パソコンの時間を減らし、自分の生活時間を増やす「セマンティックWeb」 – 第20回WebSig会議に参加してきました

第20回WebSig会議「セマンティックWebってなんだろう? 「?」を「!」に変えてみる会議」

第20回WebSig会議「セマンティックWebってなんだろう? 「?」を「!」に変えてみる会議」に参加してきました。
聞いたことがあるけど、よくわからない「セマンティックWeb」について、ヤスヒサさんにお話しいただき、グループワークを通じて「セマンティックWeb」の形を作りました。

「セマンティックWeb」によって、パソコンの利用時間が減り、自分の時間を増やすことができる

セミナーの資料は『WebSigで語ったセマンティックウェブの未来 : could』でも公開されています。
セミナーを通じて特に印象に残ったのは、以下の点です。

「セマンティックWeb」はものすごい技術というよりは、パソコンを利用する時間が減り、まともな生活を送る時間を増やすものである。

現在のインターネットはリンクをクリックして目的のページを移動して閲覧する「ページ遷移」型のですが、「セマンティックWeb」では、データ同士が行き来する「データ遷移」型が主となります。
つまり、ページが移動せずデータが移動するため、自分の欲しい情報が自動的にやってくるようになります。
セマンティックWebによって得られるメリットとして「3つの減るもの」があります。

  • 検索にかける時間
  • 必要のない情報を見る機会
  • パソコンに何をしたいのか指示すること

私たちは現在「検索」によって、自分の欲しい情報を探しています。セマンティックWebによって、必要な情報は情報の方から自分のもとにやってくるので、検索にかける時間が少なくなります。
また、現在の検索技術でも、自分の欲しい情報に一度でたどり着けることはほとんどありません。何ページか見て最適な情報を探し得ています。必要な情報だけがやってくるので、自分に必要のない情報を見ることも少なくなります。
さらに「検索キーワードの入力」や「リンクのクリック」など、私たちはパソコンに何らかの指示を行なって利用しています。自動的に必要な情報が得られるようになることで、これらの「指示」をすることもなくなります。
結果としてパソコンを利用する時間が少なくなり、手にする必要な情報をもとに、自分の生活の時間を増やすことができる。これが「セマンティックWeb」が実現した形です。

セマンティックWebの現状は「ブログの購読」ぐらいか

セマンティックWebに関する技術、用語などはいくつかありますが、一番認知度が高いのは「RDF」ではないでしょうか。
つまり、ブログを購読するために「Googleリーダー」や「livedoor Reader」などのブログリーダーで使っているものです。
ブログリーダーにブログを購読登録することで、毎日アクセスすることなく新着記事を読むことができます。
この他にも実際にあるサービスをいくつもご紹介いただきましたが、まだまだ一般的になるのはこれからです。
セマンティックWebによるプラットフォームの構築について、『作るのは「誰か」ではなく、私たち一人一人がモックアップを制作し広めていかなければならない』ということもヤスヒサさんは強くおっしゃられていました。
セマンティックWebによるサービスは実際に見て使ってみないと実感できないものが多くあります。「Webのあるべき形」を実現させるためにも、一つ一つ制作して公開し、地道に広めていくのが一番の近道です。

読書する時に最も感動できるシチュエーションを提案してくれるサービス

後半のグループワークでは、同じテーブルの6人で行ないました。ふうりさんと同じグループでした。
私たちのグループは、以下のサービスを発表しました。

「20XX年、今までになかった『サービス』が発表されました。それは、ぼくらの『読書』を『未来日記に』してくれるものでした。そのからくりは…」

私たちは必要な知識を得るためだけでなく、電車の待ち時間などの暇つぶしや、物語を楽しむために本を読みます。
本を読む場所も自宅だけでなく、電車の中やカフェ、図書館、まんが喫茶、公園などいろんな場所で読みます。
私たちの読書生活をより楽しいものにするため、セマンティックWebを活用したサービスを考えました。
例えば、書店で本を買う時にレシートをもらいますが、そのレシートに買った本を読むのにオススメのカフェなど、近くのスポットを紹介します。お客様はそのオススメスポット情報を参考にして、その場所での読書を楽しむことができます。
逆にカフェを利用した時、お会計のレシートにオススメの本を紹介することで、カフェのスタッフオススメの本を知ることができ、本を購入するだけでなく、カフェに再来店して本を楽しむこともできます。
これらの情報はあらかじめデータベースに蓄積します。Amazonなどから書籍の基本情報、書店からは本の在庫情報や利用顧客層、カフェからは店舗情報やオススメ書籍情報などを登録します。さらに書評ブログから本の感想について収集したり、カフェブログからカフェに関する情報も収集します。
ユーザーへの情報提供は、インターネットを通じてレシートや本のしおりという形に出力して提供します。PCなどの新しい媒体を増やすことなく、既存のシステムに組み込むことで自然な形で情報提供できます。
この仕組みはどのようなモデルにも応用できます。
旅行に行く際、駅で新幹線のチケットを購入しますが、その購入完了画面や旅券の一部に旅のお供にオススメな本を紹介することもできます。
最後に参加者による投票が行なわれ、私たちのアイデアは上位入賞は果たせませんでしたが、『一番押し付けがましくない』という講評をいただきヤスヒサさんから特別賞をいただきました!
最初に写真はその特別賞の商品である、オーストラリアのチョコキャラメルです。
今回のWebSig会議を通じて、今まで構えすぎて難しく考えていた「セマンティックWeb」について、もっと身近な形からアプローチすることができました。
このような機会を提供いただきましたヤスヒサさん、WebSig会議スタッフのみなさま、グループの皆様に感謝するとともに、今後「セマンティックWeb」のあるべき形を実現させるべく、私もしっかりと制作に取り組まなければならないと感じました。
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「セマンティックWeb」に関する参考情報

参加者のブログ記事

▼ためしてわかるセマンティックWeb ~次世代型データ活用術~
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