モバイルスパムサイトに関する個人的メモ

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一連の「スパムサイト」の件に関する発端となった テレビ番組 を私は見ていないのですが、ブログ上で最初に話題になった記事 で『7000以上のモバイルサイトを制作する』という内容が紹介されていました。
一人で7000ものウェブサイトを制作すること自体はすごいことだとは思いますが、内容が一般的に「スパムサイト」と捉えられるものであれば「フーン( ´_ゝ`)」としか言いようがありません。

「スパムサイト」に関する基準

ただ「スパム」の定義もしっかりと明確な基準が存在しているわけではなく、Yahoo!Google もその一部を公開しているに過ぎません。あとはトライ&エラーを繰り返しながら、目的のキーワードにおける検索結果の上位に表示させるようにし、アクセス数を増やすことを繰り返しています。
Webマーケティング手法の一つとなった「SEO(検索エンジン最適化)」の施策も大きく見れば「スパム行為」と捉えられている方もいます。例えば「チーズケーキの作り方」が知りたくて「チーズケーキ」と検索した人に「チーズケーキを販売するサイト」ばかりが上位に表示されると、その人にとっては目的とは異なるサイトであるため、「スパムサイト」と思われても仕方がありません。
ユーザーの求める検索結果と著しく異なる内容が増えすぎると、Yahoo!もGoogleもアルゴリズムを改善して、ユーザーの求める結果に近づけるようにして、結果的に「スパムサイトが見えなく」なります。もちろん、この影響はスパムサイトだけに限らず、その他のウェブサイト、ネットショップサイトにまで影響を与えます。
もちろん、スパマーはだまって指をくわえているわけではありません。改善後のアルゴリズムを検証し、ウェブサイトに修正を加え、再び検索結果の上位に表示させるようにしたり、新たなアクセス数アップの方法を作り出したりします。これはスパマーに限らず、ウェブサイト管理者、ネットショップオーナー、SEO業者も同様の事を行います。

一連の「モバイルスパムサイト制作」に対する反応

さて、今回の「スパムサイトを作ること」についてですが、事の発端となった記事の締めで

でも、このモバイル業界の話を聞く限り、まだまだそのすきまは存在するんだなと言う事が、今回の番組で勉強できました。

皆さんもこれを機会に・・・モバイルアフィリの世界へ!

と書かれており、「この人はモバイルでスパムサイトを制作してアフィリエイトを設置してウハウハボロ儲けしよう!と呼びかけている」と思われても仕方がありません。案の定「スパムサイト制作を勧めるのってどうなのよ!」という反応が生まれました。
その 次の記事 で以下のように補足されています。

ビジネスとして成り立つ以上は、こうした方法を認識しておいた方が確実に良いと思います。
それをただのゴミとしてみるのか、そういった方法があると言うことを認識して次の一手を考えるのかという違いはかなり大きいと考えているからです。

確かに学ぶべきところもあるでしょう。スパムサイトのやっていること、その他にもチェーンメール・迷惑メールのタイトルの作り方、コピーの書き方などは、読み手を釣り上げるためのノウハウ満載です。ただ、その先にあるのはほとんどが「詐欺」であり、犯罪行為です。
これらの方法を知っておくことは、自分自身が騙されないようにするための知識として、また正当な方法として活用をするときのためにはとてもためになります。ただ、「みんなもやろうよ!」と呼びかけるような書き方は、(実はそれが本意でなかったとしても)「ウェブ上へのゴミを増やすこと」につながり、詐欺行為の加担にもつながってしまうかもしれません。
また、以下のようにも書かれています。

ゴミは増えなければ掃除されない

はっきりと言えますが、『無コンテンツサイト』は、いずれ必ず駆除されます。
もしかすると、既にテレビでその方法を紹介するくらいですから、この方法自体、既に古いもので、駆除され始めていると言ってもいいかも知れません。

今回の「モバイルスパムサイト制作」は明らかに「情報商材の販売」という色が強く、何一つ改めてオススメすることもなく、むしろ止めたい要素満載です。
それはひとまず置いておいて、『ゴミは増えなければ掃除されない』という部分について、引用の通り、大多数の人が「使えないサイト」と判断されたサイトは、いずれ必ず削除されるものだと思いますが、「人によっては大切なものであっても、他の人から見ればゴミ」という場合も多々あると思います。
ネットショップサイトは良い例で、情報だけが欲しい人にとって、商品を売りつけられるのは苦痛以外の何物でもありません。だからこそ、店長さんたちはお客様にとって役に立つ情報を提供したり、商品販売以外のコミュニケーションを深めて交流したりされている店舗が増えています。
また「ゴミを減らす」ことが目的であれば、「ゴミを出さないこと」と「ゴミが出始めた時点で処分すること」が重要だと思います。「ゴミが増えてからいっせいに掃除する」のでは、大変な労力を要することになると思います。

ゴミはすぐに片付け、一人ひとりが必要なものだけを持ち歩く

私は大多数の利用者に対して無益な、時によっては害を与えるウェブサイト(スパムサイト)の制作はオススメしません。そして、今後はできる限り見つけ次第、掃除していく側になれればと思います。また、私自身がウェブサイトを制作するときも、できる限りターゲットとなる方に対してためになるコンテンツを制作していく次第です。
ただ、今後も大多数の人における「スパムサイト」は生み出され続けるでしょう。これを完全に検索結果などから削除するのは相当難しいことでしょう。
それを解決する方法の一つが「パーソナライズ」であり、Yahoo!もGoogleもアカウント作成を推奨してデータを集め、利用者一人ひとりに合わせた検索結果を表示させる動きになっています。
また、今ではソーシャルブックマークやSNSなど、一人ひとりのポータルサイト・スタートページの種類が増えています。それらのページで自分にとって有益な情報源を集め、自分自身で最適なページを作り上げるのも良いでしょう。
私もちょうど今、カスタマイズできるポータルサイトの「trunc」を試しています。Yahoo!は「My Yahoo!」、Googleは「iGoogle」が用意されており、今年は一人ひとりのポータルサイトが普及するとよいのではないかと思っています。

まとめ

  • スパムサイトは知識だけは取り入れ、正しい使い方をする
  • スパムサイトを見つけたら、すぐにお掃除する
  • 自分自身にとってためになる情報源を日々改善する

インターネットにあるのは単なる情報であり、それをどう使用するかは自分次第。自分にとって、そして相手にとってためになる使い方をしていきたいと思いました。

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