キャリアとは決められた形のあるものではない – 『キャリアをつくる9つの習慣』を読みました

NO IMAGE

キャリアをつくる9つの習慣―これが価値を生み出す最新の働き方だ

年収2000万円の転職術』に続き、献本いただきました。ありがとうございます!
「キャリア」というと、「キャリアアップ」という言葉に代表されるように「職歴や経験などを積み重ねて作り上げていくもので、そのキャリアによって将来が決まっていくもの」と考えがちですが、この本ではそのような考えは違う、ということを教えてくれます。

『キャリアをつくる9つの習慣』目次

まえがき

9つの習慣 その1 勝負能力

9つの習慣 その2 現場体験

9つの習慣 その3 ネットワーク

9つの習慣 その4 仕事に意味づけ

9つの習慣 その5 個人ブランディング

9つの習慣 その6 相手の価値観を理解する

9つの習慣 その7 ポジティブに巻き込む

9つの習慣 その8 経験と気付きで学ぶ

9つの習慣 その9 仕事の言語化、仕事の見える化

これからのキャリアの条件

まとめ

キャリアとは形あるものではないが、キャリアを持っている人たちに「共通する要素」はある

まえがきにて、以下のように書かれています。

世の中ではキャリアというものが、ずいぶん誤解されているということもよくわかった。

その最たるものが、勝ち組・負け組という言葉に代表されるように、キャリアを勝ち負けでとらえようとする考え方。出世のスピードや給料の額を、キャリアを図る共通の物差しにして、勝った負けたとやるのはたしかにわかりやすいが、それはキャリアの本質ではない。

学歴や就職先、資格、収入、会社での地位など、誰かに自分のことを紹介するときのわかりやすい指標をまとめて「キャリア」といい、他の人より高い学歴、有名な会社、高収入を得ようと頑張る人がいますが、それは本来の「キャリア形成」とはいわない、ということです。
著者は『日ごろどのように仕事に取り組んでいるか』という点が、高いキャリアづくりの大きな要因であるとし、世界中の優秀な社員の『仕事習慣には、明らかに共通点がある』として、9つの習慣が事例とあわせて紹介されています。

自分にない仕事習慣にきづき、意識的に行い、自分の中で「習慣化」させる

年収や地位、仕事上でのやりがい、理想的なライフスタイルの形成など、一人ひとり「理想のキャリアの形」は異なります。ただ、理想のキャリアを気付いている人に共通するのは、9つの習慣を自分のものとして習慣化させています。
自分の理想像に近づくためには、まずこの本に書かれている9つの習慣のうち、自分に不足しているもの(習慣)があることに気付く必要があります。
そして、意識的にこれらの習慣を実践して、身につけるようにして、最終的には無意識にでも実践するよう「習慣化」させるようにします。
その習慣に基づいて仕事し、生活を送ることで、年収や地位、理想のライフスタイルなど、形あるキャリアも手に入れられていることでしょう。
資格や年収、現在の地位も、いつなくなってしまうかわかりません。今後、どのような社会になろうとも、自分の理想を実現できる「本来のキャリアづくり」を行うべく、まず”9つの習慣”で足りないものを見つけてみましょう。

書籍カテゴリの最新記事