『超凡思考』

「勉強法」や「仕事術」の前に、知っておくべきことがある。
『超凡思考』には、その知っておくべき大事なことが書かれています。
勉強ブームで、さまざまな仕事術であふれています。それにもかかわらず、「どうして自分は成功しないのだろうか」と思っている人は必読です。

やり方に答えはない。まず自分自身を問う。

『超凡思考』は、ライフネット生命保険株式会社副社長で、ブログ「生命保険 立ち上げ日誌」を更新されている岩瀬大輔さんと、法律資格の「伊藤塾」塾長・伊藤真さんの共著。
冒頭から、岩瀬さんは以下のように述べられています。

僕は「仕事術」の本を読んで仕事ができるようになった、という人に会ったことがありません。

多くの人が同じように感じていることではないでしょうか。
では、なぜ仕事術の本を読んでも仕事ができるようにならないのか。その答えは、伊藤さんが見た、伊藤塾塾生時代の岩瀬さんの姿という形で述べられています。

一般の学生だと、試験に受かることにすべての価値を置きますが、大輔の場合、ほんとうに自分がやりたいことは何か、若いなりに自分の人生を見つめようとしていました。

その感覚、自分を問う感覚が、大切だと思っています。

自分のすぐ目の前にある結果だけを出す、目に見える成果だけを追い求める、ということに価値を置くのではない。「自分の人生をどう生きるか」ということを自分自身に問いかけ、それぞれの道において、それぞれの方法で、地道な努力を積み重ねていくことが大事である、ということです。

この本の中に具体的な方法はない。それよりも大切な、考え方がある。

冒頭の文に続いて、以下のように書かれています。

誰かのテクニックやノウハウを
お手軽に真似するのは、もう、やめよう。

早道も、正解も、どこにも転がってない。
結局、どこまで自分と向き合えるか。

決して「仕事術は使えないから、真似してはいけない」とは書かれていない。「お手軽に真似する」のは良くない、と言われています。
先の伊藤さんの言葉にあるように、試験に受かることではなく、「自分の人生を見つめ、自分の人生をどう生きるか」ということをしっかりと考えた上で、活用することで本当の効果を上げることができる、ということです。
この本の中には、勉強法や仕事術などの細かいテクニックは書かれていません。一人一人が自分の生き方を考え、それぞれに適した道を見つけるための問い方、考え方が書かれています。

他人と比較しない。
小さな勝利をペースメーカーに、達成感を覚える。

とにかく続ける。時間を十分に使う。
やり続ける人がいちばん強い。

もっと夢を語ろう。
目標設定の先の熱い想いが、人を動かす。

上の3つの目標設定に関する項目を読んでも、「なるほど」と共感できます。しかし、具体的にはどうすれば良いのか。」という疑問が残ります。
そこから先は一人一人の課題です。自分なりの目標を設定し、その目標を達成するための方法を自分で探す段階になって、ようやく仕事術や勉強法を参考にすべきなのです。

情報は集めない。手の内は明かす。

第3章「岩瀬式情報整理」にて、以下の項目があります。

情報は集めない。
目的に沿っていかに情報を組み立てられるか。

手の内は明かす。人に語れる情報に価値はない。
勝負は別でする。

ネットショップ構築、ウェブマーケティングなどの仕事をしている身として、強く印象に残りました。
ウェブマーケティングの手法として「SEO」というのが広く認知され、さまざまな情報が飛び交い、多くのサービスがあります。
しかし、SEOに関するほとんどの情報はすでにウェブ上に公開されています。それにも関わらず、「SEOはブラックボックスだ」と言い張って、価値のないサービスを売りつけている所も多くあります。
「SEO」もウェブサイト/ネットショップを運営する上でのマーケティングの一つに過ぎません。「検索結果で1位を取ること」が目的になっている状態はおかしいのです。
インターネットを通じて、お客さまのためになる情報やサービスを提供し、より良い価値を生み出すことが目的であれば、それに適した情報を集めるだけで事足ります。
また、そのための細かい方法は秘密にする必要はありませんし、たいてい、すでに知っている情報です。
それぞれのウェブサイト運営の目的をふまえ、最適な形で運営していくために、日々改善を積み重ねていくしかないのです。
「勉強法」や「仕事術」に関する本はすでに多くあり、確かに効果が上がる方法も数多くあります。しかし、それらの方法を実践しても本当の効果が得られないのは、土台となるべき「自分の生き方、考え方」が築かれていないからです。
自分自身の本当の価値を見つけたいなら、まず自分自身に問い、考え方をしり、自分を作ることから始めましょう。
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