『行動ターゲティング広告 ページビュー神話の終焉』を読みました

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ウェブサイト、ネットショップにおける集客手法として、今年注目しているものの一つがこの「行動ターゲティング広告」です。

「行動ターゲティング広告」とは

行動ターゲティング広告とは、ウェブサイトを訪れたことのあるユーザーに対して、そのユーザーが他のサイトを見た際にも、自社の広告を配信できるものです。

例えば、あるペット用品を販売するサイトで商品ページを閲覧した後、ペット関連のブログやSNSにアクセスした際に、そのブログやSNSに設置されている広告に先ほど閲覧したペットショップの広告を表示させることができるものです。

一度アクセスしてページを見回ったショップであるため、他店よりも認知されやすく、集客・顧客獲得率が高くなります。

「行動ターゲティング広告」は次世代の「SEM」手法

『Japan.internet.com Webビジネス – SEM は第4世代へ』にて、アウンコンサルティングの信太明 氏がSEM業界の進化について、以下のように世代わけされています。

  • 第1世代(1996年?):検索エンジン登録(ディレクトリ登録)
  • 第2世代(1999年?):SEO(検索エンジン最適化)
  • 第3世代(2002年?):P4P(検索連動型広告、リスティング広告)
  • 第4世代(2005年?):SEM のポートフォリオ運用(SEO と P4P の融合)
  • 第5世代(2006年?):コンテンツ連動型広告、マスメディアとの連動

Google AdSense などのコンテンツ連動型広告が第5世代とすると、行動ターゲティング広告は第6世代と考えられます。

「行動ターゲティング広告」などのユーザーの行動履歴にあわせた広告配信の仕組みは、Yahoo!やGoogleが積極的に進めている「パーソナライズド」(ユーザーの行動履歴・検索履歴などのデータを集め、一人ひとりに合わせた情報、検索結果などを表示させる仕組み)とあわせて発展していくと考えられます。

2008年は「コンテンツ連動型広告」からの集客が一般的になる年かも

「行動ターゲティング広告」の1世代前にあたる(と考えている)「コンテンツ連動型広告」の代表といえば「Google AdSense」ですが、一般的には「ブログなどに設置してある広告で、ブロガーのお小遣い稼ぎのためのもの」という認識が強いのではないかと思います。

しかし、最近「Google AdSense」からの集客割合が増えている店舗が多くなってきており、顧客獲得の割合も集客割合に比例して増加しています。

まだまだ「Google AdSence」広告を活用できている店舗は少ないので、今年は「コンテンツ連動型広告」を活用することが一般的になっていく年ではないかと考えています。それにあわせて「ユーザーの小遣い稼ぎ」として下火になってしまったアフィリエイトの活用も見直されるようになれば良いかもしれません。

「行動ターゲティング」広告は、次なる世代の広告手法ですが、近い将来に主流になるであろう手法だと考えています。

この『行動ターゲティング広告 ページビュー神話の終焉』は、広告の仕組みと導入事例が分かりやすく紹介されています。先々のために知っておきたい方は、ぜひご一読いただければと思います。

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