あいさつしない人をどうすれば信用できるのか

ある方が「たかがあいさつぐらい、できなくてもいいんじゃない?」というご意見を述べられていて、反響を呼んでいるようです。

事の発端は、あるイベントが終わる時に司会者と対談された相手は参加者に礼をしたものの、その方は礼をされなかったそうです。そして、対談相手の方が『挨拶ぐらいはしっかりしろ』とブログで書かれ、その返答として「たかがあいさつくらい」という記事を書かれたそうです。

あいさつは安心を生む

その「たかがあいさつぐらい、できなくてもいいんじゃない?」と述べられている方は「『挨拶もロクにできないヤツは劣っている』という価値観が嫌だ。あいさつが苦手な人もいるんだから、『たかがあいさつくらい』できなくてもいい。」という主張を述べられています。

たしかに立場が上の者が下の者に対して「挨拶もできないヤツはダメだ」と狭い価値観を押し付け、無理矢理あいさつさせられるのはイヤかもしれません。その方もそう感じ取られて書かれた事かもしれません。だからといって、「たかがあいさつくらい、できなくてもいい」とはなりません。

 
あいさつすることが大事な理由はきちんとあります。その大事な理由について、以下のブログにてわかりやすく書かれていました。

海外旅行でホテルに滞在していると、エレベーターや廊下ですれ違う人たち(もちろん、外国人の方々)にハローハローと頻繁に挨拶されます。(中略)

誰もが陽気に挨拶をしてくるのはなぜだろう? もっと合理的に説明がつけられる理由があるはずだ。そう考えてみたところ、挨拶は身の安全を確認する道具だ、ということに思い至りました。

旅行先のホテルで、自分とは異質な人間がニコリともせずうろうろしていたら、そりゃあ気持ちが悪いし恐ろしい。(中略)

そういう状況だと、お互いに声を掛け合って、「私は安全な人間ですよ」「あなたはどんな人ですか?」というのを確認しあう必要があります。陽気だから楽しくて笑顔を振りまいているわけでもないし、人付き合いが苦手だからといって避けられるものでもないですよね。

『挨拶や礼は、社交性や愛想とは関係ない。単なる道具だからこそ、うまく使えたほうがいい : アルカンタラの熱い夏』より

私は海外旅行の経験はないのですが、国内旅行や出張でも、初めての訪れる土地は緊張します。出張先で滞在するホテルの人や、旅行先で会う人から気持ちよくあいさつされると、相手に対する緊張が解け、自分のいる場所は安全な場所であるという安心感が生まれます。

見知らぬ人からあいさつされると驚いてしまう人もいるでしょう。また、自分から相手に対してあいさつをするということは、「相手を信用しているということを伝える」ということにもなりますので、不安を感じ、苦手に感じてしまう人もいるでしょう。

たとえ、あいさつが苦手であったとしてもお互いにあいさつをし、「相手を信用している」ということを伝え合うことで、自分だけでなく相手に対しても安心感を与えることができます。

あいさつしない相手をどうすれば信用できるか

初めて一緒に仕事を始める相手に対して、「信用できる相手か」という不安があります。そのような不安を取り除くため、まず最初のコミュニケーションとして行うのが「あいさつ」です。

できる限りはやく信頼関係を構築することで、お互いの仕事の効率を上げ、成果を上げる事につながります。

その信頼関係を構築するための最初の手段が「あいさつ」です。あいさつをかわす事でお互いに相手に対する不安を取り除き、安心感を与え、信頼関係の構築がスムーズになります。

もしも、自分からあいさつをしてもあいさつが返ってこない場合、相手から無視されたと感じ取り、「この人とはうまくコミュニケーションとれないのではないか」、「この人は信用できないのではないか」などという印象を持ってしまうでしょう。

最初に相手に対する不安感・不信感を持ってしまうと、その後、相手が良い仕事をしたとしても、相手を信頼できるまでの時間がかかります。

ましてや、ボランティアや非営利で行っている活動において、金銭的な報酬がほぼないため、より信頼関係の構築が重要となります。金銭的な報酬が得られず、信頼関係を構築しにくく、不安な気持ちが残る組織やグループに積極的に関わろうと思う人は少ないでしょう。

また、「ありがとう」といったあいさつは、相手に対して感謝の気持ちを伝えるだけでなく、相手を尊重することを伝えることでもあります。相手に感謝し、相手を重要な人物として尊重することは、信頼関係を深めるためにとても重要なことです。

こどもに「あいさつなんかできくていい」としつけたらどうなるのか

「たかがあいさつぐらい」とおっしゃられている方は、小さいお子さんがいらっしゃるそうです。

その方は、今後自分のお子さんに対して、ご自身の主張の通り「あいさつなんかできなくていい」としつけられるでしょう。そして、「あいさつなんかできなくていい」としつけられたお子さんはどのように育つのでしょうか。

幼稚園に入られて、先生や他の園児にしっかりとあいさつができなかったら、お子さんはどのような状況になるのでしょう。

小学校に入学して、また先生や他の生徒にあいさつができなかったら、どのような学校生活を送るのでしょう。

その事まで考えられて、「あいさつなんかできなくていい」と述べられているのでしょうか。

 
あいさつの大切さは小さい時に親から教えられます。自分だけでなく、自分のこどものためにも「あいさつの大切さ」をきちんと教えようと思います。

Pocket
LINEで送る