「100万人から教わったウェブサービスの極意」出版記念トークイベントに参加してきました

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「100万人から教わったウェブサービスの極意」出版記念トークイベント

ツイッタークライアント「モバツイ」の開発・運営を行われているえふしんさん(@fshin2000)が、モバツイ開発について書かれた書籍『100万人から教わったウェブサービスの極意――「モバツイ」開発1268日の知恵と視点』を出版されました。

書籍出版を記念して開催されたトークイベント『60分1本勝負!えふしん VS 家入一真~あの日あの時あの場所で君に会えなかったら僕らはいつまでも見知らぬ二人のまま~』に
参加し、えふしんさんとイエイリさんの熱いトークを聞いてきました。

60分どころか150分にも及ぶ熱いトーク

この日はあいにく、冷たい雨が降る天気だったにもかかわらず、会場はぎっしり埋まっており、立ち見まで出ていました。

タイトルは「60分1本勝負!」となっていたものの、20時に始まったトークは用意されたお酒の勢いもあり(イエイリさんは6缶くらい飲んでいた)、22時半までつづきました。

二人がツイッターを使い始めたきっかけに始まり、サービスを開発するきっかけ、起業の経緯、サービスを開発するときのポイント、サービスを広めるために重要なこと、モチベーションを維持する秘訣、今後サービスを開発するにあたって必要なことなど、お二人のこれまでの経験などをもとに幅広いトークが繰り広げられました。

また、参加者からの質問にも答えつつ、就職・転職相談、即席コンサルティングなども行われていました。就職活動を控えた学生や、ウェブ業界への転職を考えている方、日本でのウェブサービス展開を考えられている韓国人の方など、幅広いジャンルの参加者からの質問にえふしんさんとイエイリさんはしっかり回答されていました。

しかし、イエイリさんがマジメに話されている所を見たのは、この時が初めてだった気がします・・・

えふしんさん・イエイリさんの金言

イベントでは多くのテーマでトークが進んでいきましたが、その中でも特に残しておきたいものをまとめます。

「サービスを作るきっかけ」というテーマについて、イエイリさんは「自分が使いたいものがない時。あるけど使いづらい時」と回答されていました。とてもシンプルな回答でうなずかされました。

えふしんさんは「道を歩いていて思いつく」、「人と話していて思いつく」、「そこまで固まっていない状態でも作る」ということでした。特に「パソコンの前に座っていては思いつかない」とのことで、いろんな所に行って経験をすべきだと思いました。

「どのようにして技術を身につけたか」という質問に対しては、えふしんさんは「必要に迫られるようにする」との回答。「会社に入って追い込む」という方法を示されていました。私も会社の業務で身についた技術がとても多くあります。

イエイリさんは「『こういうものを作りたい』と思ったら、本を読みながら作った」と回答。「ロリポップも『レンタルサーバーのつくり方』みたいな本があったから、それ読みながら作った」という話には会場が騒然としました。

イエイリさんが読んだ本というのは、もしかしたら、この本でしょうか。(本の出版が2000年12月で、ロリポップの提供が開始されたのが2001年11月)

「サービスのプロモーション」について、イエイリさんの回答は「人に言いたくなる仕掛けをする」。マイクロ・パトロン・プラットフォーム『CAMPFIRE』も、「支援したいサービスは多くあるが、最初は知ってもらうために目立つサービスから取り上げた」とのことでした。

また、司会を務められた技術評論社の馮さんは「”メンドクサイ”をたくさんやった人は強い」とコメントされていました。ウェブサービスの開発というのは楽しいことばかりではなく、”メンドクサイ”ことも多くあります。その”メンドクサイ”を多く積み重ねることが、いざというときの力になるとのことでした。

最後に「これを機に、今度はこちら側(出演者側)に座ってくれる人が出てきてくれるといい」というコメントで締められ、あっという間の2時間強のトークイベントが終了しました。

ウェブサービスを作るにあたって、いろんな経験を積み、自分の作りたいものをまず作ってみるようにします。

» レポート:「100万人から教わったウェブサービスの極意」出版記念トークイベント開催|gihyo.jp

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