『読書進化論』 – 仕事や生活に活用するための読書をしよう

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読書進化論

今回、小学館様よりプルーフ版(最終ゲラ)をお送りいただきました。

よく、「本を読め、本を読め」といいますが、「読んだ本の成果は仕事や生活で活用しなければいけない」と、私はずっと思ってきました。

勝間和代さんの新著『読書進化論』で、まず共感したのがこの部分です。
この『読書進化論』では、仕事や生活に活かすための「本の読み方」、そして本を「書く」人の進化と相手に伝わる文章(本)を「書く」技術、本を「売る」仕組みの進化について書かれています。

まずは本屋で、自分に合う本と出会う

本を「読む」、「書く」、「売る」の中で、一番実行しやすいのは「読む」ことです。
本を読み、本の内容を仕事や生活で実践して体験に変えることで、自分の経験となり、大きな価値が得られます。
自分に合う本と出会う方法として『実際に本を見て、パラパラめくってみるのが一番簡単です。本を味見してみるのです。』と書かれています。
本の内容だけでなく、装丁の雰囲気、タイトル、文章の流れ、本の作り方などから、自分にあった本を見つけます。
私もよく本屋に行き、実際に本を眺めてから買うようにしています。
最初のうちは当たりハズレの差が多かったのですが、最近は自分にあった本をしっかりと買えるようになってきました。
これも多くの本を読み、少なからず経験と知識が増え、自分が読みたい本、求めている情報と照らし合わせて本を選べるようになったからだと思います。

ブログの記事や友だちの話より質が高い本を選ぶ

この本の副題にもなっている『本はウェブに負けたのか』という点について、ブログやmixi日記に比べて、読みやすさや携帯性などの点で「本」の方が優れていると書かれていますが、とても質の高い記事を書かれるブロガーさんも多くいます。
そのため、本を選ぶ基準として「ウェブやブログの記事、友だちの話よりも質が高い本を選ぶ」というポイントが書かれています。
ブログはパソコンだけでなく、今では携帯でも問題なく読めますし、即時性、ライブ感なども味わえます。さらになんと言っても、基本的に無料で読めるのが大きな魅力です。
本は貴重なお金を払って買うものですから、ブログや友だちとの話よりも質の良いものを選ばなければなりません。その点から考えると「寝ている間に○○万円稼げる」とか「働かないで年収○○万円」などの本をお金を出して買うほどものかどうか、という点に気づくことができます。

読書もフレームワークがあることで、さらに知識が身につく

「ただ単に、本を読む」ということでは、読んだ後に身につく知識の量が少なく、仕事や生活に活かすこともできません。
読書にもフレームワークがあり、『目的意識を持った読書』を行なうことで、読書効率を上げるだけでなく、読み終わった後に身につく知識に差が生まれます。
最初に帯、目次、「はじめに」、「おわりに」に目を通し、おおよその構造とメインテーマをつかんでから読み始めると良いと書かれています。
「読書のフレームワーク」については、「王様の速読術」を参考にされることをお勧めします。題名は「速読術」となっていますが、まさに「読書のフレームワーク」についての本です。
また、自分の『読書レベルにあわせて読む』ということも書かれています。
読書レベルは初級・中級・上級レベルで分けられており、初級は小中学生の読書、つまり基本的な読書スキルを上げることです。
中級は構造を把握して読むレベル、上級は全体像を把握して自分が必要とする所だけを読むレベルです。多くの方は中級レベルとなるでしょう。
まずは「読書のフレームワーク」にそって読んでいくことが大事です。

自分に合わない本は、さっさとあきらめる

よく「自分に合わない」本を買うこともあります。しかし、「せっかく買った本だから」として、時間をかけて読むのは『時間の無駄』であり、『読書体験も悪くなる』と書かれています。
自分に合わない本と出会ったら、さっと読むのをあきらめ、次の本に移るようにしましょう。
その際、買った本は「Book Magic」や「ブックオフの古本寄付サービス」に送ったり、友人同士で送りあうようにします。

「読んで終わり」ではなく、仕事や生活に活かす

本を読んで得た知識は、実際に仕事や生活で活かさなければ意味がありません。
ビジネス書なら本に書かれていた方法を仕事で試してみる、料理の本なら実際に作ってみる、など実際に行動して実践します。
さらにその行動記録をブログやmixi日記に書くと良いでしょう。そのための「書く技術」について、第三章で解説されています。
これから一冊でも多くの本と出会い、その本を読み、実践し、体験を共有するために書き、また新たな本となって販売の輪を広げていくために、私たち一人一人の「読書」が「進化」いく必要があります。
まずは書店に行き、この『読書進化論』を初めとした多くの本と出会う所から始めましょう。
» 小学館:読書進化論

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