これから求められるスキルはITと英語、会計・投資、そして「サッカー」!? – 『BBB―15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』を読みました

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「これから世界をまたに活躍するために、ITと英語、そして会計を勉強して身につけるぞ!」という、向上心の強い方、もう一つ「サッカー」を身につけてみませんか?

著者・竹田聡一郎さんは1979年生まれで、小野伸二選手(ドイツ VfLボーフム所属)や稲本潤一選手(ドイツ アイントラハト・フランクフルト所属)などと同じいわゆる「黄金世代」。ベルマーレジュニアユース、神奈川県立西湘高校でDFとしてプレーし、Jリーグからもキャンプ参加のお声がかかった方です。

この『BBB―15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』はモーニングに連載されていた、「Beer、 Ball、貧乏(Binbou)」という「BBB(ビーサン)」をテーマにして、世界中のサッカー、フットボール観戦旅です。

世界中どこに行ってもサッカー、サッカー、またサッカー

連載では、デル・ピエロに会うためイタリアでセリエAの試合を観戦したり、日本のドイツW杯出場を助けてくれたバーレーンを応援するために大陸間プレーオフに行ったり(でも、そこで実際に応援したのは……)、2010年の南アフリカW杯の下見にケープタウンに行ったり、ブラジルのビーチサッカーでフルボッコにされたり、と世界のサッカーを観戦し、地元の人たちとサッカーをされています。

予算も航空券込みで15万円(実質、現地で使えるのは5万円弱)という少ない予算ながら、世界のサッカーを体感し、世界各地のビールを飲み、いろんな角度からサッカーの魅力が描かれています。

難しい「戦術論」などはなく、純粋にサッカーの楽しさが伝わる

以前読んだ 『4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する』は、サッカー観戦を戦術の面から理解し、楽しめるようになる内容でしたが、この『BBB』は小難しい戦術論は一切なく、純粋に「サッカーの楽しさ」が伝わってくる内容です。

それでも、実際に日本代表の試合を観戦の記録や、ヨーロッパや南米での現地サッカーの体験から、日本のサッカーに求められているもの、日本代表にかけているものなどが書かれています。

「日本代表に最適な戦術は……」とか、「日本代表は決定力不足で……」などと口論する前にやるべきこと、必要なことがあります。

たとえば、海外の人から「日本のサッカーって、どんなサッカー?」と質問されたときに、スパッ!と一言で説明できるか、ということです。

「サッカー」ができれば、世界中の人とコミュニケーションできる

この本では、世界のサッカーを観戦するだけでなく、世界中の人たちと街サッカー、草サッカーをされたことも書かれています。

香港ではゴールにアシストをバンバン決めたり、南アフリカではスペースにパスを出して展開を教えたり、と活躍する一方で、ブラジルのビーチサッカーではボッコボコにやられてしまいます。

また、ドイツW杯を観戦しながら、世界中の人たちとサッカーを楽しみ、時に笑い、日本代表が敗退したときは他の予選敗退国の人たちと悲しみを分かち合われています。

ビジネスの場では英語ができないと厳しいですが、「サッカー」ができれば世界中の人々とコミュニケーションすることができるでしょう。また、リフティングなどのパフォーマンスを魅せるだけでも、相手に受け入れられやすくなるかもしれません。

サッカーは世界の200を超える国でプレーされているといわれています。

これから必須となるといわれているスキルであるIT、英語、会計・投資に加えて、「サッカー」を身につけて、世界中の人たちとコミュニケーションが取れるようになりたいものです。

私(サッカー初心者)もまずはリフティング10回できるように頑張ってみたいと思います。

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