ヨーヨー世界チャンピオンの著書『「好き」をつらぬこう』は小中学生にオススメしたい1冊

「好き」をつらぬこう
ヨーヨーの世界チャンピオン・BLACK の著書『「好き」をつらぬこう』を読みました。
個人的に知り合いということもあり、出版を記念して購入しましたが、BLACK さんがヨーヨーと出会ってから世界チャンピオンになり、シルク・ドゥ・ソレイユに登録されるまでの軌跡が書かれています。

ヨーヨー世界チャンピオンの BLACK

BLACK は1997年、中学校e年生の時にヨーヨーに出会い、それから4年後の2001年にアメリカ・フロリダ州で開催された世界大会で優勝します。
その後、一時はスランプに陥りますが、2003年シルク・ドゥ・ソレイユ 『ドラリオン』 のジャグラー『Viktor Kee』氏の演技に魅せられ復活。
2007年に再び世界大会で優勝し、2009年12月28日にシルク・ドゥ・ソレイユの登録アーティストとなりました。
以下の映像からも「本当にヨーヨー!?」という動きとパフォーマンスに魅せられます。

「児童書」コーナーに置いてあった

本を買う時に書店内を探していたのですが、新刊コーナーには見当たらず。在庫検索システムで探すと、「児童書」のコーナーに置いてありました。
「なぜ、児童書コーナー!?」と少し面食らいましたが、本を読んで解決しました。
この『「好き」をつらぬこう』の帯には、以下のように書かれています。

人見知りで不器用だった僕が
ヨーヨーひとつでシルク・ドゥ・ソレイユに入れた理由

また、本の中でも、以下のように BLACK 自身のことについて書かれています。

 (幼稚園のとき)初めての失敗体験として印象に残っているのは、折り紙の時間です。
 男の子というのはえてして負けず嫌いなもので、僕もご多分に漏れず、「誰よりも正確に、キレイな鶴を折るんだ!」などと息巻いていました。
 ところが、途中で気がついてしまったのです。自分の折っている紙の形が、明らかに周りの友だちが折っているものとは違うことに。

 (小学校に入学して)炎天下の校庭で徒競走などの練習をするのですが、どうがんばっても僕は周囲のみんなよりも遅いのです。しかも今度は、やり方がわからないのではなく、自身の能力が原因で負けているわけですから、そのショックは非常に大きいものでした。運動に対して苦手意識が芽生えるまで、そう時間はかかりませんでした。

上の映像のような素晴らしい演技を魅せ、シルク・ドゥ・ソレイユの登録アーティストとして活躍している BLACK も、実はどこにでもいそうな平凡な(本では「むしろ苦手なことやコンプレックスばかりだった自分」と書かれている)男の子だったそう。
その BLACK がヨーヨーと出会ったことにより、世界が大きく変わって行きます。

小さな成功体験の始まりと積み重ねが世界につながっていった

あらゆることに自信をなくしていた BLACK ですが、中学3年生の夏にヨーヨーと出会います。
ヨーヨーを手に入れ、デモンストレーターのカッコいい演技に魅せられた BLACK も挑戦を始めますが、

 しかし残念ながら、意気揚々と挑戦した僕を待っていたのは、技を決めるどころか、空回りもしてくれないヨーヨーの姿でした。

しかし、今回はあきらめることなくヨーヨーの練習を続ける BLACK 。すると、

 やっぱり、ヨーヨーもできないのかな。
 自分は、何をやっても上手くかないのかな。
 そんなことを考えながら、それでも、不器用なりに毎日練習を続けて、一週間が経とうとした、ある日のことでした。
 シュッ シャー・・・ ギギギ パシッ。
 わずか一秒足らずのことでしたが、間違いなく、「スリーパー」を成功させることができたのです。

 規定では「三秒以上空回りさせると成功」とありましたから、厳密には成功と呼ぶことはできないのかもしれませんが、それでも自分にとっては、大声を上げて喜ぶのに十分すぎるほどの快挙でした。

人見知りで不器用だった BLACK。この小さな成功をきっかけに練習を積み重ね、認定会で合格し、仲間ができ、学校の文化祭での成功を収め、世界大会への挑戦、そしてさらなる高みへと挑戦して行きます。
その中で苦悩や挫折もありますが、その苦悩や挫折もひとつひとつ乗り越えるための方法も書かれ
ています。その方法も特別なものではなく、「誰にでもできること」ばかりです。
何の特徴もない、特技もない、人より得意なものがないと感じている小学生・中学生は世の中にごまんといるはず。というより、普通の子が圧倒的多数です。
そんな子でも何かに挑戦し、小さな成功体験を積み重ね、努力して行くことで世界の頂点を極め、そこからさらに素晴らしい世界を目指せる、ということを BLACK の本から知ることができます。
大人だけでなく、小中学生のお子さまがいる方には、お勧めの一冊です。
「好き」をつらぬこう
「好き」をつらぬこう

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