『僕が2ちゃんねるを捨てた理由』を読んだ

前著『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』に続くひろゆきの語り本。

本書は前著が出た直後に『ウェブ進化論』の梅田さんとの対談を想定して動き出した企画なのですね。んで、梅田さんにアポを入れたらしいんですけど「今年はインプットの年にしたい」ってな理由で、断られてしまったようなのです。

と、あとがきに語られていたりしています。
この本でもひろゆき節が炸裂しています。ひろゆきファンだけでなく、テレビの話題やインターネット関連の話題に流されているかもと感じている人は読んで見ることをオススメします。
以下、私が読んで気になったポイントのまとめです。

『僕が2ちゃんねるを捨てた理由』で気になったポイントまとめ

「クラウドコンピューティング」について

外から見ただけでは1台のサーバーで運用しているように見えるサイトでも、バックエンドでは複数台のサーバーが動いていたりすることが多いのですね。ウェブブラウザでサイトを閲覧し、情報を入力すると答えが返ってくる場合は、ウェブサーバーに入力された情報に対して、データベースサーバーが答えを引っ張りだしてきて、サイトに表示しているのです。そしてこれは、広義でいうところの「クラウドコンピューティング」と呼ばれるモノに当たる、と僕は考えているのです。

今年のバズワードの一つに挙げられる「クラウド」。いろんな所で「『クラウド』とは?」という説明がありますが、どれもわかりにくいものばかり。
ひろゆきの説明はとてもシンプルでわかりやすいです。

「Web2.0」について

「Aという目的のために行動した人々から集めたデータを解析することによって、Aという目的のためから派生したBという別の情報を作ること」が、オライリーの提唱した「Web2.0」の概念だからです。

2007年11月のイベントでひろゆきとオライリー氏が直接話した時の記事『ひろゆきがティム・オライリーに直接きいた、「Web2.0ってなんだったの?」:ニュース – CNET Japan』にて詳細が書かれています。
「Web2.0」というキーワードに多くの人が踊らされた本質も、すごくシンプルなものだということがわかります。今からでも、ひろゆきと梅田望夫さんの対談、読みたいです。

「論理的に考えること」について

前著や本書に書いてあることは、僕の個人的な価値観や意見のように見えますが、そういうわけではありません。あくまで、「論理的に考えたらこうなるよ」という話を書いているのです。「1+1=2」で、「2+2=4」であるということは誰でもも答えられます。つまり、同じ情報を与えられて論理的に導いた結果というものは、僕でなくても誰でも同じことだと考えているわけです。しかし、ほかの人がやってくれないので、僕が書いているだけ。こういったことを、頭では理解している人はたくさんいるのに、あえて口に出さないのは、論理的に話を進めると、周りに敵を作りやすくなり、それをデメリットと感じる人が少なくないからです。

論理的に考えることというのは、やろうと思えば誰でもできること。要は、そのベースとなる情報をどう手に入れるかが重要になるのですが、世界経済などの場合、経済学者の学会に行くよりも、海外の経済学者が書いている論文などを、そのまま英文で読めたりするネットのほうが便利だったりします。

「論理的に考える」ことは誰でもできる。そして「論理的に考える」ことは、今の時代強く求められている。しかし、公にやっている人は少ない。
一人一人が「論理的に考える」力を身につけることが必要。そして、そのためにインターネットを活用して情報を集めるようにする。

新聞が赤字になったことについて

政治家を批判する記事を書く場合、政策についての議論であれば、その記事から何かしら日本の未来の方向性についての予測が立てられたりするので、読む側としても価値を感じられます。しかし、首相が通うホテルのバーの値段がいくらだとか、どの漢字が読めないだとか、カップラーメンの値段がどうだとかいう情報は、正直どうでもいい気がしてしまうのです。

そういった、どうでもいい情報に喜んでいるような頭の悪い読者ばかりを相手にしているから、本当に情報を取捨選択できる人からは、いらない情報を流しているメディアだと思われてしまうのではないでしょうか? 頭の悪い読者が多いと、相対的に収入の低い人が多くなり、結果的にメディアの広告価値が下がっていき、売上が落ち込んで赤字になるのです。

「格式あるメディアとして、価値ある情報を提供しているかどうか」ということ。
「政治家が漢字を読み間違えた」とか、芸能人のゴシップとか、本当にどうでもいい情報だけで埋め尽くされると、スルーしたくなります。

土屋敏男さんとの対談「企画」について

土屋 企画を考えるのは隙間産業というか、今は隙間がありすぎるからね。みんなAが流行るとドーンと偏って、今度はBが流行るとBに流れるというふうになっているから、そういう意味では、もう隙間だらけじゃないですか。

一つが当たると、すべてがその方向に流れる。結果として、隙間だらけになる。
今の時代、ちゃんと頭を使えば、しっかり当てることができる、ということなのでしょう。

「コンテンツ課金」について

土屋 在米日本人でも在スペイン日本人でもいいから、例えば『電波少年』を、インターナショナルに課金をして、各国で500人とか1000人を集めて全部で10万人になる、というモデルを成立させることを考えたほうがいいだろうとは思う。

西村 『ディスカバリーチャンネル』とかも、世界中で放送することで、各国から薄くお金を集めていますからね。

「日本国内だけでなく、世界規模で考える。」、「薄く広くすることで大きな収益を上げる」というのはインターネットでの収益モデルとしても王道だと思います。

ライター杉原さんとの対談「おもしろいコンテンツ」について

杉原 人がおもしろいと感じるものは、子どもの頃から変わってないんですかね?

西村 そういうことだと思いますよ。昔からある、「飲む、打つ、買う」が今でも残っているように、人がおもしろいと思うことなんて変わってなくて、その本質をいかに隠蔽して新鮮に感じさせるかですから。

いつの時代も、人が「おもしろい」と感じるコンテンツの本質は変わらない。その時代にあわせた見せ方が必要である。
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