スポーツイベントを観る前に求められる冷静な期待

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スポーツイベントにおいて、応援している選手が活躍することは嬉しいことですが、マスコミからの情報だけを頼りに過度の期待をすることは避けたほうが良いようです。

 9月2日、10日間にわたって熱戦が繰り広げられた陸上世界選手権大阪大会が幕を閉じた。

 (中略)日本代表の成績は銅メダル1、入賞6。ここ2大会を下回る結果に終わった。大会が始まる前、日本陸上連盟はメダル5個を目標に掲げていた。実際、中堅選手の充実ぶりもあって、メディアを中心に期待が集まっていただけに、落差は大きい。

 そのいちばんの原因は「過剰な期待」だったのではないだろうか。

[陸上世界選手権2007大阪] 世界陸上大阪の意義と問題点 – goo スポーツ:NumberWeb –』より

オリンピックやサッカーワールドカップ、その他国際的なスポーツイベントが開催される時、マスコミは日本選手への期待値を高めることで視聴者を煽り、視聴率を高めてその後の広告収入を高めようとします。
注目度の高い競技・選手や過去に入賞実績のある選手は取り立ててクローズアップされ、好成績をあげること、具体的にはメダル(金メダル)をとることを期待されます。
しかしその選手の国際順位や他の国からの出場選手の顔ぶれなど、メダルの期待が低くなるような情報は伏せられます。「その選手が出た大会には、トップレベルの選手が出場していなかった」とか「明らかにメダル候補の選手がその他に大勢いる」などは伝えられません。
インターネットによって、各競技における運営組織のウェブサイトや海外で開催されている大会の結果を知ることができます。また、海外のスポーツメディアがどのように予測しているかも知ることができます。
このような海外のスポーツメディアの分析を集め、ブログなどを通じて広く認知させることで、選手に対して過度の期待をすることを避け、冷静に応援ができるようになると思います。
「この選手は世界ランキングは10位くらいだから、メダルは難しいだろう。
 だけど、入賞してくれたら嬉しいから、応援しよう。」
という感じでしょうか。
どの協議においてもトップレベルの選手が魅せるパフォーマンスは素晴らしいものです。マスコミが、ただひたすら「メダル獲得に期待!」という煽り立てることに流されることなく、一人ひとりが情報を集め、「この選手が注目!」と情報を発信して共有することで、純粋に楽しめるようになると思います。

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