ホリエモン×ひろゆきの対談本「なんかヘンだよね・・・」 を読んだ

ホリエモンとひろゆきが「格差社会」「政治・裁判・税金」「メディア」「教育」「IT」「食とオンナとオシャレとお金」の6つのテーマについて対談したことがまとめられた本。
ブログやいろんなイベントでの露出も多いホリエモンとひろゆきの対談だけに、2人の発言などをよく見聞きしている人にとっては目新しい内容や新しい視点は特にない。
文量としても2時間程度で読み終わるので、2人の会話に興味がある人にとっては「1000円2時間のトークショーに参加してきた」という感じで読むといいのではないかと思う。
以下、私が気になった部分をピックアップ。

気になったポイント

格差社会

西村 メディアって共感を得ることでお金を払ってもらえたりするシステムじゃないですか。そうすると知識欲のある人に訴えかけるよりも、バカに対して共感を覚えさせるほうが楽ということになる。だって、知識を提供するには一生懸命いろんな情報を調べなきゃいけないけど、「あの金持ちの男が、大してイケメンでもないのに女子アナはべらして、いい生活しているのはむかつく」と書いたほうが、簡単に共感を得ることができますし。

マスメディアは不特定多数を対象としており、知識欲のある少数よりは、知識欲がない(とされる)大多数を対象として、その大多数にウケるコンテンツ作りの方が楽だということ。

政治・裁判・税金

西村 しかし、エコポイントってヒドイですよね。テレビが大型になるほど、ポイントが高かったりするんですけど、消費電力の大きなテレビのほうが、ポイントが高いっていうのは、エコの視点からすれば間違っているんですよね。そもそも論、買い替えないのが一番のエコだって話なんですよ。

こういう素朴かつ単純な矛盾に気づかなければ。

メディア

堀江 (中略)天才工場っていう編プロは、ブロガーとかのネットワークが組まれていて、見たこともない聞いたこともないような人の本が、アマゾンで1位になったりするわけ。

天才工場 – http://www.tensaikojo.com/

西村 集英社の人の話だと、出版社ってもともとマスコミではなくて、一部のインテリに向けた本を作っていたわけだから、本来、出版社にはスタイルがあったんですよね。だけど、あるとき雑誌が出てきて、何百万部も売れているからマスメディアになっちゃった。でも、鉄道の本だとか、カメラとかペットの本を出している出版社は、それだけで成立しているらしいんですよ。だから、出版社はマスメディアじゃなくなるのが正解だって

専門誌はやはり強い、と。

教育

堀江 (中略)世間の常識って、全然理論的なものではなくて、恣意的というか感情とかで動いてたりするんだよね

ベストセラーにもなった『経済は感情で動く―― はじめての行動経済学』や『予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』でも、そのことに触れていた。

メディア

西村 どうなんですかね。本が潰れて減った分の売り上げが、インターネットのサービスに回るのか? 本や雑誌を買っていた人がネット上のコンテンツにお金を払うようになるのか? そう考えると、僕払わないんじゃないかと思うんですよ。

堀江 そんなことないと思うよ。広告収入でもWEBマガジンは、やっていけるって。ブログとかでも、有力ブロガーは、ブログマガジンの有料化をやっているじゃない。俺、入ってりするもん。公認会計士の磯崎哲也さんの『イソログ』とか入ってるし。

磯崎哲也さんの有料メールマガジンは『週刊isologue(イソログ)』。
ジャーナリストの佐々木俊尚さんも有料メールマガジン『ITジャーナリスト 佐々木俊尚のネット未来地図レポート』を配信されていますね。
雑誌やWebといった媒体に関わらず、内容が充実しているものであれば、有料でも利用者は増えていく、ということでしょう。

西村 『ウェブ進化論』の梅田望夫さんが、「日本のITは残念だ」って発言をしていたんですけど、読みましたか?

堀江 何となく読んだ。でも、なに言ってるのか、わかんないんだよね。俺、そもそも梅田さんが何者なのかもよくわかんないの。何者なの?

西村 実は、僕もなんで有名になったのか、わからないんですよね。CNETでブログを書いていて、Web2.0 という言葉を広めた『ウェブ進化論』っていう書籍が爆発的に売れて、世間的には「Webについてはこの人に聞いたら詳しいぞ」となったっぽい。

堀江 ふーん。絶対、俺のほうが詳しいと思うんだけど(笑)。

確かに。

堀江 まぁ、日本のITは残念じゃないんだよ。逆に進み過ぎているくらいだった思うもん。iTunesよりも着うたのほうが進んでいると思うし、DRM(デジタル著作権管理)とかも完璧に狙っているからね。携帯なんか見たら一目瞭然じゃん。

ホリエモンも、「日本のIT(Webも?)は残念じゃない」と考えているようだ。

(「INTERNET サムライ」というブラウザソフトが売れたことについて)

西村 僕らからすれば、「ブラウザなんて誰しもフリーで使えるもので、今さら金払うヤツなんていねーよ」と思っていたんだけど、現実問題そこまで行ってないひとが結構いたんですよね。「お金払ってでも買っちゃうんだ」って、そのとき思ったんですよ。だから、日本の人たちは、進みすぎた考えを戻さないといけないんです。

堀江 5年、10年前に考えた構想を、今やっていたら売れていると思うこともあるもんね。

IT/Web関係もそうですが、技術が先行している分野は、実際にビジネスとして発展するには時間をおく必要もあることも多くあります。

食とオンナとオシャレとお金

西村 金持ちを見たことのアリ・ナシは、重要な要素だと思うんですよ。金持ちを見たことがあれば、「金持ちでも、この程度なんだ」と理解できるじゃないですか。それで「あ、俺ここまで行く必要ないわ」って思える。

自分自身の世界、視野を広げるために、社会的地位などが上の人と会うことは重要だと思います。
最初にも書きましたが、ホリエモンとひろゆきの2人の会話に興味のある方は「1000円2時間のトークライブ」という感覚でどうぞ。
▼ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」
ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」

1件のコメント

  1. 過去の記事に失礼します。
    最近、私も読みました。
    格差の何が悪い!など一般論の逆をいく話はいかにも2人らしくて面白かったですね。
    一方で日本のITは進み過ぎてる、という主張にはアレ?と思いました。
    「自国が進み過ぎていて世界がついてこれない」
    うーん、まさにアメリカン発想。
    2人の価値観は人気原理主義ですから、例えば世界的に流行ってない日本の携帯は幾ら機能的に優れていても「つまらない」のです。
    理由は機能の詰め込みが嫌われるからで、向こうから見ればデバイス性能に執着する日本が遅れているのでしょう。
    良さを理解できない方が悪いという思考は2人の嫌うマスコミそのものです。
    合理的な2人が一致した、データを示さない感情的な反論は珍しいと思います。
    余裕のなさに「ここにイジられたくない何かがあるな」と感じました。
    しきたりや権力・既得権益といった日本的なモノを嫌ってますし、この2人はアメリカ人に生まれたかったのでしょう。

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