会社員とフリーランス、コワーキングスペースについて

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Centre For Creative Collaboration

ここ数年、仕事の仕方や仕事の場所について、新しい形が広まりつつあります。

特に決まったオフィスがなく、カフェなどで仕事をする「ノマドワーキング」、
仕事をするスペースだけでなく、同じ趣味・嗜好を持った人が集まる
「コワーキングスペース」が増えつつあります。

今回は、仕事の仕方、仕事の場所について書いてみます。

会社員→フリーランス→会社員、と経て

最初に簡単に私の職歴を書いておきますと、
まず最初はウェブ制作会社に就職し、
2年半ほどフリーランスをやって、今は会社員をやっています。

フリーランスの時代は、充分通信端末は普及していましたが、
今ほどノマドワーキングのスタイルで仕事をしている人は目立って多くなく、
シェアオフィスは広まっていましたが、コワーキングスペースというものは
あまりありませんでした。

会社員からフリーランスになったきっかけや、
フリーランスから会社員に戻ったきっかけには、
その当時の仕事に対する「モチベーションの低下」が常にありました。
(端から見たら、「単なる甘え」とも思われるものですが。)

仕事に対する「モチベーションの低下」について、
仕事の研修で受けた診断テストで、その理由が何となくわかりました。

診断テストでは「仕事に対するモチベーション」について、
48個の要素で分析され、自分がどういう状況で「仕事に対するやる気」が出るか、
というものがわかるものでした。

結果として、
私は「自宅にこもって一人で仕事することではやる気がでない」ということを
客観的に認識させられました。

どういう場所で、どのように仕事したいか。

診断テスト結果の48項目の中に「仕事のスタイル」というカテゴリーがあり、
その中には「一人で仕事をする環境でやる気が出る」という「自分型」と、
「周りに人がいる環境でやる気が出る」という「チーム型」という項目があり、
私はその2つの項目が飛び抜けて高かったのです。

私の場合、周りに人がいながら、自分一人で仕事ができる環境で
やる気が出るという意識を持っている、という結果だったのです。

思い返してみれば、フリーランスになって、
自宅で理想の仕事環境を整えたにもかかわらず、あまりやる気が上がらず、
クライアント先で仕事する時の方が、仕事がはかどっていました。

自分ではなんとなく気づいていた仕事のスタイルですが、
診断テストの結果として客観的に見せられることで、
自分自身に対してより納得しました。

たまに「自宅で仕事環境整えればいいのに、カフェやコワーキングスペースで
仕事する意味がわからない」という意見を目にしますが、
この診断テストの内容や、自分の結果から考えると、
カフェやコワーキングスペースで仕事する方がはかどる方の意識がわかります。

例えば「一人で仕事する環境」でやる気が出て、
「周りに人がいる環境」ではあまりやる気が出ない、という人は、
自宅に作業スペースを確保することで、仕事がはかどるでしょう。

逆に「周りに人がいる環境」でやる気が出て、一人だとやる気が出ない、
という人もいて、そういう人はコワーキングスペースで仕事するのがよいのでしょう。

その他、一人で仕事できるとか、周りに人がいるとかでは、
仕事に対するやる気は変わらない、という人もいます。

私の今は会社員ですが、フリーランスの時にこの診断テストを受けて、
やる気がでる仕事のスタイルについて客観的に結果を見ていたら、
「周りに人がいて、かつ一人で仕事ができる環境」、
つまり「(オープンタイプの)シェアオフィス」を求めたことでしょう。

なにより、仕事の仕方、仕事する場所について、
会社勤めしてオフィスで仕事することでやる気が出る人もいれば、
自宅やカフェ、コワーキングスペースの方が仕事がはかどる人もいる、
ということをしっかりと意識して知ることができました。

他にも、仕事をやるきっかけとして「成功したい」か「失敗しないようにしたいか」、
仕事のやり方は多くの方法があった方がいいか、マニュアルがあった方がいいか、
など、どんな要素で仕事に対する「やる気」が上がるか、を知りました。

多くのビジネス書では「成功すべし」ということで書かれていますが、
「失敗しないようにする」、リスクを回避することで結果的に成功する人もいます。

よく「マニュアル人間はダメだ」といわれますが、
仕事によっては、決まった手順を確実にこなす作業も必要です。

会社の風土や企業理念は、企業によって様々で、
いわゆる体育会系で飛び込み営業バリバリで成長している会社もあれば、
社員・スタッフが和気あいあいとして成長している会社もあり、
社員全員がチャットでしか会話しないが、黙々と決められたタスクをこなして
社会をささせるシステムを動かして成長している会社もあります。

また、自営業・フリーランスとして、
新しい仕事のスタイルで活躍している人も増えつつあります。

画一的に、決められた会社のあり方、仕事のスタイルにあてはめて、
「こうあるべき」とか、「こうでなければない」、「こうでないのはおかしい」、
という考えを捨てることができました。

もちろん会社員として企業理念や会社の方針に沿う人材を育てること、
自営業・フリーランスとして成長するためのスタイルを確立することは大事です。
単に甘えとして、「会社から離れてカフェで仕事したい」と思って仕事というのは、
速いうちにダメになります。(まさにフリーランス時代の私がそうでした)

自分が会社員として勤める企業に貢献するためにはどんな働き方が良いか、
自分がフリーランスとして、もっと良い成果を上げるにはどんなスタイルが良いか、
ということを前提とした上で、いろんな仕事のスタイルがあっていいと思います。

とりとめもない長い独り言を書いてしまいましたが、
結論としては、一人一人が仕事に対する「やる気」がでるスタイルは違ってて、
それに合わせるためにカフェやコワーキングスペースで仕事をする人がいても
まったくおかしいことではない、ということだけでした。

最近「仕事のやる気スイッチがある」ということが発見されたそうですね。
はやく、確実にやる気スイッチを押せるようになりたいです。

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