CSS Nite LP, Disk 10「SEO棚卸し」に参加してきた

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CSS Nite LP, Disk 10

2010年7月24日にベルサール飯田橋で開催された『CSS Nite LP, Disk 10「SEO棚卸し」』に参加してきました。

今回の私の参加目的は「SEO棚卸し」というサブテーマに沿って「SEOの復習」

「SEO」というウェブサイト運営において欠かせない要素についての復習と、あと何かしら新しい動きがないかの確認のために参加してきました。

もはや「SEO」に新しい方法はない

今回の CSS Nite は、12時から19時までという7時間もの間に9人の方が登壇されるという内容でした。当日のセッションの内容を含めた Twitter でのツイートについて、Togetter にてまとめられておりますので、興味のある方はそちらをご覧ください。

» Togetter – 「CSS Nite LP, Disk 10「SEOの棚卸し」」

全体的な感想としては、「やはり、新しいことはなかった」というもの。

「SEO」という施策で効果を最大化させるための方法は、2年くらい前にほぼ出尽くしていると言っても過言ではありません。

その方法は、ほぼすべて以下の記事にて紹介されています。

» SEO重要要因ランキング(Google+Yahoo! JAPAN総合版)―日米SEOプロ60人が評価した重要度 | Web担当者Forum

この記事の内容をきちんと理解し、内容に沿ってウェブサイトを構築・運用していれば、Yahoo!JAPAN でも Google でもきちんとした結果が出ているはずです。

その他、ゴンウェブコンサルティング・権さんの「 SEO という狭いだけでなく事業全体から考えたウェブサイト構築」、アイレップ・紺野さんの「ブラックな SEO 業者の手法(ブラックハット)」、CAテクノロジー・小越さんの「ミスマッチを防ぐ SEO 業者の選び方」という内容は、今後の業務における SEO との関わり方について勉強になりました。

特に、アイオイクス・滝日さんのセッション内で紹介されていた、Jim Boykin さん(「We Build Page」運営者、”リンクビルディング忍者”と名乗っている)が2010年2月の「SES London」でのセッション内でのコメント、

有料リンクを買わない決断をした場合は、現状はビッグワードでの上位表示は諦めた方がよい

というのが、印象に残りました。

SEO という概念が一般的になり、施策の方法が広く普及した現在において、(最も重要なのは「有益なコンテンツの提供」という点をのぞけば)競合サイトよりも検索結果の上位に表示させるためのポイントは「外部リンク対策」というものになります。

サイト運営者本人や、中小のウェブ制作会社では、この重要な「外部リンク対策」を抜きにして、市場の大きな「ビッグキーワード」で優位に立つことがほぼできなくなっているということなのでしょう。

ただ、Google は「有料リンクはNG」ということを明言しています。

» Google、「有料リンク(Paid Links)がなぜいけないか」を明確に説明:渡辺隆広のサーチエン – CNET Japan

今後、より高い視点から、いかに有効な外部リンクを獲得するか、という流れになっていくことでしょう。

Yahoo!検索が Google の検索エンジンを導入へ

このセミナーの3日後、SEO業界にとって衝撃的なニュースが日本中を駆け巡りました。

ヤフー株式会社が日本における検索事業において、米 Google と提携することを発表したのです。

» Yahoo! JAPAN – プレスリリース「Yahoo! JAPANの検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびにYahoo! JAPANからグーグルへのデータ提供について」
» Google Japan Blog: Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために

Yahoo!検索が Google のシステムになることで、日本国内における Google の検索エンジンのシェアが9割以上になります。

また、日本国内における検索シェアの半分を占めていた Yahoo!検索において、Google では通用しないが Yahoo! 検索で通用していた SEO 施策(ブラックハットが大半)が通用しなくなる、ということになるでしょう。

Google は先に紹介した SEO重要要因ランキング の評価を参考に構築すれば、きちんと評価してくれるので、ウェブサイト運営者や中小のウェブ制作会社にとって、SEO がやりやすくなるでしょう。

それとともに、「SEO の限界」(ターゲットキーワードにおいて、月間検索数を超えた集客は見込めない)などの課題をどのように解決していくか、というより高い視点でのサイト運営がより強く求められて行くことでしょう。

棚卸しをした3日後に、扱いにくいもの(ブラックハット)を一掃できるニュースが飛び込んできたことは嬉しい限りです。

ただ、いつ Yahoo!検索のシステムが Google に正式に変わるかはまだ発表されていませんし、変更後もどのような結果になるかはわかりません。新しい抜け道が現れるやもしれません。

Yahoo!検索が Google に変わっても右往左往することなく、正々堂々と王道を歩み、ウェブサイトを発展させていくべく、制作・運営に携わっていかなければなりません。

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