画面解像度

Retina ディスプレイとは Apple が iPhone 4 から採用し始めている、
画面解像度が高いディスプレイのことです。

“Retina” とは「網膜」の意味で、人の網膜が1フィート(約30cm)先のものを認識する
解像度の限界とされている 300 ppi(1インチあたり300ピクセル)を超えたものである、
というものです。

iPhone 4 は 3.5 インチの画面サイズ、960 × 640 ピクセルの画面解像度で、
326 ppi となり、300 ppi を超えたものとなっています。

 
新しい iPad もこの Retina ディスプレイが搭載され、
これまでと同じ 9.7 インチの画面サイズで、2,048 × 1,536 ピクセルの画面解像度と
なりました。

iPad 2 は 1,024 × 768 ピクセルでしたので、
縦横2倍ずつ、合計4倍の画面解像度となったのです。

 

Retina ディスプレイでテキストや画像がよりきれいに

新しい iPad に Retina ディスプレイが搭載されたことで、
今まで以上にきめ細かい表示が可能となり、
テキストや写真がきれいに表示できるようになります。

 
今までも文字をなめらかに表示するように工夫されていましたが、
文字を拡大するとどうしても文字と背景との境界線がギザギザになっていました。

それが Retina ディスプレイでは紙に印刷された文字のように
なめらかに表示させることができます。

写真も拡大すると点々の集まりがはっきりとわかる感じでしたが、
Retina ディスプレイではよりきめ細かくなったため、
プリントアウトした写真のように滑らかに見えるようになりました。

新しい iPad の Retina ディスプレイの紹介ページ
今までの iPad と新しい iPad での見え方の違いを体験できます。

 
「え、それだけ!?」と思われるかもしれませんが、
これが私たちの生活を大きく変えてくれるものとなります。

 

新しい iPad の Retina ディスプレイが二度と戻れない世界へと導く

新しい iPad に Retina ディスプレイが搭載されたことで、何が変わるのでしょうか。

正直なところ、目に見えて大きな変化はないでしょう。
ただ、「今までより、文章や写真がきれいに見えるようになる」だけです。

しかし、それによって私たちの生活を大きく変えられてしまいます。

 
新しい iPad への Retina ディスプレイ搭載は、
ハイビジョンテレビの登場と似たようなものだと考えています。

昔、白黒テレビにカラーテレビが登場した時は、大きな騒ぎになったようですが、
ハイビジョンテレビが登場した時はさほど大騒ぎにならず、
昨年、地上波デジタル放送の全面開始されるまで、アナログテレビを使い続けた人も
多くいたのではないかと思います。

しかし、ハイビジョン映像に慣れてしまった今、
改めてアナログ画質の映像を見てみると、さぞ驚かれると思います。

私たちはこんなに粗い映像を見て過ごしていたのかということに。

私たちは本能として、より良いものを求めます。

より良い映像や音声、よりオシャレな服装、より快適な住居、より美味しい食事など、
一度満足したものでもより質の高いものを求めます。

そして、一度質の高いものに慣れると、以前の質のものに戻りにくくなります。
以前は満足していたものでも、それより質の高いものに慣れてしまうと、
何となく物足らなく感じてしまうのです。

新しい iPad はそのような世界に、私たちを導きます。

 
「別にきれいな画質は必要としていない」
「そもそもテキストしか読まないし、ホームビデオに高画質は必要ない」

と思われる方も多いでしょう。

しかし、Apple は Retina ディスプレイをスタンダードにしていきます。
より質の高い世界を基準とすることで、少しずつ私たちを新しい世界へと導き、
今いる世界では満足できなくしていきます。

 
アナログ放送から地上波デジタル放送になり、ハイビジョン画質になっても、
私たちは昔と変わらない内容のテレビ番組を見続けています。

しかし、画質は遥かに向上しており、
昔の画質に戻されたとしたら、おそらく昔ほどには楽しめないでしょう。

パソコン、携帯電話、タブレット端末も、時期にその世界に入ります。

たとえ、見るのが友人知人が撮った写真であろうと、暇つぶしのブログ記事であろうと、
良い画質で見て満足してしまうと、もう元には戻れなくなります。

 
速かれ遅かれ、新しい世界へと導かれるのであれば、
少しでも速く新しい世界を体験し、慣れてしまう方が楽なのかもしれません。

 
» アップル — 新しいiPad — 外も中も、鮮やかに優れています。

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